<動意株・5日>(前引け)=タツモ、セルシード、ネットプロ
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タツモ<6266.T>=動意づく。25日移動平均線をサポートラインに強含みもみ合いで推移していたが、きょうは半導体製造装置関連の主力どころが大きく上値を伸ばすなか、中小型株の同社にも上値を見込んだ投資資金が流入している。前日の米株市場では、AI半導体の最先端商品ブラックウェルを手掛けるエヌビディア<NVDA>が上値指向を継続し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3連騰で2月27日ザラ場以来となる5000大台乗せを果たした。これを受けてエヌビディアを主要顧客とするアドバンテスト<6857.T>が大幅上昇し日経平均株価を下支えしている。この流れを引き継ぎ周辺株にも動兆が相次ぐ。生成AI市場をターゲットに複数の半導体チップを高度な技術で統合したアドバンスドパッケージ市場が盛り上がりをみせており、同分野向け製造装置で需要急拡大の恩恵を享受しているのがタツモで、品薄ながら継続的な実需買いが観測される状況にある。 セルシード<7776.T>=急伸。同社は4日の取引終了後、多摩北部医療センターから、食道再生上皮シートによる食道狭窄治療の自由診療に用いる細胞シートの製造を受託すると発表。これを好感した買いが入ったようだ。食道がんの治療にあたり、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を行った直後の患者や、ESD後の難治性狭窄の患者に対し、細胞シートを移植することで食道狭窄を抑制・防止する治療法に用いる。再生医療の実施に必要な提供計画を多摩北部医療センターが厚生労働省に提出し、受理された。セルシードは自由診療の開始に必要な手続きの支援を行っていた。 ネットプロテクションズホールディングス<7383.T>=大幅高で年初来高値を更新。SMBC日興証券が4日付で目標株価を460円から650円へ引き上げており、これが材料視されている。投資評価は最上位の「1(アウトパフォーム)」を継続した。同証券によると、「atone(アトネ)」主導のB2C再成長と順調な拡大を続けるB2Bを背景に、今後も利益拡大フェーズが期待できると評価。現在の株価は企業価値の指標などに鑑みて、依然として割安とみている。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS