前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―
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■フルッタ <2586> 207円 (+50円、+31.9%) ストップ高 フルッタフルッタ <2586> [東証G]がストップ高。同社は19日、売れるネット広告社グループ <9235> [東証G]子会社の売れる越境EC社と協業施策を開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。これは両社の専門性などを生かし、中国版「TikTok」を主としたライブコマースを共同で推進し、同社のアサイー関連商品の越境ECにおける売り上げ拡大を狙うもの。同社にとって中国市場への本格参入となり、売れるGとの長期的な協業を通じて「定番商品の中国市場定着」「新SKU(在庫管理における最小の管理単位)・カテゴリ展開」「サブスクリプションモデル構築」といった中長期の成長ドライバーを創出するとしている。 ■エデュラボ <4427> 480円 (+80円、+20.0%) ストップ高 EduLab <4427> [東証G]がストップ高。18日取引終了後、グループ会社の教育測定研究所がスポーツ庁の実施する「令和7年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の業務を受託したと発表した。入力集計や分析・研究作業、結果提供の作成・配送といった調査に関する各種業務の実施と、有識者委員会の運営を行う。これが材料視された。 ■リバーエレク <6666> 605円 (+100円、+19.8%) ストップ高 リバーエレテック <6666> [東証S]がストップ高。電子機器の制御に使う水晶振動子を主力とする電子デバイスメーカーで、電子ビーム封止工法などの独自技術で他社と一線を画す。自動車のエレクトロニクス化が加速するなか、重点を置く車載向けの需要獲得が軌道に乗っている。また、低電圧水晶発振器では業界のフロントランナーとして実力を発揮、直近では0.9Vから駆動可能な世界首位級の商品開発に成功し、最先端モバイル機器の低電圧化ニーズを囲い込む方向にある。大容量データ通信に対応した高周波数製品でも高技術力を有し、今後データセンター向けなどの需要開拓が進みそうだ。業績面も28年3月期を最終年度とする中期経営計画では営業利益段階で7億6900万円(26年3月期予想は1億4800万円)を目標に掲げており、収益本格回復に向けた会社側の自信がうかがわれた。 ■デジタリフト <9244> 916円 (+150円、+19.6%) ストップ高 デジタリフト <9244> [東証G]がストップ高。18日取引終了後、AI関連サービスを手掛けるGROWTH VERSE(東京都豊島区)との間で資本・業務提携を行うと発表した。AI技術開発に強みを持つGROWTH VERSEのエンジニアリング・開発力を生かし、マーケティングDX領域での支援領域拡大などを図る。また、更に今後連携する領域を拡充してシナジー創出を狙う。 ■岡野バ <6492> 6,160円 (+1,000円、+19.4%) ストップ高 岡野バルブ製造 <6492> [東証S]がストップ高。18日の取引終了後、25年9月期上期(24年12月-25年5月)の連結経常利益を従来予想の3.2億円→8.2億円に2.6倍上方修正すると発表したことが好感された。福島第一原子力発電所の廃炉関連作業や柏崎刈羽原子力発電所6号機・7号機、女川原子力発電所3号機における工事が想定より大幅に進捗したことが要因。原子力関連で付加価値の高い追加案件が増加したことに加え、メンテナンス部門の稼働率が好調だった前期を上回ったことなども上振れにつながった。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の5.9億円→9.9億円に68.6%上方修正した。併せて、従来無配としていた上期配当を20円(前年同期は20円)実施すると発表。年間配当は50円になる。 ■AIins <4488> 4,325円 (+700円、+19.3%) ストップ高 AI inside <4488> [東証G]がストップ高。ディープラーニングによるAI認識技術を活用したOCRサービス「DX Suite」をクラウドで提供し、同分野で業界トップシェアを誇る。また、従来人間が行う業務を汎用的に支援するAIエージェント「Heylix」に注力しており、ここ産業界でにわかに脚光を浴び始めたAIエージェント関連の有力株として頭角を現してきた。業績は26年3月期営業利益が前期比31%増の5億500万円を見込んでいるが、続く27年3月期はAIエージェントやエッジコンピューター分野の展開力をドライバーに利益成長が更に加速する可能性が意識されている。 ■協立情報通信 <3670> 1,847円 (+276円、+17.6%) 一時ストップ高 協立情報通信 <3670> [東証S]が急騰、一時ストップ高となった。同社は18日の取引終了後、未定としていた26年3月期の単体業績予想に関し、売上高が前期比11.7%増の50億円、最終利益が同49.7%増の2億5600万円となる見通しを発表した。年間配当は前期と横ばいの55円となる見込み。業況を好感した買いが入ったようだ。同社は前期業績などを踏まえ、26年3月期を最終年度とする中期経営計画の見直しが必要と判断。業績予想の開示が可能になった段階で速やかに公表する方針を示していた。今期はソリューション事業とモバイル事業の連携を一段と強化し、法人関連ビジネスや継続型収益の獲得につなげる。 ■大幸薬品 <4574> 287円 (+39円、+15.7%) 東証プライムの上昇率トップ。大幸薬品 <4574> [東証P]が続急騰。同社は19日、正露丸の主成分である「木(もく)クレオソート」が、魚介類に寄生するアニサキスの運動を抑制する働きがあることを、国立感染症研究所との共同研究で確認したと発表。これが材料視されたようだ。この研究では、アニサキスを経口投与したマウスに「木クレオソート」を投与した後に、摘出したアニサキスの運動が抑制されたことを確認。この結果は「木クレオソート」が生体内においてもアニサキスの運動を抑制する効果を持つ可能性を示唆するもので、今後の応用展開に向けた重要な知見になるとしている。 ■セガサミー <6460> 3,665円 (+487円、+15.3%) 東証プライムの上昇率2位。セガサミーホールディングス <6460> [東証P]が6日続急騰。年初来高値を更新した。同社は18日に機関投資家などを対象としたマネジメントミーティングを開いており、その内容を好感した買いが集まったようだ。SMBC日興証券は18日、同ミーティングを受け、「株価バリュエーション向上への積極的な取り組みを行っている姿勢が示された」と評価した。同社株は2006年以来の高値圏で推移していた。 ■セレンHD <7318> 3,190円 (+420円、+15.2%) 一時ストップ高 セレンディップ・ホールディングス <7318> [東証G]が急反騰、一時ストップ高となった。同社は18日の取引終了後、連結子会社であるエクセル・グループの国内5社について、エクセルを存続会社として吸収合併を行うと発表した。エクセル・グループは3次元ブロー成型をコア技術として、自動車部品ダクトなどの樹脂成型品の開発・製造を行う。バックオフィスサポートを手掛ける企業や販売・調達・海外サポートを担う企業などの事業運営を一体化し、機動的かつ効率的な製品の供給につなげる方針。発表をポジティブ視した買いが集まり、株価の押し上げに寄与したようだ。 ■電気興 <6706> 2,233円 (+237円、+11.9%) 東証プライムの上昇率3位。電気興業 <6706> [東証P]が6日ぶり急反騰。同社のグループ会社で画像認識・処理やAIアルゴリズム解析などを手掛けるサイバーコアが18日、同社のエッジAIアプリ「StreetEye」を活用した道路損傷データの自動収集実証が、岩手県盛岡市のデジタル技術実証実験対象事業に採択されたと発表。インフラの老朽化が社会問題化するなかで、AIを活用したシステムの収益貢献を期待した買いが集まったようだ。同アプリをインストールしたAIドライブレコーダーを、ごみ収集車や道路パトロール車など公共車両に搭載。日常業務で走行するなかで、路面の亀裂や穴を自動検知し、マップ化する。効率が高く高精度で継続的なデータ更新が可能になるという。 ■HPCシス <6597> 2,045円 (+206円、+11.2%) HPCシステムズ <6597> [東証G]が3日ぶり急反騰。同社株の2000円大台復帰は昨年5月中旬にマドを開けて急落する直前までさかのぼる。約1年1ヵ月ぶりに上値の重要ポイントをブレークした。科学技術用ハイパーコンピューターの開発・販売及びソリューション事業を展開するが、次世代コンピューティングの最右翼として注目される量子コンピューター分野でも豊富な知見を有している。昨年秋には名城大学などと共同で量子化学計算を用いた超精密定量分析手法を確立しているほか、量子化学計算のクラウドサービスも提供している。AIと次世代コンピューティング分野の融合でも同社はキーカンパニーとして存在感が高まっている。 ■GENDA <9166> 932円 (+74円、+8.6%) GENDA <9166> [東証G]が3日続急伸。18日取引終了後、5月度の売り上げ進捗レポートを発表。アミューズメント施設やカラオケなどを含む主力のエンタメ・プラットフォーム事業の売上高は前年同月比52.8%増の111億3800万円だった。エンタメ・コンテンツ事業を含めた合計では同47.6%増の121億5700万円となった。好調な月次が好感された。 ■アヴィレン <5591> 1,850円 (+137円、+8.0%) AVILEN <5591> [東証G]が急反発。18日の取引終了後、Kiei(東京都千代田区)とAIエージェントを中心とした開発領域で業務提携契約を締結すると発表しており、これが好材料視された。KieiはAIエージェントの開発や製造、設備インフラ、物流業界を中心とする基幹コア産業向けのAIソリューション事業を展開している。今回の提携を通じて、AIエージェント開発力の更なる向上と開発案件の拡大を目指すほか、中長期的な事業拡大も見込まれるとしている。 ※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース