前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

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材料

■アドテスト <6857>  10,190円 (+327円、+3.3%)

 アドバンテスト <6857> [東証P]が大幅続伸。24日の米国株市場では、アナリストの目標株価引き上げを好感したマイクロン・テクノロジー  が4.8%高に買われたほか、エヌビディア  が上値指向を鮮明とし、インテル  やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ  なども6%を超える急伸をみせるなど 半導体関連株への物色人気が盛り上がった。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.8%高で1月下旬につけた年初来高値に肉薄しており、東京市場でもこれに追随する動きとなっていた。24日は出遅れていたレーザーテクがプライム市場で断トツの売買代金をこなし13%超の上昇をみせるなど、半導体主力株への投資マネーの攻勢が強まったが、25日も米株市場の地合いを引き継いで関連株は活況高に沸いた。

■アルプスアル <6770>  1,469円 (+44円、+3.1%)

 アルプスアルパイン <6770> [東証P]が大幅高で4日続伸。マドを開けての陽線形成で中期波動の上値抵抗ラインとして意識されていた75日移動平均線を上抜いた。旧村上ファンドの流れを汲むアクティビストであるエスグラントコーポレーションが24日に関東財務局に提出した変更報告書で、同社株について野村絢氏、南青山不動産を合わせた共同保有分が従来の17.21%から18.23%に上昇したことが判明した。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」としており、これを受けて株式価値向上に向けた思惑が株高を後押しする格好となった。アルプスアルパインは電子部品メーカー大手で家電や情報機器向けで高い商品競争力を誇る。配当利回りが4%強と高い一方、PBRが0.7倍台と解散価値を大きく下回っており、その修正に向けた経営戦略への期待が買いを誘導していた。

■リベラウェア <218A>  1,637円 (+44円、+2.8%)

 Liberaware <218A> [東証G]が5日ぶり反発。25日午前11時ごろ、マレーシアを拠点とするエアロダイン・ジオスペーシャル社との間で包括的な業務提携に関する覚書を締結したと発表しており、好材料視された。今回の提携は、同社が経済産業省から採択された「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」を通じて実現したもので、エアロダイングループの人材育成事業を通じたリベラウェア「IBIS」シリーズのパイロット人材育成や、両者の顧客基盤をもとにした実際の現場でのOJT(実地研修)のほか、マレーシアで「IBIS」並びにリベラウェアのデジタルソリューションを活用できる高度人材を育成することを目指す。また、マレーシア市場での新たな事業機会を創出し、アジア地域全体への展開を視野に入れた協業体制を構築するとしている。

■交換できる <7695>  2,433円 (+61円、+2.6%)

 交換できるくん <7695> [東証G]が続伸。24日の取引終了後、IMI(東京都中央区)の全株式を7月下旬をメドに取得し住宅設備保証事業に本格参入すると発表したことが好感された。IMI社の保証商品企画力やコールセンターなどの運営ノウハウと、交換できるくんの住設DXプラットフォームや交換工事ネットワークを融合することで、保証と交換工事が一体化した住宅設備保証サービスを提供する。なお、26年3月期業績への影響は軽微としている。

■ゴルドウイン <8111>  8,096円 (+194円、+2.5%)

 ゴールドウイン <8111> [東証P]が続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券が24日、ゴルドウインの目標株価を1万500円から1万1200円に引き上げた。投資判断は「オーバーウェート」を継続する。トランプ減税を受けた内需銘柄への物色シフトがみられるなかで株価は指数に対してアンダーパフォームしているとしたうえで、基幹ブランドの「The North Face」のテコ入れ強化などポジティブな変化が期待できる点は多いと分析。自社ブランドの「Goldwin」の売り上げの進捗が堅調であることなども踏まえた。

■イード <6038>  1,044円 (+25円、+2.5%)

 イード <6038> [東証G]が3日続伸。24日の取引終了後、「J-MONEY」「ファンドマーケティング」「保険マーケティング」など機関投資家向け定期購読誌を発行するエディト(東京都渋谷区)の株式の55.8%を7月1日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。子会社化により、イードの既存の金融メディアとの連携による事業拡大や、エディト社のデジタル事業の拡大などを目指す。取得価額は非開示。なお、同件による25年6月期業績への影響は軽微としている。

■ディップ <2379>  2,278円 (+51円、+2.3%)

 ディップ <2379> [東証P]が続伸。25日正午ごろ、プロバスケットボールチーム「さいたまブロンコス」の運営会社を子会社化し、同チームのオーナーに就任したと発表した。国内リーグ最上位「Bリーグプレミア」への昇格を目指す。

■MHT <9218>  665円 (+15円、+2.3%)

 メンタルヘルステクノロジーズ <9218> [東証G]が続伸。24日の取引終了後、外国人介護人材の採用・定着支援事業を展開するケアサクラ(東京都港区)に対して優先株による出資を行い、資本・業務提携すると発表したことが好感された。ケアサクラ社が発行するA種優先株式400株を4800万円で取得する。同優先株は現時点では普通株式としての議決権を有していないが、MHTの判断でいつでも普通株式に転換することが可能で、全てを転換した場合にはMHTの議決権割合は57.1%となる。今回の提携により、MHTは従来の医療分野に加え、ケアサクラ社との連携のもとで特定技能制度を活用した外国人材の採用から定着支援までを一貫して支援する体制を構築し、介護業界の人材不足への対応に本格的に取り組むとしている。

■ポールHD <3657>  349円 (+7円、+2.1%)

 ポールトゥウィンホールディングス <3657> [東証P]が続伸。24日の取引終了後、メディア・コンテンツ業務からの撤退を発表したことが好材料視された。同社は国内ソリューション、海外ソリューション、メディア・コンテンツの3つの業務を展開し、25年1月期連結決算ではメディア・コンテンツは売上高の14.2%を占めていたが、コンテンツ産業の大規模化と競争激化に伴い、従来以上の先行投資を継続的に実施しなければならない事業環境にあることから、グループにおける経営資源の最適配分や企業価値向上を図るために撤退を決めたという。これに伴い今後、キャッシュ・フローを含めた連結業績の改善が見込まれるとしているが、業績への影響は確定次第公表するとしている。

■フライト <3753>  228円 (+4円、+1.8%)

 フライトソリューションズ <3753> [東証S]が続伸。24日取引終了後、本人確認ソリューション「myVerifist(マイ・ベリフィスト)」について、高級宝飾品の正規販売店に不正転売防止対策として採用されたと発表した。同ソリューションはマイナンバーカードをはじめ、パスポートや運転免許証、在留カード、特別永住者証明書といった国内で使用できるIC付きの証明書に対応している。

■フロンテオ <2158>  629円 (+9円、+1.5%)

 FRONTEO <2158> [東証G]が続伸。同社は25日、米国での本格的な事業展開に向け、現地のコンサルティング企業であるQパートナーズ社と戦略的パートナー契約を締結したと発表。これが株価の支援材料となったようだ。大手ライフサイエンス企業や学術機関向けのコンサルティングで多くの実績を持つ人物を首脳陣とする米社のネットワークと知見を活用し、ライフサイエンスAI事業の強化につなげる。

■シルバエッグ <3961>  638円 (+8円、+1.3%)

 シルバーエッグ・テクノロジー <3961> [東証G]が3日続伸。25日午後1時30分ごろ、CMS(コンテンツ管理システム)大手のハートコア(東京都品川区)とOEM供給に関する業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。シルバエッグが提供するAIレコメンドエンジン「アイジェント・レコメンダー」をハートコアのCMS製品「HeartCore CMS」にOEM形式で標準機能として搭載し、機械学習を活用して顧客の行動をリアルタイムで反映することで、高精度なレコメンデーションを実現する。これにより、従来のECサイトだけではなく、さまざまなコーポレートサイトやポータルサイト、イントラサイトでも訪問者一人ひとりに最適な情報提供を可能とするリアルタイム・パーソナライズ機能を提供する。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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