前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■レオパレス <8848>  637円 (-40円、-5.9%)

 東証プライムの下落率トップ。レオパレス21 <8848> [東証P]が急反落。同社は27日の取引終了後、取得総数1億3707万2803株(発行済み株式総数の41.61%に相当)、取得総額715億5200万円を上限に、1株522円で自社株TOB(公開買い付け)を実施すると発表した。買付期間は5月28日から6月24日まで。また、自己新株予約権を総額100億538万円で取得する。米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループの関連事業体である千鳥が保有する新株予約権の行使期限の到来を見据え、希薄化懸念を抑制するとともに、企業価値の中長期的な向上を図る。取得した新株予約権の消却に関連する損失の発生を見込み、26年3月期の最終利益予想を従来の見通しから65億円引き下げて116億円(前期比35.1%減)に見直した。最終利益は増益予想から一転、減益を見込む。時価よりも低い買付価格によるディスカウントTOBとなったこともあり、嫌気されたようだ。

■DyDo <2590>  2,687円 (-137円、-4.9%)

 東証プライムの下落率4位。ダイドーグループホールディングス <2590> [東証P]が5日ぶり大幅反落。27日取引終了後、26年1月期第1四半期(1月21日-4月20日)決算を発表した。売上高は529億6300万円(前年同期比0.4%減)、営業損益は14億4500万円の赤字(前年同期6億2800万円の赤字)で着地しており、これが嫌気された。トルコを中心とした海外事業が好調だったものの、それ以外の国内事業など各事業が減収となり全体の足を引っ張った。損益面では売上高の軟調に加え、原価高騰などの影響を受けた。なお、通期予想は引き続き未定とした。

■サワイGHD <4887>  1,783.5円 (-68円、-3.7%)

 サワイグループホールディングス <4887> [東証P]が続落。27日取引終了後、子会社の沢井製薬が製造販売するナルフラフィン塩酸塩OD錠2.5μg「サワイ」(ナルフラフィン)に関する特許権侵害訴訟について、知的財産高等裁判所から判決の言い渡しがあったと発表。沢井製薬の主張が認められず、損害賠償命令を受けたという。賠償額は142億9093万9291円。これがネガティブ視された。業績に与える影響は精査中という。また、判決内容を精査した上で上告を含むあらゆる法的手段を講じる方針とした。

※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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