東京株式(大引け)=192円高、様子見ムードも後場取引終盤に上げ足強める
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27日の東京株式市場は、朝方は強弱観が対立したが、後場取引終盤に買い優勢の地合いとなり、日経平均は3万7000円台後半に水準を切り上げた。 大引けの日経平均株価は前営業日比192円58銭高の3万7724円11銭と3日続伸。プライム市場の売買高概算は13億3109万株、売買代金概算は3兆3198億円。値上がり銘柄数は1115、対して値下がり銘柄数は437、変わらずは79銘柄だった。 きょうの東京市場は、様子見ムードの強い地合いだったが後場の取引で買われる銘柄が目立った。日経平均は午後2時を過ぎたあたりから上値指向を強め、クロージングオークションに入る直前の取引終了6分前にこの日の高値をつけた。外国為替市場でドル高・円安方向に振れたことを背景に、先物主導のインデックス買いが観測され全体指数の上昇に貢献した。また、前日の米国株市場がメモリアルデーの祝日に伴う休場で、手掛かり材料難が意識されたものの、個別株の物色意欲は根強く、相場を押し上げる形に。個別株は値上がり銘柄数が全体の68%を占めた。もっとも海外投資家の参戦が限定的だったことから全体売買代金は低調で、3兆3000億円あまりにとどまった。 個別では、前日に続き群を抜く売買代金をこなした川崎重工業<7012.T>が大きく買われる展開で上値追いを続けたほか、売買代金2位の三菱重工業<7011.T>や、IHI<7013.T>など防衛関連が物色人気に。また、フジクラ<5803.T>、古河電気工業<5801.T>なども高い。サンリオ<8136.T>が活況高、ソフトバンクグループ<9984.T>も堅調。三井E&S<7003.T>も上昇した。シンフォニア テクノロジー<6507.T>、東京計器<7721.T>が値を飛ばし、セレス<3696.T>も大幅高。M&A総研ホールディングス<9552.T>も買いを集めた。 半面、ディスコ<6146.T>が軟調に推移し、東京エレクトロン<8035.T>も売りに押された。豊田自動織機<6201.T>が下値を探り、ディー・エヌ・エー<2432.T>も値を下げた。オリエンタルランド<4661.T>も冴えない。カヤバ<7242.T>は大幅安。ニッコンホールディングス<9072.T>、三菱化工機<6331.T>などが下落。楽天グループ<4755.T>、リコー<7752.T>、住友ファーマ<4506.T>なども売りが優勢だった。 出所:MINKABU PRESS