話題株ピックアップ【夕刊】(3):エイチーム、グリッド、ブレインP
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■エイチーム <3662> 1,214円 +128 円 (+11.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位 エイチームホールディングス<3662>が急反発し年初来高値を更新した。同社は前週末6日の取引終了後、25年7月期の連結業績予想の修正を発表。今期の経常利益予想を従来の見通しから3億円増額し、13億円(前期比2.1倍)に引き上げた。連結子会社Paddleが暗号資産を保有していることも手伝って、関心が向かったようだ。各事業の利益進捗状況を業績予想に反映した。昨年11月以降、暗号資産価格が上昇傾向にあるなかで連結子会社のPaddleが保有する暗号資産に関し、営業外収益として暗号資産評価益の計上が見込まれるという。なお、今年1月末から4月末までの暗号資産価格の下落を受けて、同子会社は暗号資産評価損2億5600万円を計上している。経常利益予想以外は従来の見通しを据え置いた。 ■グリッド <5582> 2,850円 +288 円 (+11.2%) 本日終値 グリッド<5582>が急騰。電力の需給計画や海運の配船など人工知能(AI)を使って最適なプランを提供する計画最適化事業を展開するが、2017年に量子アルゴリズムの研究を開始し、その後特許申請も行うなど量子コンピューター分野への積極的な取り組みで知られる。35年前後には誤り訂正(FTQC)機能が量子コンピューターで実用化されると見込まれるなか、同社はAIと量子コンピューターの両軸をもつベンチャーとしてのポジションを前面に押し出していく構えで、株式市場でも注目度がにわかに高まっている。業績も好調で24年6月期は営業76%増益を達成、25年6月期は前期比10%増の4億円を計画している。 ■ブレインパッド <3655> 1,340円 +120 円 (+9.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位 ブレインパッド<3655>が大幅高。前週末の米国株市場では量子コンピューターの象徴株となっているD-ウェイブクアンタムが13%超の急騰をみせるなど、量子コンピューターのテーマ買いの動きが再燃している。米エヌビディア が量子コンピューター分野での研究に積極的に乗り出しているが、同社のジェンスン・ファンCEOはスーパーコンピューターの連携運用などに興味を抱いているもようで、関連銘柄を再び刺激しているようだ。東京市場でも量子コンピューター領域で活躍が期待される銘柄に物色の矛先が向いている。そのなか、ブレインPはAI技術を活用したビッグデータ解析やシステム開発を武器に法人向けコンサルティングサービスを展開するが、量子技術に関する論文のレビューなどでも定評があり、近い将来には量子技術を実装したAIソリューション実現で重要な役割を担う企業との見方が支配的だ。 ■INGS <245A> 2,577円 +137 円 (+5.6%) 本日終値 INGS<245A>は続伸。前週末6日取引終了後、5月度の直営店売上高速報を発表。既存店のラーメン事業は前年同月比9.8%増、レストラン事業は同5.5%増だった。ラーメン事業では引き続きインバウンド客の来店増が寄与した。レストラン事業も客足が伸びた。両事業とも増収基調を継続しており、これが好感された。 ■ニューラルグループ <4056> 760円 +39 円 (+5.4%) 本日終値 ニューラルグループ<4056>が3日続伸。同社はこの日、エッジAI解析技術を活用した駐車場出庫誘導ソリューション「エッジガイド」を、愛知県安城市のららぽーと安城の駐車場に納入したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。最先端のエッジAIソリューション「デジパーク」を搭載した5台のエッジAIにより、出口の直近1時間あたりの出庫台数や出庫待ちの待機列末尾の台数をデータ化。出口のリアルタイム混雑判定を実施し、施設内のLEDサイネージの方向指示が自動的に変更される仕組みという。 ■光ビジネスフォーム <3948> 1,069円 +52 円 (+5.1%) 本日終値 光ビジネスフォーム<3948>が大幅続伸。前週末6日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を25万株(発行済み株数の4.52%)、または2億円としており、取得期間は6月9日から来年3月23日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行して資本効率の向上を図るため、及び株主還元策の一環として実施する。 ■日本スキー場開発 <6040> 491円 +23 円 (+4.9%) 本日終値 日本スキー場開発<6040>が3日ぶりに反発し年初来高値を更新。前週末6日の取引終了後、25年7月期の連結業績予想について、売上高を98億5000万円から101億7000万円(前期比23.3%増)へ、営業利益を19億円から21億円(同35.3%増)へ、純利益を12億8000万円から14億6000万円(同33.5%増)へ上方修正したことが好感された。上期の来場者数が好調に推移したことに加えて、継続投資してきた人工降雪機の効果と自然降雪に恵まれたことが追い風となり、第3四半期までの来場者数が7スキー場合計で182万1000人と過去最高の来場者数を達成したことが要因。また、第4四半期に販売用不動産の売却を予定していることも寄与する。同時に発表した第3四半期累計(24年8月~25年4月)決算は、売上高91億5900万円(前年同期比25.2%増)、営業利益28億4600万円(同43.2%増)、純利益19億1100万円(同38.3%増)だった。 ■北川精機 <6327> 654円 +28 円 (+4.5%) 本日終値 北川精機<6327>が大幅続伸。前週末6日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、香港に本拠を置く投資運用会社リム・アドバイザーズ社の保有割合が12.48%から13.50%に上昇したことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は5月30日となっている。 ■NFKホールディングス <6494> 94円 +4 円 (+4.4%) 本日終値 NFKホールディングス<6494>が高い。同社は前週末6日の取引終了後、東証の東京プロマーケットに上場するキャストリコ(東京都中央区)に対し、簡易株式交付による公開買い付けを実施し、連結子会社化すると発表。収益貢献を見込んだ買いが入ったようだ。キャストリコはLSI関連の技術をもとに、技術者派遣または受託開発を通じたハードウェア・ソフトウェアの設計サービスや、EMS(電子機器受託製造サービス)などを提供。レーザーテック<6920>への売上高依存度が高い状態にある。工業炉燃焼装置を手掛ける日本ファーネスを連結子会社とするNFKHDは22年7月にキャストリコを持ち分法適用関連会社としていた。連結子会社化後もキャストリコはプロマーケットの上場を維持する予定。NFKHDは事業の多様化と基盤強化を図る。 ■オーウイル <3143> 1,755円 +65 円 (+3.9%) 本日終値 オーウイル<3143>が後場終盤になって上げ幅を拡大した。午後3時ごろ、9月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表しており、好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式に投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的としている。 ●ストップ高銘柄 データセクション <3905> 2,211円 +400 円 (+22.1%) ストップ高 本日終値 EduLab <4427> 517円 +80 円 (+18.3%) ストップ高 本日終値 ビート <9399> 525円 +80 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値 シリコンスタジオ <3907> 1,032円 +150 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値 ETSグループ <253A> 756円 +100 円 (+15.2%) ストップ高 本日終値 など、9銘柄 ●ストップ安銘柄 ispace <9348> 594円 -150 円 (-20.2%) ストップ安 本日終値 以上、1銘柄 株探ニュース