東京株式(大引け)=23円安と小幅に3日続落、上げ幅一時250円超も下げ転換

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市況

 3日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に3日続落。前日の米国株の上昇を受けて買いが先行したものの、上値を追う姿勢は限られた。大引けのタイミングで下げに転じ、安値引けとなった。

 大引けの日経平均株価は前日比23円86銭安の3万7446円81銭。プライム市場の売買高概算は16億6704万株。売買代金概算は4兆107億円となった。値上がり銘柄数は568と全体の約34%、値下がり銘柄数は997、変わらずは65銘柄だった。

 米中貿易交渉の進展期待が再燃し、前日の米国市場で主要株価3指数がプラス圏で取引を終えたことが序盤の日本株のサポート要因となった。日銀の植田和男総裁がこの日、参院財政金融委員会での半期報告で、利下げ余地確保のために無理に利上げする考えはないと述べたことを受け、外国為替市場でドル円相場は一時1ドル=143円20銭台まで円安に振れた。円高基調が一服したことが輸出関連株への買い戻しを誘い、日経平均は一時250円を超す上昇となった。もっとも今後のトランプ米政権が発するメッセージや、日米関税交渉の動向を見極めたいとの姿勢は強く、上値を追う姿勢は限られた。後場は模様眺めの展開となり、持ち高調整目的の売りに押される形で軟化して取引を終えた。前日に続き防衛関連株の上昇が目立った。

 個別銘柄ではトヨタ自動車<7203.T>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>、三菱商事<8058.T>が冴えない展開となり、第一三共<4568.T>や東京ガス<9531.T>、リクルートホールディングス<6098.T>が軟調推移。スズキ<7269.T>が下値を探り、サンリオ<8136.T>やフジクラ<5803.T>、ディー・エヌ・エー<2432.T>が値を下げた。任天堂<7974.T>や日立製作所<6501.T>、東京電力ホールディングス<9501.T>が安く、JCRファーマ<4552.T>が利益確定売りに押され、日本ヒューム<5262.T>が急落した。

 一方、IHI<7013.T>や川崎重工業<7012.T>が大幅高となり、アドバンテスト<6857.T>やディスコ<6146.T>、三菱電機<6503.T>が堅調。エムスリー<2413.T>とソシオネクスト<6526.T>が急伸し、ラウンドワン<4680.T>や沖電気工業<6703.T>、伊藤園<2593.T>が株価水準を大きく切り上げた。

出所:MINKABU PRESS

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