午前:債券サマリー 先物は反落、米債券安を受け売り先行

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市況

 16日の債券市場で、先物中心限月9月限は反落。中東情勢緊迫化によるインフレ懸念を背景に、前週末の米長期債相場が下落(金利は上昇)したことから国内債にも売りが先行した。

 イスラエルとイランの衝突で地政学リスクが高まるなか、同地域からの原油供給に影響が出るとの見方から13日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場が急騰。エネルギー価格の上昇が米物価を押し上げるとの観測から米長期金利が上昇し、この流れが東京市場に波及した。債券先物は午前9時40分すぎに139円05銭をつけたあとは下げ渋ったが、前週末にリスク回避の動きから大きく上昇していた反動で売りが出やすく戻りは限定的。16~17日に開かれる日銀金融政策決定会合で、国債買い入れなどについて議論されることが動きにくさにつながっている面もあった。

 午前11時の先物9月限の終値は、前週末比39銭安の139円13銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは一時1.435%に上昇し、その後は前週末に比べて0.020%高い1.430%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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