午後:債券サマリー 先物は反落、10年債入札や30年債入札を警戒

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市況

 2日の債券市場で、先物中心限月6月限は反落。前週末の米債券高を手掛かりとした買いは朝方で一巡し、その後は財務省が今週に実施する国債入札を警戒した売りに押された。

 トランプ米大統領は5月30日、自身のSNSに関税に関して「中国が我々との合意を完全に破っている」と投稿。米中貿易戦争の激化懸念が再燃するなか、同日の米長期債相場が続伸(金利は低下)した流れが東京市場に波及するかたちで国内債は買い優勢でスタートした。ただ、今週は国内で3日に10年債入札、5日に30年債入札が実施されることから積極手には買いを入れにくく、債券先物は寄り付き直後に139円16銭をつけたあとは軟化。5月に行われた20年債入札や40年債入札の結果が低調だったことが尾を引いている様子で、午前10時50分ごろには138円93銭まで下押す場面があった。その後は下げ渋る動きとなったものの、この日は国債入札や国債買いオペといった需給イベントがなく手掛かり材料に乏しいことから戻りは限定的だった。

 先物6月限の終値は、前週末比7銭安の139円02銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で前週末に比べて0.005%高い1.505%で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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