【↑】日経平均 大引け| 続伸、中東懸念後退でほぼ高値引け (6月25日)

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市況

日経平均株価
始値  38904.18
高値  38944.77
安値  38711.11
大引け 38942.07(前日比 +151.51 、 +0.39% )

売買高  15億8250万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆2028億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、後場は次第高の展開でほぼ高値引けに
 2.中東懸念後退でリスクオンも前日の先食いで上値に重さ
 3.パウエル発言はタカ派的も米金利低下で相場には追い風
 4.半導体セクターを買い戻す動きが活発、投資家心理改善
 5.値下がり数が値上がり上回る、売買代金は4兆円台乗せ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比507ドル高と3日続伸した。イスラエルとイランの停戦合意で中東情勢緊迫化への懸念が後退し、買いが優勢となった。

 東京市場では、全般方向感の定まらないなか、日経平均株価は狭いゾーンでもみ合ったが、後場は次第高の動きとなり高値引けに近い形で取引を終えた。

 25日の東京市場は、前日の欧米株市場が全面高となったことを受けリスクオンの流れが期待されたが、日経平均は前日に欧米に先立って買われていたこともあって、上値は重かった。イスラエルとイランが停戦で合意したと伝わったことで、中東の地政学リスクの後退は追い風材料として意識されたものの、上値では戻り売り圧力が強い。前日に米連邦議会下院での議会証言を行ったパウエルFRB議長は、早期利下げには改めて慎重な姿勢を明示したが米長期金利は低下しており、東京市場でもこれがポジティブに捉えられている。主力株を中心に半導体セクターを買い戻す動きが活発で、市場センチメントの改善につながった。日経平均はこの日のほぼ高値水準で引けたが、個別銘柄は売り買いが錯綜する状況で、プライム市場の値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回った。売買代金は前日とほぼ同水準で4兆円を連日で上回った。

 個別では、前日に続いて群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が堅調、アドバンテスト<6857>も続伸しフシ目の1万円大台を回復した。ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>なども高い。任天堂<7974>が商い上位で頑強、三井E&S<7003>も切り返した。日立製作所<6501>も買いが優勢だった。アドバンスクリエイト<8798>が急騰したほか、中国塗料<4617>、太陽誘電<6976>などが値を飛ばした。日本マイクロニクス<6871>、トリケミカル研究所<4369>なども大幅高。

 半面、ソフトバンクグループ<9984>が軟調となったほか、IHI<7013>が売りに押された。オリンパス<7733>が大幅安となり、キーエンス<6861>も値を下げた。ファーストリテイリング<9983>も冴えない。リズム<7769>はストップ安に売られた。双葉電子工業<6986>、GMOインターネット<4784>なども大きく下値を試す展開に。gumi<3903>が大商いのなか値を下げ、イオン<8267>、東京ガス<9531>なども安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、任天堂 <7974>、信越化 <4063>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約209円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、オリンパス <7733>、ファストリ <9983>、KDDI <9433>、セコム <9735>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約98円。

 東証33業種のうち上昇は13業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)電気機器、(3)化学、(4)金属製品、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油・石炭、(2)倉庫・運輸、(3)不動産業、(4)情報・通信業、(5)その他金融業。

■個別材料株

△エルイズビー <145A> [東証G]
 CVCファンド設立を手掛かり視。
△ジェイフロ <2934> [東証G]
 ライブコマース開始後の累計受注件数23万件達成。
△デジプラ <3691> [東証G]
 子会社が第2種資金移動業者登録を完了。
△F-ブレイン <3927> [東証G]
 収益飛躍期突入で株価も見直し続く。
△ペイクラウド <4015> [東証G]
 5月月次業績報告を好感。
△三井化学 <4183> [東証P]
 中国合弁会社の売却を発表。
△黒崎播磨 <5352> [東証P]
 固定資産の売却で最終益上方修正。
△名村造 <7014> [東証S]
 ゴールドマン・サックス証券が新規に買い推奨。
△アンファク <7035> [東証S]
 アリババクラウドと提携。
△東エレク <8035> [東証P]
 米半導体株高の流れが国内関連株に波及。

▼マックハウス <7603> [東証S]
 東証が信用規制。
▼オリンパス <7733> [東証P]
 FDAの輸入警告発表を嫌気。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)Aクリエイト <8798>、(2)中国塗 <4617>、(3)武蔵精密 <7220>、(4)太陽誘電 <6976>、(5)古野電 <6814>、(6)寿スピリッツ <2222>、(7)日本マイクロ <6871>、(8)トリケミカル <4369>、(9)インターメス <262A>、(10)日東紡 <3110>。
 値下がり率上位10傑は(1)リズム <7769>、(2)オリンパス <7733>、(3)双葉電 <6986>、(4)東プレ <5975>、(5)GMOインタ <4784>、(6)YTL <1773>、(7)シナネンHD <8132>、(8)東電HD <9501>、(9)マーケットE <3135>、(10)gumi <3903>。

【大引け】

 日経平均は前日比151.51円(0.39%)高の3万8942.07円。TOPIXは前日比0.89(0.03%)高の2782.24。出来高は概算で15億8250万株。東証プライムの値上がり銘柄数は738、値下がり銘柄数は820となった。東証グロース250指数は757.36ポイント(0.59ポイント高)。

[2025年6月25日]


株探ニュース

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