話題株ピックアップ【夕刊】(3):アサカ理研、クラダシ、日本SB

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材料

■アサカ理研 <5724>  1,135円   +150 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 アサカ理研<5724>が急速人気化、4ケタ大台に再突入した。廃棄される電子機器のデバイスから独自技術を使って貴金属回収を手掛けるビジネスを展開している。前週末5月30日取引終了後、リチウムイオン電池再生事業を開始することを発表、これを材料視する買いが集中した。同社株は4月7日に699円の年初来安値を形成後、急反騰に転じ2週間後の4月22日には1279円の年初来高値をつけるなど、そのボラティリティの高さに市場の注目度が高い。時価は1000円台を軸にもち合いが煮詰まっており、日柄的にももみ合い放れに向けた思惑が醸成されていただけに、会社側がリリースした材料に敏感に反応している。

■クラダシ <5884>  454円   +54 円 (+13.5%)  本日終値
 クラダシ<5884>が続伸し、年初来高値を更新した。同社は5月30日、環境省が実施する「令和6年度補正予算 消費者の行動変容等による家庭系食品ロスの削減推進モデル事業」に採択されたと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この事業は、環境省が食品ロス削減推進法などに基づき、家庭から排出される食品ロスの早期削減を実現するため、地方公共団体や事業者の先導的な取り組みを支援し、その成果を広く発信するもの。同社はソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」で販売する食品や余りがちな食材を使い切るためのレシピ「使い切りレシピ」を、サッポロホールディングス<2501>が運営するレシピアプリ「うちれぴ」を通じて生活者に配信し、レシピ配信前後での家庭のフードロス発生量の変化、消費者の行動変化などを検証する。

■日本システムバンク <5530>  1,978円   +223 円 (+12.7%)  本日終値
 日本システムバンク<5530>が続急伸し上場来高値を更新した。5月30日の取引終了後、25年6月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感された。毎年6月末時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じてQUOカードを1000円~4000円分贈呈する。なお、初回の25年6月末時点の株主には、保有株数100株以上200株未満の株主に対してはQUOカード2000円分、保有株数200株以上の株主に対してはQUOカード4000円分を贈呈する。

■令和AH <296A>  690円   +64 円 (+10.2%)  本日終値
 令和アカウンティング・ホールディングス<296A>が後場に急伸した。この日、取得総数150万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.9%)、取得総額12億円を上限とする自社株買いの実施を発表。これを好感した買いが入ったようだ。取得期間は6月3日から8月31日まで。同社は東証グロース市場に昨年12月23日に上場した。既存株主のロックアップ期間が今年6月20日に終了することを踏まえ、一部株主が株式を売却した際の需給面での影響を和らげる。取得した自己株式のうち100万株は消却をする予定。

■カイゼン <4170>  206円   +17 円 (+9.0%) 一時ストップ高   本日終値
 Kaizen Platform<4170>が大幅反発。この日、生成AIを活用してフォーム入力を自動化するフォーム入力支援AIエージェント「Kaizen Conversion Agent」を、「Magical UX」シリーズの新サービスとして提供開始したと発表しており、好材料視された。名刺・履歴書・車検証などの画像/PDF/URLを解析し、ブラウザ標準のオートコンプリートと組み合わせることで、「入力作業」そのものを生成AIが代行。「迷わない・待たない・書かない」フォーム体験を実現したという。

■日本通信 <9424>  177円   +14 円 (+8.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 日本通信<9424>がl急伸。前週末5月30日の取引終了後、ウェルネット<2428>が提供するスマートフォン決済アプリ「支払秘書」について、日本通信の「FPoSライブラリ」による本人認証機能が7月より実装されることになったと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。FPoSライブラリの機能により、マイナンバーカードを用いた本人確認に関する電子証明書が発行されて、支払秘書のアカウント作成時の本人確認とログイン時の当人認証を行う。なりすましや認証情報の漏えいリスクとなるユーザーIDやパスワードの入力の代わりに、スマホ内のICチップに格納された電子証明書と暗号化技術を活用。高度なセキュリティー環境を実現するという。

■MCPs <4360>  549円   +38 円 (+7.4%)  本日終値
 マナック・ケミカル・パートナーズ<4360>は堅調。前週末5月30日取引終了後、これまで非開示としていた26年3月期連結業績予想について売上高を103億5000万円(前期比11.2%増)、営業損益を3億円の黒字(前期3億4200万円の赤字)と発表した。米国の関税措置など未確定要素の影響について一定程度の見通しがついたため。ファインケミカル事業で半導体分野や医薬分野、ヨウ素関連製品を中心に販売増加を見込む。黒字転換の見通しを示したことが好感されている。

■ニーズウェル <3992>  564円   +33 円 (+6.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 ニーズウェル<3992>が後場急上昇。午後2時ごろ、株主優待制度を変更し基準日を追加したと発表したことが好感された。従来制度では毎年9月30日時点で10単元(1000株)以上を保有する株主を対象にQUOカード1万5000円分を贈呈していたが、変更後は毎年3月31日及び9月30日時点で10単元(1000株)以上を保有する株主を対象にQUOカード1万5000円分(年3万円分)を贈呈する。

■TalentX <330A>  1,487円   +85 円 (+6.1%)  本日終値
 TalentX<330A>が反発。この日の寄り前、採用DXプラットフォーム「Myシリーズ」のリファラル採用サービス「MyRefer」が清水建設<1803>に採用され全社展開されたと発表しており、好材料視された。「MyRefer」はアプリやWebなどを通じて、自社の募集求人やイベント情報をSNSで気軽に紹介できる仕組みで、社員のリファラル(社員紹介採用)活動を後押しする。清水建では、キャリア採用の強化を目的に採用手法の多様化を図る一環として、リファラル採用を本格化しており、この一環として「MyRefer」が全社展開された。

●ストップ高銘柄
 アライドアーキテクツ <6081>  301円   +80 円 (+36.2%) ストップ高   本日終値
 データセクション <3905>  1,338円   +300 円 (+28.9%) ストップ高   本日終値
 アイズ <5242>  2,004円   +400 円 (+24.9%) ストップ高   本日終値
 ヘリオス <4593>  535円   +80 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 ブルーイノベーション <5597>  1,120円   +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 リベルタ <4935>  2,033円   -500 円 (-19.7%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

株探ニュース

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