前週末30日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

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材料

■アライドアキ <6081>  221円 (+50円、+29.2%) ストップ高

 アライドアーキテクツ <6081> [東証G]がストップ高。30日午前11時ごろ、ローンチが予定されている「TikTok Shop」に関する店舗開設・運用支援サービスの提供を開始すると発表しており、好材料視された。同サービスでは、アカウント開設からコンテンツ制作、クリエイターとの連携、LIVE配信の企画・運営までを一貫してサポートし、EC事業者がスムーズにTikTok Shopを活用できるよう、戦略立案から実行までをトータルで支援する。また、サービス開始にあわせて先行モニター企業の申し込み受け付けを開始するという。

■売れるG <9235>  1,510円 (+300円、+24.8%) ストップ高

 売れるネット広告社グループ <9235> [東証G]がストップ高。同社は30日午前11時30分ごろ、子会社の売れるネット広告社とネットプロテクションズホールディングス <7383> [東証P]子会社のネットプロテクションズが戦略的業務連携を行い、D2C事業者向けの売り上げ最大化と収益構造改善を支援する新サービスの提供を開始したと発表。これが株価を刺激したようだ。国内後払い決済を手掛けるネットプロテクションズと、D2C特化型クラウド「売れるD2C つくーる」を提供する売れるネット広告社が連携することで、D2C事業者の成長を包括的に支援する新たなモデルを確立することが主な目的。D2C企業の「CPO(顧客獲得コスト)最適化」「ROAS(広告費用対効果)最大化」「LTV(顧客生涯価値)向上」を一気通貫で実現する支援体制の構築を進めるとともに、広告と決済を分断なく設計することにより、D2C業界全体の収益性と顧客体験の向上につなげるとしている。

■アイズ <5242>  1,604円 (+300円、+23.0%) ストップ高

 アイズ <5242> [東証G]がストップ高。同社は29日取引終了後、「生成AIによる法令チェックツール」に関する技術の特許を出願したと発表。これが材料視されたようだ。この技術は、従来のチェックツールとは異なり、誤字・脱字や複雑な文章の表現を生成AIがチェックすることで、より精度の高い審査が可能。生成AIによる事前チェックにより、審査業務の体制における修正の工数の削減や属人化が解消され、効率化につながるという。

■リバーエレク <6666>  464円 (+80円、+20.8%) ストップ高

 リバーエレテック <6666> [東証S]がストップ高。同社は30日、業界トップクラスの低電圧駆動を実現する水晶発振器「FCXO‐07F」を開発し、出荷を開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この製品は、進化を続ける 半導体微細プロセス技術に対応する水晶発振器として、わずか0.9ボルトから駆動可能という高度な省電力設計を実現。世界最小クラスのパッケージにより、実装面積の限られるモバイル機器やウェアラブルデバイスの省電力化につながるとしている。

■カラダノート <4014>  611円 (+100円、+19.6%) ストップ高

 カラダノート <4014> [東証G]がストップ高。妊娠・出産・育児に関する情報コンテンツ提供やヘルスケアアプリの運営を行うが、同社は29日取引終了後、住友生命と資本・業務提携することを発表した。住友生命保険を割当先とする40万株(うち自己株式処分10万株)の第三者割当増資(発行価格473円)を実施する。住友生命はカラダノートが運営するアプリ利用者に健康増進のためのサービス提供や、若年層を対象とした積立保険案内などで展開力を強化する方針で、カラダノートにとっても業容拡大効果が見込まれる。

■住信SBI銀 <7163>  4,685円 (+700円、+17.6%) ストップ高

 住信SBIネット銀行 <7163> [東証S]がストップ高。29日の取引終了後、NTT <9432> [東証P]傘下のNTTドコモが住信SBI銀に対し、1株4900円でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。TOBが成立した後、所定の手続きを経て、住信SBI銀は上場廃止となる見込み。住信SBI銀の株価はTOB価格にサヤ寄せする動きをみせていた。買付予定数の上限と下限は設定しない。買付期間は5月30日から7月10日まで。三井住友トラストグループ <8309> [東証P]傘下の三井住友信託銀行とSBIホールディングス <8473> [東証P]はTOBには応募しない。NTTドコモは少数株主から住信SBI銀株を取得し、住信SBI銀の株主を三井住友信託銀、SBI、NTTドコモの3社とするための株式併合の手続きを取ったうえで、SBIは住信SBI銀の自社株買いに応じて保有株を売却。三井住友信託銀とNTTドコモの住信SBI銀に対する議決権比率はそれぞれ50%とする。住信SBI銀はTOBに賛同の意見を表明。東京証券取引所は5月29日、住信SBI銀株を監理銘柄(確認中)に指定した。NTTドコモは住信SBI銀を子会社化することで、銀行業に進出する。

■JCRファ <4552>  541円 (+80円、+17.4%) ストップ高

 東証プライムの上昇率トップ。JCRファーマ <4552> [東証P]がストップ高。バイオベンチャーのサンバイオ <4592> [東証G]が29日、「アクーゴ脳内移植用注」を出荷するための承認条件に関わる第3回目の製造結果について、規格試験と特性解析ですべての基準値を満たし適合となったと発表した。これにより今後一部変更申請を行い、承認取得を目指すという。サンバイオはJCRファとの間で、「アクーゴ」の商用製造に向けた試製造に関する製造受委託契約を締結したと今年1月31日付で開示している。JCRファ株に思惑的な買いが向かった。

■ヤガミ <7488>  3,425円 (+501円、+17.1%) ストップ高

 ヤガミ <7488> [名証M]がストップ高。30日午後3時ごろに発表した26年4月期の配当予想を前期比78円増の252円としたことが好感された。なお、連結業績予想は、売上高105億5000万円(前期比3.0%減)、営業利益19億1000万円(同1.9%減)を見込む。

■オキサイド <6521>  2,291円 (+323円、+16.4%)

 オキサイド <6521> [東証G]が6日続急騰。光学分野における酸化物単結晶やレーザー光源、光デバイス開発で独自技術を有し、半導体検査装置向けでグローバルニッチトップの実力をいかんなく発揮している。データセンター向け単結晶に引き合い旺盛で収益貢献が期待されるほか、量子分野向け単結晶及び量子もつれ光源モジュールの研究開発などにも積極的に取り組んでいる。政府が今年を「量子産業化元年」と位置付け量子コンピューター分野のスタートアップ支援に傾注する姿勢をみせるなか、同社の活躍余地も改めてクローズアップされ、株価はここにきてにわかに投資資金の攻勢が強まっていた。

■エレメンツ <5246>  1,133円 (+129円、+12.9%)

 ELEMENTS <5246> [東証G]が3日続急騰。同社は30日、グループのLiquidが証券業界の不正ログイン対策を強化する新プランの提供を開始すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。このプランは、スマートフォンやパソコンと本人を確実に結びつけるバインディングを行ったうえで、ログイン時には生体認証によるパスキーを活用するもの。これにより、不正者に知られると突破されてしまうID・パスワードやワンタイムパスワードなどを狙ったフィッシング攻撃からユーザーを保護することが可能になるという。

■エルテス <3967>  749円 (+81円、+12.1%)

 エルテス <3967> [東証G]が急騰。29日取引終了後、28年2月期を最終年度とする「3カ年経営計画」を発表した。時価総額200億円超の実現を中長期のターゲットとし、既存事業の成長やM&A、新規事業に取り組む方針を示した。最終年度の業績目標(新規M&A・新規事業を除く)として売上高100億~105億円、営業利益9億~12億円とした。これを評価した買いが入った。あわせて、これまで未定としていた26年2月期の純利益予想について、1億7000万円(前期8億6000万円の赤字)と発表。税効果会計などの影響額の算出に時間を要したため、これまで未定としていた。売上高、営業利益の見通しに変更はない。

■ファーストA <5588>  1,718円 (+176円、+11.4%)

 ファーストアカウンティング <5588> [東証G]が3日ぶり急反騰。同社は30日午前11時ごろ、日本ビジネスシステムズ <5036> [東証S]の米現地法人であるJAPAN BUSINESS SYSTEMS TECHNOLOGY(JBS USA)とパートナー契約を締結したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。まずは日本国内でファーストAの製品を導入済みの企業の米子会社に対し、JBS USAと連携してファーストAの経理特化型AIソリューションの実装支援を開始。その後、段階的に米市場全体へとアプローチを拡大する予定だとしている。

※30日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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