前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
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■ドリコム <3793> 576円 (+38円、+7.1%) ドリコム <3793> [東証G]が続急伸。17日、配信中の3DダンジョンRPG「Wizardry Variants Daphne(ウィザードリィ ヴァリアンツ ダフネ)」について、中国の互愛互動(北京)科技(ワンダー・シネマズ・ゲームズ)とライセンス契約を締結したと発表しており、好材料視された。「Wizardry Variants Daphne」は、「Wizardry」シリーズ完全新作の3DダンジョンRPG。今回のライセンス契約締結により、これまで配信されていなかった中国大陸での「Wizardry Variants Daphne」配信が期待されている。 ■ユビテック <6662> 251円 (+16円、+6.8%) ユビテック <6662> [東証S]が続急伸。同社は17日正午ごろ、「熱中症発症リスク判定システム、熱中症発症リスク判定プログラム及び熱中症発症リスク判定装置」について特許を取得したと発表。これが材料視されたようだ。この発明は、同社が手掛けている作業者の安全見守りサービス「Work Mate」の熱中症予兆検知機能に活用されているもの。同社は今後も「Work Mate」の更なる有効性・機能性の向上を目指すとともに、人工知能(AI)やデータを活用して専門的技術を高め「危険予知・予防」をコンセプトとしたサービスを展開するとしている。 ■ナブテスコ <6268> 2,484円 (+150.5円、+6.5%) 東証プライムの上昇率10位。ナブテスコ <6268> [東証P]が続急伸。SMBC日興証券が16日付で投資評価を「2」から「1」へ、目標株価を2500円から3100円へ引き上げたことが買い材料視された。同証券によると、防衛・航空を含むトランスポートソリューション(TRS)事業が利益の牽引役になるとみている。不透明なマクロ環境下で増益確度が高い同事業に焦点を当てたいとし、事業再編や精密減速機の力強い回復で更に株価は上昇するだろうとしている。 ■ディスコ <6146> 36,740円 (+2,190円、+6.3%) ディスコ <6146> [東証P]が続急伸。16日の米国株市場ではエヌビディアをはじめ半導体関連株が買いを集め、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3%あまりの大幅上昇を示した。足もと外国為替市場で1ドル=145円近辺まで円安が進んだこともあり、東京市場でも半導体主力銘柄への買いが続いていた。そのなか、16日はアドバンテスト <6857> [東証P]が記録的な売買代金をこなし急騰を演じたが、アドテストと同じAI半導体向け製造装置で需要獲得を進めているディスコも、相対的な出遅れ感から水準訂正狙いの実需買いが顕著となってきた。テクニカル的には5月14日の戻り高値3万7150円のクリアが当面の上値ターゲットとして意識されていた。 ■PBシステム <4447> 536円 (+31円、+6.1%) ピー・ビーシステムズ <4447> [東証G]が急反発。16日の取引終了後、丹青社 <9743> [東証P]の空間演出技術の実証拠点である「港南ラボ マークスリー[Mk_3]」で、自社開発の3DVRシアター「MetaWalkers」の実証実験を開始すると発表しており、好材料視された。今回の取り組みは、丹青社の豊富な空間演出ノウハウと、PBシステムの「MetaWalkers」の空間体験を融合させ、新たな体験型コンテンツの可能性を検証することが目的。PBシステムは今回の取り組みを通じて「MetaWalkers」の持つ没入型体験のさらなる活用シーンを見出すとともに、丹青社との協業によって、将来的には展示会・販促イベント、博覧会、文化イベント、バーチャルイベントなど、丹青社が得意とする多様な空間分野における応用展開を視野に入れるという。 ■マイクロアド <9553> 453円 (+25円、+5.8%) マイクロアド <9553> [東証G]が続急伸。17日の寄り前、日本における「TikTok Shop」の本格展開に備えて、企業のTikTokにおけるライブコマース参入・販促などを総合的に支援する子会社「UNIVERSE PULSE(ユニバース パルス)」を設立したと発表しており、好材料視された。同社は今年5月、TikTokライブコマースの運営代行事業を行う中国ピンスペースグループとの合弁会社IZULCAを設立したが、新会社はマイクロアドの有する膨大な消費行動データとIZULCAが持つ販売ノウハウとの連携を強みに、企業におけるTikTok Shopへの早期参入を円滑に後押しする。