前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
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■メタプラ <3350> 1,635円 (-146円、-8.2%) メタプラネット <3350> [東証S]が5日続急落。米国のイラン攻撃を受けて世界の金融市場全体に中東リスクの一段の高まりを警戒したリスク回避ムードが漂うなか、仮想通貨 (暗号資産)相場にもこの流れが及び、ビットコイン価格は22日に一時10万ドルの大台を割り込んだ。5月上旬以来、およそ1ヵ月半ぶりのことになる。その後再び10万ドル台を回復するなど押し目買いの動きもみられたが、戻りは限定的。これを受け、23日の東京市場ではメタプラをはじめ仮想通貨保有企業が総じて軟調な動きとなっていた。リミックスポイント <3825> [東証S]も安かった。 ■日本酸素HD <4091> 5,451円 (-289円、-5.0%) 東証プライムの下落率3位。日本酸素ホールディングス <4091> [東証P]が急反落。モルガン・スタンレーMUFG証券が前週末20日、日本酸素HDの投資判断を従来の「イコールウェート」から「アンダーウェート」に格下げした。目標株価は5200円から5100円に減額修正している。4月以降、株価はTOPIXに対して大きくアウトパフォームしたと指摘しつつ、業績面で大きな変化はなく、直近の米国セグメントの利益率上昇の背景には定期修理で停止したプラントがなかった影響が相当大きいと分析。26年3月期の第1四半期(4-6月)の業績に関しては弱めのスタートになると想定している。 ■あさひ <3333> 1,298円 (-34円、-2.6%) あさひ <3333> [東証P]が続落。23日午後1時ごろに発表した第1四半期(2月21日-5月20日)単独決算で、営業利益が32億7000万円(前年同期比10.8%減)と2ケタ減益となったことが嫌気された。新車販売台数が低調ななか、電動アシスト自転車をはじめとした高機能・高単価商材の販売が増加したことが寄与し、売上高は271億4000万円(同0.6%増)とプラス成長を維持したが、賃金引き上げや新規出店の費用がかさんだほか、基幹システムランニングコストの増加などの影響により減益となった。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高858億円(前期比5.2%増)、営業利益56億2000万円(同2.4%増)の従来見通しを据え置いた。 ■アドテスト <6857> 9,710円 (-121円、-1.2%) アドバンテスト <6857> [東証P]が反落。6月に入ってからは上値指向が強く、全体相場の牽引役として存在感を示した。前週末も一時546円高の9977円と1万円大台を目前に捉える場面があった。一方、目先は日経平均先物主導のインデックス売りの影響が反映されやすく、高値警戒感も意識されるなかで利益確定売り圧力が拭えない。前週末の米国株市場では、トランプ米政権の高官が大手半導体メーカーに対し、対中国で米国製半導体製造装置 を活用しやすくするための規制免除を撤回する意向を伝えたと報じられ、これが半導体セクターの株価に重荷となった。前週末はエヌビディアも反落しており、東京市場でも同社に半導体テスターを納入するアドテストをはじめ半導体製造装置関連株に逆風となっていた。 ※23日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋 株探ニュース