前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―
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■TDSE <7046> 1,762円 (+300円、+20.5%) ストップ高 TDSE <7046> [東証G]がストップ高。23日取引終了後、ジーデップ・アドバンス <5885> [東証S]と協業し、生成AI開発サービス「GX CLOUD×Dify」を提供開始すると発表した。TDSEの生成AIアプリ開発プラットフォーム「Dify」を用いた生成AIの開発をNVIDIA DGX B200のプライベートクラウド上で利用するサービスとして提供する。これが材料視された。 ■リズム <7769> 4,130円 (+700円、+20.4%) ストップ高 東証プライムの上昇率トップ。リズム <7769> [東証P]がストップ高。23日の取引終了後、未定としていた26年3月期の連結業績予想について、売上高335億円(前期比2.6%増)、営業利益15億5000万円(同89.7%増)、純利益17億円(同2.2倍)を見込むとし、同じく未定としていた配当予想を前期比78円75銭増の151円75銭にすると発表したことが好感された。精密部品事業で空調関連部品が引き続き好調に推移していることに加えて、工作機械関連部品の受注が回復傾向にあることや自動車関連部品で安定した受注が継続していることなどが牽引する。また、生活用品事業でモバイルファンの販売が好調に推移していることも寄与。更に前期までに実施した構造改革の成果により採算性が大きく向上していることも利益増に貢献する。同時に、26年3月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これも好材料視された。毎年3月末日時点で1単元(100株)を保有する株主を対象に、一律で1万5000円相当の電子マネーまたは電子ギフトを贈呈する。 ■学びエイド <184A> 749円 (+100円、+15.4%) ストップ高 学びエイド <184A> [東証G]がストップ高。東京証券取引所が23日の取引終了後、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を24日売買分から解除すると発表。取引負担の減少で短期資金の流入が再び活発化するとの思惑から買いが流入したようだ。日本証券金融も24日から貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分に係る銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表した。 ■FFRI <3692> 6,310円 (+800円、+14.5%) FFRIセキュリティ <3692> [東証G]が3日ぶり急反騰。サイバーセキュリティー専業で研究開発型のビジネスモデルを特徴とし、自社開発の純国産エンドポイントセキュリティーソフト「ヤライ」への評価が高い。人材面では世界トップ級のセキュリティーエンジニアを擁し、最新のマルウェアやサイバー攻撃対応技術でリーディングカンパニーとして存在感を示している。官公庁や自治体からのサイバー防衛関連案件の需要獲得も順調で25年3月期の営業64%増益に続き、26年3月期も12%増益見込みと2ケタの利益成長が続く見通しにある。24日は直接的な材料は観測されていないが、市場関係者は「貸株市場を経由した外資系証券手口の空売りが高水準に積み上がっており、目先何らかの理由でリコール(貸株返還請求)の動きが買い戻しに火をつける格好となった可能性がある」(ネット証券マーケットアナリスト)という声が聞かれた。 ■マイクロアド <9553> 585円 (+70円、+13.6%) マイクロアド <9553> [東証G]が4日続急騰。同社は24日、ANAホールディングス <9202> [東証P]傘下の全日本空輸と提携したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。このほど、マイクロアド台湾が多言語で運営する日本情報発信メディア「Japaholic」とANAマレーシアが連携し、「Japaholic」内に訪日観光客向けのクーポンサイトを開設。同社は日本企業の店舗や施設への誘客を目的とする訪日観光客向けのインバウンドプロモーションサービスを一層強化するとしている。 ■レーザーテク <6920> 18,355円 (+2,155円、+13.3%) 東証プライムの上昇率2位。レーザーテック <6920> [東証P]が急反騰。トランプ米大統領が日本時間24日朝、自身のSNSにおいてイスラエルとイランが完全な停戦で合意したと投稿した。これを受けて投資家のリスク選好姿勢が強まり、景気敏感株を中心に買い戻しの流れが鮮明となっていた。半導体関連も総じて堅調に推移していたが、レーザーテクを巡っては国内証券会社が23日に投資判断と目標株価を引き上げていた効果も相まって、資金流入が顕著となった。同社株は200日移動平均線を上抜けして推移していた。 ■ぷらっと <6836> 1,544円 (+169円、+12.3%) 一時ストップ高 ぷらっとホーム <6836> [東証S]が4日ぶり急反騰、一時ストップ高となった。同社は24日、スイスに拠点を置くINTMAXの次世代L2ブロックチェーンネットワークのノード運用(ブロックプロデュース)を行うことで合意し、提携したと発表。これが材料視されたようだ。この提携により、ぷらっとはINTMAXの分散型ネットワークのセキュリティーと安定性の向上に貢献し、 ブロックチェーンの検証及びブロック生成プロセスに積極的に参加。両社はWeb3エコシステムの拡大と社会実装を推進し、より多くのユーザーが安全かつ効率的にブロックチェーン技術の恩恵を享受できる世界の実現を目指すとしている。 ■倉元 <5216> 230円 (+24円、+11.7%) 倉元製作所 <5216> [東証S]が続急騰。主力事業の液晶ガラス基板の加工からロボットや半導体など新規事業に重心をシフトして業績立て直しを図っている。そうしたなか、23日取引終了後に、同社の100%子会社が販売する販促機能を搭載した室内業務用清掃ロボットについて、ファミリーマートへの導入台数が累計1100店舗となる見込みとなったことを発表した。これが株価を強く刺激した格好となった。株価が200円近辺で値ごろ感があるうえ、急騰習性に期待する短期筋の買いを呼びこんでいた。同社株は昨年2月下旬から6月中旬にかけて約4ヵ月で株価を8倍化させる大化け相場を展開した経緯があるだけに思惑も高まりやすかった。 ■日鋳造 <5609> 902円 (+77円、+9.3%) 一時ストップ高 日本鋳造 <5609> [東証S]が5日ぶり急反発、一時ストップ高となった。24日付の日本経済新聞朝刊が「JFEスチールグループの日本鋳造は、純度の高い鉄を材料に3D(3次元)プリンターで積層造形する技術を開発した」と報じた。これを材料視した買いが株価を押し上げたようだ。記事によると、最大99%の純度で機械向け部品などを製造できる技術で、2025年にも量産を始める方針。高価なアルミやチタンを代替でき、製造コストも3割程度下がるという。 ■アウン <2459> 254円 (+20円、+8.6%) アウンコンサルティング <2459> [東証S]が3日ぶり急反発。SEOコンサルティングを手掛け、海外市場展開でも強みを持っている。23日取引終了後、AIOコンサルティングサービスを提供開始することを発表した。AI技術を活用した網羅的かつ効果的なコンテンツ制作支援を軸とした、AI検索に対応するWebサイトのSEOコンサルティング支援を行う。また、同日にクラサポ(東京都新宿区)の損害保険申請サポート「ミエルモ」事業を譲受することも発表しており、これを材料視する形で投資マネーを呼び込んだ。 ■サイエンスA <4412> 1,144円 (+90円、+8.5%) サイエンスアーツ <4412> [東証G]が5日ぶり急反発。24日、ライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」が、エコナビスタ(東京都千代田区)の睡眠解析技術をベースに開発したSaaS型高齢者見守りシステム「ライフリズムナビ」と連携したと発表しており、これを好感した買いが入った。連携により、「ライフリズムナビ」から通知される重要な情報を「Buddycom」の指定グループに一斉に音声通知できるようになる。これにより現場で手がふさがっていることが多い介護スタッフが、パソコンやスマートフォンの画面を見なくても音声により重要な情報をリアルタイムで把握することができ、更なるケアの質の向上が期待できる。また、一斉に音声通知されることで管理者も重要な情報に気づき、遠隔で適切な指示を出すことができ、その対応完了報告も音声で受領することが可能になるとしている。今回の連携はチャーム・ケア・コーポレーション <6062> [東証P]からの要望を受けて実現したとしており、チャームケアが運営する介護付有料老人ホーム「チャーム西宮用海町」「チャーム仁川弐番館」で導入される予定という。 ■プライムスト <5250> 1,130円 (+86円、+8.2%) プライム・ストラテジー <5250> [東証S]が3日ぶり急反発。同社は24日午前10時、海外展開方針の発表を行っており、これを手掛かり視した買いが入ったようだ。同社の超高速CMS(コンテンツ管理システム)実行環境「KUSANAGI」の売り上げの30%を海外が占めるようになったとしたことを踏まえ、ワードプレス市場が活発で経済成長が見込まれる国・地域を重点市場として、顧客基盤・チャネルを持つ有力企業との戦略的提携などを通じビジネスの拡大につなげる。具体的にはスペインやインド、インドネシアなどを起点とし、周辺の市場圏にアプローチをしていく。あわせて同社はKUSANAGIがリリース開始10年で累計稼働台数が10万台を突破したと発表。今後5年間の開発ロードマップも公表した。 ■ダイナマップ <336A> 1,250円 (+89円、+7.7%) ダイナミックマッププラットフォーム <336A> [東証G]が続急伸。24日の寄り前、高精度3次元地図データ生成におけるAI技術の導入加速に向けて、日本マイクロソフト(東京都港区)との連携を開始したと発表しており、これを好感した買いが流入した。ダイナマップではこれまで、高精度3次元地図データ生成でAIを活用する「AI for Data」、並びにAIの学習・推論を目的に自社のデータを活用する「Data for AI」の2つの方向から、AIに関する取り組みを進めてきたが、日本マイクロソフトと連携し「Azure Databricks」を利用することで、「AI for Data」の取り組みを加速する。これにより物体の特定・抽出や図化作業などの自動化率を向上し、整備プロセスの効率化を通してコストの大幅削減を目指すとしている。 ※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース