<動意株・28日>(大引け)=QPS研究所、ヨネックス、ダイナマップなど
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QPS研究所<5595.T>=上昇加速でストップ高。2000円大台乗せで年初来高値を更新した。トランプ米政権の政策の不確実性を背景に委縮した投資家心理は、米政権の対中、対EU(欧州連合)の強硬姿勢の後退を受けて回復に向かいつつあり、27日の米国市場でナスダック総合株価指数の上昇率は2.5%に迫った。東京市場もリスク選好地合いとなり、宇宙関連企業として成長期待の根強いQPS研究所の株価には追い風が吹いた状況にある。こうしたなかで国内大手証券が27日付で投資判断を最上位に引き上げ、目標株価も増額修正しており、投資家の関心を更に高める方向に作用したようだ。 ヨネックス<7906.T>=6日続伸し新高値。SMBC日興証券が27日付でヨネックスの目標株価を2700円から3000円に増額修正した。投資評価は最上位の「1」を継続している。主力の日本と中国において現地通貨ベースで2ケタ増収を果たすなど同社のブランドの強いモメンタムが確認されたと指摘。バドミントンにおけるインド、テニスにおける米国など海外成長の加速に期待を示した。同証券はヨネックスの27年3月期営業利益予想を従来の161億4700万円から166億9500万円に引き上げた。 ダイナミックマッププラットフォーム<336A.T>=急反騰。この日、欧州子会社と米国子会社が共同で、ドイツ・シュツットガルトで5月22日まで開催された「ADAS&Autonomous Vehicle Expo Europe」に出展したと発表しており、好材料視されている。欧州の展示会への出展及び国外グループ会社の共同でのイベント出展はグループ初の取り組みで、欧州16カ国の高速道路約25万5000キロメートルを含む同社HDマップ(高精度3次元地図データ)のグローバルな整備状況や、各国の自動運転/先進運転支援システム(ADAS)への活用状況を展示・説明したほか、自動車開発におけるシミュレーションへのHDマップの活用方法について展示・説明を行い、約200人が来訪したという。 ホットリンク<3680.T>=ストップ高。27日取引終了後、同社のグループ会社の米Effyisが米国のデータクラウド企業であるスノーフレイク<SNOW>と戦略的パートナーシップを締結したことを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。スノーフレイクは世界中の企業や公共機関が採用するクラウド型データプラットフォームの大手で、データインフラ領域で存在感が大きい。今回のパートナーシップ締結に伴い、グローバルなユーザー発信データを「Snowflake Marketplace」上で提供することが可能となる。ホットリンクにとっても業容拡大に向けた足掛かりとなる可能性に期待した買いを引き寄せている。 ククレブ・アドバイザーズ<276A.T>=上げ足強め上場来高値を更新。同社は27日の取引終了後、地主<3252.T>との業務提携を発表。これを材料視した買いが入ったようだ。商業用不動産(CRE)領域のノウハウを地主に提供し、地主の仕入れ拡大につなげる。また、地主の事業における土地のオフバランス提案を通じ、CREソリューション事業での顧客企業の多様なニーズに対応していく。AIを活用した不動産テックシステムの開発も共同で進める。両社は2021年より累計で11件の仲介や不動産売買などの取引実績を構築し、一定の協業関係にあった。両社の更なる成長に向け、双方のノウハウや強みを生かすための取り組みを検討。今回の業務提携に至ったという。 エクサウィザーズ<4259.T>=反発、上値指向は顕在。この日の寄り前に、AI対話型のロールプレイングサービス「exaBase ロープレ」が、りそなホールディングス<8308.T>傘下の関西みらい銀行に採用されたと発表しており、好材料視されている。今年4月に入社した新入社員170人を対象に、ロビーでの対応や営業店での電話応対などの研修で利用を開始したという。AIによる支援で、新卒入社社員の即戦力化と顧客満足度の向上、人材育成の高度化・効率化を目指すとしている。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS