【↑】日経平均 大引け| 続伸、EUへの関税発動延期で買い優勢 (5月26日)
投稿:
日経平均株価 始値 37209.26 高値 37531.53 安値 37167.01 大引け 37531.53(前日比 +371.06 、 +1.00% ) 売買高 14億3556万株 (東証プライム概算) 売買代金 3兆4503億円 (東証プライム概算) ----------------------------------------------------------------- ■本日のポイント 1.日経平均は続伸、高く始まった後も下値を切り上げる 2.前週末は欧米株市場がトランプ関税に絡みリスクオフ 3.対欧州50%関税について、期限を7月9日に延期を表明 4.個別に半導体関連が物色人気集め、全体相場を後押し 5.値上がり銘柄数は3分の2を占めるも売買代金は低調に ■東京市場概況 前週末の米国市場では、NYダウは前日比256ドル安と4日続落した。トランプ米大統領が発表した新たな関税措置への懸念から主力株を中心に売りが優勢となった。 週明けの東京市場では、上値指向となった。前週末の欧州株市場や米国株市場が安かったことでリスク回避の地合いが想定されたが、日経平均株価は売り買い交錯でスタートした後、徐々に下値を切り上げる展開となった。 26日の東京市場は、朝方はリスク回避の流れが想定されたが、強弱観対立の中もやや買いが先行し、その後は徐々に下値を切り上げる強調展開となった。トランプ米大統領が欧州に対し、6月1日から50%の関税をかける考えをSNSで表明したことで、前週末の欧州株市場では午後の取引で軒並み下落する動きを強いられた。米株市場でも欧州との関税合戦の懸念を嫌気され、売りに押されたが、その後にトランプ氏が関税発動の期限を7月9日まで延期することに言及し、東京市場ではこれを受けて買いが優勢となった。外国為替市場ではドル安・円高傾向となったものの、半導体関連株などが主力株をはじめ広範囲に物色され、全体相場を押し上げる格好に。日米の長期金利が低下基調となったことも市場センチメントの改善につながっている。プライム市場の値上がり銘柄数は全体のほぼ3分の2を占めた。売買代金は低調だった。 個別では、売買代金トップとなった川崎重工業<7012>が高く、フジクラ<5803>も活況高。ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連も揃って上昇した。ソフトバンクグループ<9984>、任天堂<7974>などが堅調、日立製作所<6501>もしっかり。三井E&S<7003>も物色人気。黒崎播磨<5352>、マルマエ<6264>が急騰、ネットプロテクションズホールディングス<7383>も値を飛ばした。さくらインターネット<3778>も買いを集めた。 半面、三菱重工業<7011>が冴えず、古河電気工業<5801>もやや売りに押される展開に。アシックス<7936>が軟調、ツルハホールディングス<3391>も値を下げた。アイ・アールジャパンホールディングス<6035>が急落、GMOインターネットグループ<9449>も大幅安。三越伊勢丹ホールディングス<3099>も下落した。JVCケンウッド<6632>も下値を探る動きとなった。 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、東エレク <8035>、SBG <9984>、コナミG <9766>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約212円。 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はTDK <6762>、日東電 <6988>、三越伊勢丹 <3099>、三井物 <8031>、ホンダ <7267>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約19円。 東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)空運業、(3)情報・通信業、(4)サービス業、(5)電気機器。一方、下落はの4業種のみで下落率の上位から(1)繊維製品、(2)小売業、(3)パルプ・紙、(4)海運業。 ■個別材料株 △エスクリ <2196> [東証S] 筆頭株主がSBI <8473> から広済堂HD <7868> に。 △カンロ <2216> [東証S] 株式3分割を発表し物色人気化。 △ファンデリー <3137> [東証G] 「旬をすぐに」をJR東日本 <9020> のエキナカで販売開始。 △F-ブレイン <3927> [東証G] セキュリティー脅威を自動的に可視化・検知・防御する新ソリューションを提供開始。 △パークシャ <3993> [東証P] 東北大学とAI対話技術を開発。 △ZETA <6031> [東証G] 生成AI検索最適化サービスを提供開始。 △マルマエ <6264> [東証P] 半導体精密部品加工で実績高くTSMCや東エレク向け需要獲得に期。 △化工機 <6331> [東証P] トランプ米大統領が原発推進の大統領令署名で思惑。 △ADプラズマ <6668> [東証S] AI用半導体向け高周波プラズマ電源で活躍期待。 △カヤバ <7242> [東証P] 株主総会招集通知の大株主一覧に野村絢氏。 ▼LAホールデ <2986> [東証G] 108万7000株の公募増資など発表で希薄化を懸念。 ▼タカショー <7590> [東証S] 第1四半期最終赤字で失望売り。 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)黒崎播磨 <5352>、(2)マルマエ <6264>、(3)カヤバ <7242>、(4)ネットプロ <7383>、(5)プロレド <7034>、(6)さくらネット <3778>、(7)マクビープラ <7095>、(8)KLab <3656>、(9)Appier <4180>、(10)化工機 <6331>。 値下がり率上位10傑は(1)IRジャパン <6035>、(2)GMO <9449>、(3)シンクロ <3963>、(4)三越伊勢丹 <3099>、(5)ヤクルト <2267>、(6)ラサ工 <4022>、(7)JVCケンウ <6632>、(8)プロシップ <3763>、(9)日本トリム <6788>、(10)ツルハHD <3391>。 【大引け】 日経平均は前日比371.06円(1.00%)高の3万7531.53円。TOPIXは前日比16.39(0.60%)高の2751.91。出来高は概算で14億3556万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1085、値下がり銘柄数は482となった。東証グロース250指数は723.75ポイント(11.08ポイント高)。 [2025年5月26日] 株探ニュース