前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

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材料

■ニューラルG <4056>  760円 (+39円、+5.4%)

 ニューラルグループ <4056> [東証G]が3日続急伸。同社は9日、エッジAI解析技術を活用した駐車場出庫誘導ソリューション「エッジガイド」を、愛知県安城市のららぽーと安城の駐車場に納入したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。最先端のエッジAIソリューション「デジパーク」を搭載した5台のエッジAIにより、出口の直近1時間あたりの出庫台数や出庫待ちの待機列末尾の台数をデータ化。出口のリアルタイム混雑判定を実施し、施設内のLEDサイネージの方向指示が自動的に変更される仕組みという。

■大塚HD <4578>  7,135円 (+357円、+5.3%)

 大塚ホールディングス <4578> [東証P]が6日ぶり急反発。前週末6日の取引終了後、子会社である大塚製薬が開発中の成人のIgA腎症治療薬シベプレンリマブについて、フェーズ3(VISIONARY)試験の中間解析結果を、現地時間6日にオーストリアのウィーンで開催された欧州腎臓学会(ERA)で発表。投与9ヵ月後の24時間尿におけるuPCR(尿蛋白/クレアチニン比)が、プラセボ群と比較して、統計学的に有意かつ臨床的に意義のある51.2%の減少を示したとしたことが好感された。なお、同件による25年12月期業績予想への影響はないとしている。

■光ビジネス <3948>  1,069円 (+52円、+5.1%)

 光ビジネスフォーム <3948> [東証S]が続急伸。前週末6日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を25万株(発行済み株数の4.52%)、または2億円としており、取得期間は6月9日から来年3月23日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行して資本効率の向上を図るため、及び株主還元策の一環として実施する。

■SBG <9984>  7,730円 (+367円、+5.0%)

 ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が3日ぶり急反発。前週末の米国株市場では主要株価指数が揃って大きく上値を追い、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の上昇率が特に目立った。これを受け米ハイテク企業に積極投資するソフトバンクGにも目先買い戻しが先行した。傘下の英半導体設計アーム・ホールディングス  も前週末の米株市場で買われており、これも追い風材料となった。

■日本スキー <6040>  491円 (+23円、+4.9%)

 日本スキー場開発 <6040> [東証G]が3日ぶり大幅反発。前週末6日の取引終了後、25年7月期の連結業績予想について、売上高を98億5000万円から101億7000万円(前期比23.3%増)へ、営業利益を19億円から21億円(同35.3%増)へ、純利益を12億8000万円から14億6000万円(同33.5%増)へ上方修正したことが好感された。上期の来場者数が好調に推移したことに加えて、継続投資してきた人工降雪機の効果と自然降雪に恵まれたことが追い風となり、第3四半期までの来場者数が7スキー場合計で182万1000人と過去最高の来場者数を達成したことが要因。また、第4四半期に販売用不動産の売却を予定していることも寄与する。同時に発表した第3四半期累計(24年8月-25年4月)決算は、売上高91億5900万円(前年同期比25.2%増)、営業利益28億4600万円(同43.2%増)、純利益19億1100万円(同38.3%増)だった。

■アズーム <3496>  8,780円 (+380円、+4.5%)

 アズーム <3496> [東証G]が3日ぶり大幅反発。前週末6日取引終了後、東京証券取引所の承認を受け、24~26日の間にグロースからプライムへ市場変更すると発表した。これを記念し、今25年9月期に記念配当80円を実施する。従来の普通配当40円とあわせ、年120円(前期25円)となる見通し。これが好感された。なお、市場変更に伴い、5万1800株の新株式発行と11万8200株の自己株式処分、既存株主による43万株の売り出しを実施する。需給状況に応じて上限9万株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う。

■北川精機 <6327>  654円 (+28円、+4.5%)

 北川精機 <6327> [東証S]が大幅続伸。前週末6日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、香港に本拠を置く投資運用会社リム・アドバイザーズ社の保有割合が12.48%から13.50%に上昇したことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は5月30日となっている。

■NFKHD <6494>  94円 (+4円、+4.4%)

 NFKホールディングス <6494> [東証S]が3日ぶり大幅反発。同社は前週末6日の取引終了後、東証の東京プロマーケットに上場するキャストリコ(東京都中央区)に対し、簡易株式交付による公開買い付けを実施し、連結子会社化すると発表。収益貢献を見込んだ買いが入ったようだ。キャストリコはLSI関連の技術をもとに、技術者派遣または受託開発を通じたハードウェア・ソフトウェアの設計サービスや、EMS(電子機器受託製造サービス)などを提供。レーザーテック <6920> [東証P]への売上高依存度が高い状態にある。工業炉燃焼装置を手掛ける日本ファーネスを連結子会社とするNFKHDは22年7月にキャストリコを持ち分法適用関連会社としていた。連結子会社化後もキャストリコはプロマーケットの上場を維持する予定。NFKHDは事業の多様化と基盤強化を図る。

■シップHD <3360>  1,945円 (+77円、+4.1%)

 シップヘルスケアホールディングス <3360> [東証P]が大幅反発。前週末6日の取引終了後に自社株買いと自社株の消却を発表したことが好感された。自社株買いは上限を330万株(自己株式を除く発行済み株数の3.5%)、または50億円としており、取得期間は6月7日から12月31日までとしている。また、自社株731万9266株(発行済み株数の7.2%)を6月30日付で消却する。なお、消却後の発行済み株数は9435万134株となる。

■オーウイル <3143>  1,755円 (+65円、+3.9%)

 オーウイル <3143> [東証S]が大幅高で5日続伸。9日午後3時ごろ、9月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表しており、好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式に投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的としている。

■丸善CHI <3159>  338円 (+6円、+1.8%)

 丸善CHIホールディングス <3159> [東証S]が上申。前週末6日取引終了後、インプレスホールディングス <9479> [東証S]傘下のインプレスと合弁会社「テックリブ」を設立したと発表した。パソコン・IT関連書籍を発行するインプレスと、書籍の販売や図書館運営を手掛ける丸善CHIが両社のノウハウを生かし、ITエンジニアのスキル習得を後押しする読み放題サービスを推進する。インプレスの取り扱い書籍だけでなく、他の複数出版社の書籍も提供するという。サービス開始は今秋を予定している。なお、インプレスホールディングスはスクイズアウトによる非公開化を発表しており、7月28日付で上場廃止となる見通し。

■ウイングアク <4432>  3,910円 (+50円、+1.3%)

 ウイングアーク1st <4432> [東証P]が反発。9日の午前中に、企業への障害者雇用サポートを提供するinteg(横浜市旭区)と業務提携し、CO2排出量可視化プラットフォーム「EcoNiPass」のデータ入力の業務代行サービスの提供を開始すると発表しており、好材料視された。「EcoNiPass」は、サプライチェーンにおけるCO2排出量の集計・可視化から、削減に向けた計画立案の支援、削減施策の実行までトータルでサポートするCO2排出量可視化プラットフォーム。今回の連携により、拠点ごとに必要なEcoNiPassに紐づく各種請求書、領収書の手動でのデータ入力を低コストで外部委託することができ、業務効率化を実現できるとしている。

※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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