23日の株式相場見通し=大幅続落か、米国の軍事介入でリスクオフムード

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市況

 23日の東京株式市場はリスクオフムードのなか軟調な地合いとなることが想定される。米国によるイランへの軍事介入を受け、改めて地政学リスクが意識されそうだ。ただ、前週末は中東情勢の不透明感から日経平均株価は小幅続落したものの、半導体セクターや人工知能(AI)関連株への物色人気が全体相場を支える形となった。きょうも半導体セクターなどが底堅さを発揮すれば、全体相場に浮揚力を与えるケースも考えられる。前週末の欧州株市場は主要国の株価が総じて堅調だった。英FTSE100は続落したものの、独DAXや仏CAC40などが4日ぶりに反発しており、イスラエルとイランの軍事衝突による地政学リスクに対する過度な不安心理の後退が買い戻しを誘った。米国株市場では中東情勢をにらみ様子見ムードは拭えなかったが、下値では値ごろ感からの押し目買いが入り全体指数は底堅かった。ここ日々交互に高安を繰り返しているナスダック総合株価指数は安く引けたが、NYダウはわずかながら前日の終値を上回って着地している。この日はウォラーFRB理事が朝のニュース番組で、7月利下げの可能性に言及しこれが好感された面もあったようだ。ただ、半導体関連株はエヌビディア<NVDA>をはじめ軟調な値動きを示すものも多く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は反落した。東京市場では、21日に米国がイラン核施設への攻撃に踏み切ったことがサプライズとなり、機関投資家のリスク回避姿勢は避けられず、日経平均は下値を探る動きが予想される。ただ、外国為替市場では各国通貨に対するドル買いの動きが顕著で足もと1ドル=146円台まで円安が進んでいる。これが相場の下支え要因となることも考えられ、売り一巡後の動きが注目される。

 20日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比35ドル16セント高の4万2206ドル82セントと小反発。ナスダック総合株価指数は同98.87ポイント安の1万9447.41だった。

 日程面では、きょうは5月の首都圏マンション販売など。海外では6月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値、6月の独PMI速報値、6月の仏PMI速報値、6月の英PMI速報値のほか、米国では5月の中古住宅販売件数、6月のS&PグローバルPMI速報値が発表される。

出所:MINKABU PRESS

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