話題株ピックアップ【夕刊】(1):カヤバ、パークシャ、弁護士COM
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■カヤバ <7242> 3,220円 +314 円 (+10.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位 カヤバ<7242>は大幅高。同社がこの日朝方に開示した定時株主総会の招集通知において、大株主一覧に野村絢氏の名前が記載されていた。アクティビストとして知られる村上世彰氏の長女とみられ、これを材料視した思惑的な買いが入った。3月31日時点の大株主上位10位のうち、野村氏は第9位。持ち株数は115万6600株で、持ち株比率は2.4%となっている。 ■三菱化工機 <6331> 1,889円 +138 円 (+7.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位 三菱化工機<6331>が続急伸。トランプ米大統領が現地時間23日、原子力発電の新増設などを進める大統領令に署名したことが伝わっており、原子力発電所向けに海水取水口スクリーンを手掛ける同社が関連銘柄として買われたようだ。また、原発向けに温度制御装置などさまざまな製品を提供する助川電気工業<7711>や、核燃料輸送容器などを提供する木村化工機<6378>、原発向け高温高圧バルブを手掛ける岡野バルブ製造<6492>なども関連銘柄として物色されている。 ■パークシャ <3993> 3,195円 +209 円 (+7.0%) 本日終値 PKSHA Technology<3993>が大幅に3日続伸。同社はきょう、東北大学の言語AI研究センターと共同で、人の行動変容に寄与する人工知能(AI)対話技術を開発したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。この技術は、人間の心理や状況を理解し、人の行動変容を促すことにより、より高度な問題解決や意思決定の実現を支援するもの。この研究成果を27~30日に大阪国際会議場で開かれる「人工知能学会全国大会(JSAI2025)」で発表するとしている。 ■カンロ <2216> 3,920円 +215 円 (+5.8%) 本日終値 カンロ<2216>が急伸。のど飴の大手でハードキャンディのほか、グミで高い商品競争力を誇る。業績は25年12月期も増収増益基調が続き、営業利益は前期比微増ながらトップラインは6%増収で過去最高更新が続く見通し。そうしたなか、前週末23日取引終了後、同社は6月末の株主を対象に1株を3株にする株式分割を実施することを発表した。これを材料視する形で投資資金を呼び込んだ。なお、今期の年間配当は株式分割の関係で額面上は61円とするが、実質的には前期と並びの93円となる。 ■弁護士ドットコム <6027> 3,145円 +149 円 (+5.0%) 本日終値 弁護士ドットコム<6027>が大幅続伸。前週末23日の取引終了後、契約マネジメントプラットフォーム「クラウドサイン」が、NTTデータ四国(愛媛県松山市)の「らく2文書主任」とのシステム連携を開始すると発表したことが好感された。「らく2文書主任」は文書作成、電子決裁、保管管理、文書検索のほか、ユーザー管理・所属管理などの必要とされる共通機能を備えた総合文書管理システム。今回のシステム連携により、ユーザーは「らく2文書主任」上から直接電子契約の締結が可能になり、電子契約サービスにログインする手間なく、承認済みの契約書を「らく2文書主任」内で一元管理できるようになるほか、契約書送付前に庁内での承認プロセスを経るため、高いコンプライアンスを遵守した安全な契約運用が可能になるとしている。 ■Lドリンク <2585> 1,925円 +87 円 (+4.7%) 本日終値 ライフドリンク カンパニー<2585>が3日続伸。同社は23日取引終了後、定款の一部を変更すると発表。事業目的に「ビールその他の酒類の製造、販売及び輸出入」などを追加するとしており、これが買い手掛かりとなったようだ。このほかにも「農産物の生産、販売及び輸出入並びに農産物の生産に関する技術指導」「インターネットを利用した通信販売事業」などを追加する方針。今後の事業展開に備えるためだとしており、定款変更のための株主総会開催日は6月25日を予定している。 ■アドバンテスト <6857> 7,101円 +286 円 (+4.2%) 本日終値 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>などが高い。前週末の米国株市場ではエヌビディアをはじめ半導体関連株は総じて軟調で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は7日続落と下値模索の動きを続けたが、東京市場では「日経半導体株指数」に連動するように組成されたNEXT FUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信<200A>が前週は75日移動平均線近辺で売り買いを交錯させ底堅さを発揮している。中東ではアラブ首長国連邦(UAE)やサウジアラビアが大規模データセンター建設や最先端半導体購入で米国と連携する動きをみせるなど、オイルマネーが半導体設備投資に資金を振り向けていることで、これが新たな刺激材料として関連株を刺激している。 ■トリケミカル研究所 <4369> 2,893円 +112 円 (+4.0%) 本日終値 トリケミカル研究所<4369>が続伸。同社は23日取引終了後、中国における半導体向け材料の生産・販売について、同国のADChem社(安徽省合肥市)と実現可能な共同事業の可能性を模索するための相互協力を行う覚書を締結したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。ADChem社は、高度な電子グレード半導体薄膜用プリカーサーの研究開発、製造、販売に注力している企業。急成長しつつある中国の半導体市場で、両社がタスクフォースチームを設立し、同国における協業、共同事業及び戦略的提携について、あらゆる合理的な方法について具体的な協議・検討を行うとしている。 ■トーカイ <9729> 2,188円 +82 円 (+3.9%) 本日終値 トーカイ<9729>が後場上げ幅を拡大。午後2時ごろに28年3月期に売上高1700億円(25年3月期1495億4200万円)、営業利益95億円(同82億500万円)を目指す中期経営計画を発表しており、好材料視された。利益最大化に向けて各事業における事業構造の改革や、10年先の成長を牽引する新規事業の開発などに取り組むとしている。 ■GMOインターネット <4784> 3,285円 +105 円 (+3.3%) 本日終値 GMOインターネット<4784>が大幅高。同社は26日、今月14日に発表した株式の売り出しに関し、中止することを決議したと発表。株式需給が悪化するリスクが後退したとの受け止めから、買い戻しが集まったようだ。自社の株価変動や足もとの市場動向を踏まえ、現時点での売り出しの実施は適切ではないと判断した。引き続き東証プライム市場の上場維持基準の充足については重要な経営課題だとの認識を示し、今年12月末の上場維持基準の充足期限に向けて、最適な手段や時期などについて検討していくとしている。 株探ニュース