前週末6日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

投稿:

材料

■アイスペース <9348>  744円 (-300円、-28.7%) ストップ安

 アイスペース <9348> [東証G]がストップ安。同社の月面着陸船「レジリエンス」は6日未明、月面への着陸を試みたものの、その後通信が確立できない状態となった。YouTubeを通じたライブ配信では、着陸予定時刻を過ぎても状況について確認中などとアナウンスされ、スタッフらの険しい表情が映し出された。ライブ配信は結果が明らかにされないまま終了となったが、同日午前8時55分に同社は通信の回復が見込まれず、月面着陸の確認が困難であり、ミッションの終了を判断したと開示した。月面着陸の成功を期待していた投資家からの処分売りが殺到した。同社にとって月面着陸の挑戦は2回目。マイルストーンのうち、月面着陸を完了させる「Success9」を達成できなかったため、一部の顧客からの売り上げとして最大2億3800万円を計上できない可能性があると公表した。また、Success9の未達については保険範囲に含まれておらず、保険金の受領は見込んでいないとしている。

■アインHD <9627>  5,062円 (-637円、-11.2%)

 東証プライムの下落率トップ。アインホールディングス <9627> [東証P]が4日ぶり急反落。同社は5日の取引終了後、25年4月期の連結決算を発表。売上高は前の期比14.3%増の4568億400万円、営業利益は同17.4%減の168億7100万円、最終利益は同18.8%減の92億6100万円となった。売上高は計画を上回ったものの、利益が下振れして着地したことがネガティブ視されたようだ。販売管理費が計画を上回り、利益を圧迫する要因となった。26年4月期の売上高は前期比14.3%増の5220億円、営業利益は同29.6%増の218億6000万円、最終利益は同23.6%増の114億5000万円を計画。2期ぶりの最高益更新を見込む。5月29日に発表したさくら薬局グループの子会社化による影響は現在、精査中としている。

■インターメス <262A>  1,831円 (-229円、-11.1%)

 東証プライムの下落率2位。インターメスティック <262A> [東証P]が続急落。同社はメガネブランド「Zoff」を展開。5日の取引終了後、5月度の国内月次売上速報を発表した。既存店売上高は前年同月比3.6%増となった。増収基調は継続したものの、伸び率は4月の9.0%から鈍化しており、嫌気されたようだ。人気ファッション系コラボレーション商品やUV関連商品などが好調に推移し、5月の全店売上高は同7.7%増となったが、同じく伸び率は4月の13.5%を下回った。

■パナHD <6752>  1,567.5円 (-38円、-2.4%)

 パナソニック ホールディングス <6752> [東証P]が続落。テスラ  の最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスク氏が減税法案をSNSで批判したことを受け、トランプ米大統領は5日、マスク氏に対する失望感を表明した。両者の対立関係が浮き彫りとなるなかで、同日のテスラ株は急落し、下落率は14%を超えた。パナHDはテスラの電気自動車(EV)向け電池を供給するサプライヤーとしてテスラ関連株とみなされていた経緯から、テスラ株の急落にツレ安する格好となった。

■メタプラ <3350>  1,341円 (-22円、-1.6%)

 メタプラネット <3350> [東証S]が反落。東京証券取引所が6日から、同社株の信用取引による新規の売り付けと買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表。これによって個人投資家からの資金流入が細るとの見方が出ていた。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分と非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にすると発表した。

※6日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

オンラインで簡単。
まずは無料で口座開設

松井証券ならオンラインで申し込みが完結します。
署名・捺印・書類の郵送は不要です。