なお、25年9月期業績への影響は軽微としている。 ■ハウテレ <7064> 2,327円 (+126円、+5.7%) ハウテレビジョン <7064> [東証G]が急伸。16日の取引終了後、7月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、より投資しやすい環境を整備するとともに、投資家層の拡大を図ることが目的としている。 ■アクリート <4395> 1,001円 (+52円、+5.5%) アクリート <4395> [東証G]が6日続急伸。16日の取引終了後、SMSとLINEを活用した新たなメッセージ配信プラットフォームサービス「SMSコネクト for LINE」を7月をメドに提供開始すると発表しており、好材料視された。新サービスは、企業のサービス利用会員や、自治体の住民として登録された人の携帯電話番号がわかれば、1つの配信リクエスト処理でSMSとLINEのどちらにでもメッセージを配信することが可能になるサービス。これにより、従来はSMS、LINEそれぞれのシステムで個別にメッセージ配信を行っていた企業や自治体のメッセージ配信において、業務負荷の低減、及びメッセージ到達カバー率、到達確認及び配信業務手続きが改善されることになる。 ■イオンファン <4343> 2,732円 (+131円、+5.0%) イオンファンタジー <4343> [東証P]が続急伸。同社は16日の取引終了後、5月度の売上概況を開示した。国内事業における既存店売上高は前年同月比13.7%増となり、増収基調を継続。増収率は4月の7.7%を上回り、2ケタの伸びとなった。業況を評価した買いが集まったようだ。曜日調整後の既存店売上高は11.2%増と同じく2ケタの伸びとなった。プライズ部門が好調を継続した。 ■池田泉州HD <8714> 584円 (+26円、+4.7%) 池田泉州ホールディングス <8714> [東証P]が大幅高で4日続伸。16日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、地方銀行を主な投資対象とする投資ファンド、ありあけキャピタル(東京都中央区)による株式保有割合が6.44%から7.52%に上昇したことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は6月9日としている。 ■フリー <4478> 3,820円 (+150円、+4.1%) フリー <4478> [東証G]が大幅続伸。同社は17日、済生会熊本病院と医療業界におけるバックオフィスのデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けて業務提携したと発表。これが新たな買い手掛かりとなったようだ。同社は今後、済生会熊本病院事務部門と連携し、freeeが提供する統合型クラウドERPの医療機関向け開発のフィードバック及び医療機関におけるfreeeプロダクトの導入に関するサポート、経営企画に関わる病院のバックオフィス支援サービスの開発を行うとしている。 ■マクセル <6810> 1,797円 (+32円、+1.8%) マクセル <6810> [東証P]が続伸。16日の取引終了後、村田製作所 <6981> [東証P]及びその完全子会社である東北村田製作所と、マイクロ一次電池事業を譲り受ける株式譲渡契約を締結したと発表しており、好材料視された。村田製が100%出資により新会社を設立し、村田製及び東北村田製のマイクロ一次電池事業を移管したうえで、マクセルが26年3月期中に新会社の株式を100%取得する。新会社株式取得に係る対価は80億円だが、承継日時点の承継棚卸資産簿価などにより価格調整が発生する可能性があるという。今回の事業譲受により、マクセルでは年間約100億円規模の増収効果を見込むほか、現在展開するエネルギー事業とのシナジーを含めて更なる事業拡大を目指す。なお、26年3月期業績への影響は軽微としている。 ■電通総研 <4812> 6,790円 (+100円、+1.5%) 電通総研 <4812> [東証P]が続伸。17日午後1時ごろ、資金管理システム「Ci*X Treasury(サイクロス トレジャリー)」の提供を開始すると発表しており、好材料視された。「Ci*X Treasury」は、同社がこれまで培ってきた会計領域の知見と最新のコンシューマー向けテクノロジーを融合したエンタープライズソリューション「Ci*X」シリーズの第5弾製品。企業の資金管理業務や財務業務を標準化し、グループ経営を推進する企業グループ全体の資金をリアルタイムで可視化することで、資金効率向上のための迅速な意思決定を支援する。 ※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース