前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―
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■アンファク <7035> 331円 (+80円、+31.9%) ストップ高 and factory <7035> [東証S]がストップ高。25日午前10時ごろ、中国アリババ・グループ傘下のアリババクラウドと業務提携したと発表した。マンガ業界におけるアリババクラウドの導入を推進し、同業界に特化した生成AIソリューションを共同開発していく。最先端のAIとクラウドコンピューティングを活用し、マンガ業界のイノベーションを促進することを目指す。 ■名村造 <7014> 3,210円 (+502円、+18.5%) ストップ高 名村造船所 <7014> [東証S]がストップ高。中堅造船として傘下に函館どつくや佐世保重工業といった有力企業を持つ。自民党の海運・造船対策特別委員会と経済安全保障推進本部は20日、「我が国造船業再生のための緊急提言」を取りまとめ、石破茂首相に提出。この内容について国内メディアが同日に報じたことで造船関連株に対する投資家の関心が一気に高まることとなった。名村造は、26年3月期は2ケタ減益計画となっているものの、中期的な観点で良好な受注環境と収益回復のトレンドへの期待感が強まった状況にある。更に、外資系証券が同社株について強気評価で新規にカバレッジを開始した効果も相まって、強い浮揚力が加わった。 ■デジプラ <3691> 1,133円 (+115円、+11.3%) デジタルプラス <3691> [東証G]が続急騰。25日午後0時30分ごろ、子会社デジタルフィンテック が北海道財務局で進めていた第2種資金移動業者の登録が完了したと発表しており、好材料視された。これにより、報酬などの役務提供や対価性のあるものを現金だけでなくPayPayマネーライトやAmazonギフトカードなどのデジタルマネーを選んで「リアルタイム受け取り」ができるようになり、デジタルフィンテックの運営するサービスの1つであるデジタルウォレットの提供可能範囲が大幅に拡大すると期待している。 ■ペイクラウド <4015> 943円 (+80円、+9.3%) ペイクラウドホールディングス <4015> [東証G]が続急伸。24日取引終了後、5月の月次業績報告を発表。MRR(月次経常収益)成長率は前年同月比で116%となった。取扱高は1228億円(前年同月は1107億円)で、累計ID数は2億2100万(前月から約120万増加)、累計店舗数は12万9910店舗(前月から267店舗増加)だった。これが好感された。 ■エルイズビー <145A> 961円 (+75円、+8.5%) エルイズビー <145A> [東証G]が3日続急伸。年初来高値を更新した。同社は25日、子会社のdirectX Venturesが、ベンチャーキャピタルであるGazalle Capital(東京都千代田区)と共同で、コーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンドを組成したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。スタートアップ企業との連携や、投資活動の加速につなげる方針。CVCファンドでは、エルイズビーがこれまで構築してきた大手建設会社などの顧客ネットワークを活用し、投資先に営業機会の創出やマーケティング支援などを実施。企業向けのIT、DXサービスや、フィールドワーカー向けプロダクトやソリューションを提供する未上場スタートアップ企業に積極的な投資と成長支援を行う。 ■ファンタジス <1783> 48円 (+3円、+6.7%) fantasista <1783> [東証S]が急伸。25日、不動産DX事業におけるAIアプリケーション「造成くん.AI」のサービスを開始したと発表しており、好材料視された。同製品は、土地情報を入力するだけで「わずか20秒で最適な区画割および造成費用を自動算出」するもの。24年1月に試用版をリリースし、その後予測精度の向上や操作性の改善に取り組んできたが、6月25日にサービスの提供を開始した。 ■ジンジブ <142A> 593円 (+28円、+5.0%) ジンジブ <142A> [東証G]が4日続急伸。25日午後2時ごろ、行政書士法人のGOAL(東京都中央区)と業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の提携により、GOALの顧客企業に対してジンジブの採用支援・人事支援サービスを提供することが可能となり、企業には採用活動や教育育成の支援を通して成長発展を、また高校生には求人の幅を広げることを目指すという。なお、業績に与える影響は軽微としている。 ■F-ブレイン <3927> 998円 (+47円、+4.9%) フーバーブレイン <3927> [東証G]が大幅続伸。企業向け情報セキュリティー対策で実績が高く、ネットワークの末端に位置する情報デバイスを対象とした独自開発のエンドポイントセキュリティで受注獲得が進み豊富な受注残を抱えるほか、IT人材提供でも企業のニーズを捉えている。業界他社との提携戦略を推進した効果もあって業容拡大が続いており、トップラインの高成長を背景に営業利益も前期から飛躍期に突入している。株式需給面でここ増勢基調にある信用買い残が上値を重くしていた面もあるが、累積売買代金の多い800円台後半から900円台のゾーンを既にクリアしたことで上げ足に拍車がかかる可能性もあった。 ■エスクリ <2196> 221円 (+10円、+4.7%) エスクリ <2196> [東証S]が大幅反発。25日午後1時ごろ、タメニー <6181> [東証G]と業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。エスクリが運営する婚礼施設の一部をタメニーが運営するカジュアルウェディングプロデュースサービス「スマ婚」に6月から掲載開始する。これにより、首都圏(東京・神奈川・埼玉)、東海(愛知)、関西(大阪・兵庫)の主要婚礼施設が「スマ婚」経由で利用可能となり、既存チャネル以外での新たな集客機会の創出が期待されている。 ■黒崎播磨 <5352> 3,280円 (+140円、+4.5%) 黒崎播磨 <5352> [東証P]が大幅続伸。鉄鋼業界を主要顧客とする総合耐火物大手で日本製鉄 <5401> [東証P]が筆頭株主となっている。株主還元に積極的で配当利回りは24日終値換算で3.6%台と高い。そうしたなか、24日取引終了後に今期業績予想の修正を発表、最終利益を従来予想の100億円から155億円に大幅増額した。土地及び建物の売却に伴い特別利益の計上によるもの。PERは24日終値換算で6倍台まで低下しており、割安感が強まった。株式需給面では信用買い残が枯れた状態にあり、上値の軽さを見込んだ短期筋の攻勢を誘ったもようだ。 ■TOREX <6616> 1,320円 (+53円、+4.2%) トレックス・セミコンダクター <6616> [東証P]が大幅高で3日続伸。同社は24日、日本ガイシ <5333> [東証P]と共同で、有機薄膜太陽電池やペロブスカイト太陽電池などの次世代太陽電池を搭載したEnerCera充電モジュールを開発したと発表した。これを受けて同日の株価は上昇したが、25日も引き続き発表を材料視した買いを集めた。 ■海帆 <3133> 759円 (+26円、+3.6%) 海帆 <3133> [東証G]が大幅反発。24日の取引終了後に蓄電池事業を開始すると発表しており、好材料視された。鹿児島県霧島市の土地及び蓄電設備を6億1600万円で取得し、27年6月の運転開始を目指す。同社によると28年3月期以降、同資産を活用した事業活動により、年間約5億7000万円の売り上げ寄与が見込まれるとしている。 ■ジェイフロ <2934> 1,820円 (+61円、+3.5%) ジェイフロンティア <2934> [東証G]が大幅続伸。同社は25日、TikTokやInstragramのライブコマースを開始して以降、累計で売上高は14億円となり、受注件数は23万件を達成したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。ライブコマースは同社の主要な販売チャネルとして成長を続けており、今後もSNSインフルエンサーを活用した販売ノウハウなどを生かして更なる事業拡大を目指すとしている。 ※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース