午前:債券サマリー 先物は反発、米債券高に追従 長期金利低下し1.405%で推移

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市況

 25日午前の債券市場で、先物中心限月9月限は反発した。前日のニューヨーク市場で米長期金利が低下(債券価格は上昇)した流れが波及した。

 イスラエルとイランが停戦で合意し、米原油先物相場が急落した。インフレ懸念が和らぐなかで米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は米連邦議会下院での証言で、米連邦公開市場委員会(FOMC)のかなり多くのメンバーが年後半の利下げが適切だとしている、などと言及。利下げ観測が広がり、債券選好の流れを後押しした。

 日銀は25日、16~17日開催分の金融政策決定会合における主な意見を公表した。経済の不確実性などを指摘しつつ、金融政策は現状維持が適当だとするという意見が複数みられたことは、円債相場の支援材料となったようだ。半面、この日は日銀の田村直樹審議委員の講演での発言も伝わった。田村審議議員は、不確実性が高い状況でも「果断に対応すべき場面もあり得る」と発言。利上げ観測を広げる内容との受け止めから、債券先物の上値を圧迫する要因となったようだ。

 先物9月限は前営業日比8銭高の139円33銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.010ポイント低い1.405%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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