午後:債券サマリー 先物は下落、オペは無難 長期金利上昇し1.470%で推移

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市況

 9日の債券市場で、先物中心限月6月限は下落した。前週末6日の米国市場で長期債相場が下落(金利は上昇)した流れを引き継いだ。日銀の国債買い入れオペに関しては無難との受け止めが多く、円債相場の反応は総じて限定的なものとなった。

 日銀が実施した国債買い入れオペは、「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同5年超10年以下」、「同25年超」の4本。オファー額は予定通りとなった。応札倍率は長期ゾーンとなる「同5年超10年以下」で1.65倍と2倍を大きく下回り、一定の長期債の保有ニーズを裏付ける形となった。超長期ゾーンの「同25年超」は2.11倍と大きく膨らむことはなく、総じて無難と評価された。オペ結果判明後に、先物6月限は一時139円26銭まで下げ幅を縮小した。

 前週末6日発表の5月の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数の伸びが市場予想を上回り、米景気の底堅さが意識されたことは、債券相場には重荷となった。日本の内閣府が9日発表した1~3月期の実質国内総生産(GDP)の改定値は、年率換算で前期比0.2%減となり、速報値(0.7%減)から上方改定された。円債相場の反応は限られた。

 先物6月限は前営業日比18銭安の139円17銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.020ポイント高い1.470%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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