話題株ピックアップ【昼刊】:GMOインタ、アドテスト、日本製鉄
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■カヤバ <7242> 3,180円 +274 円 (+9.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位 カヤバ<7242>は大幅高。同社がこの日朝方に開示した定時株主総会の招集通知において、大株主一覧に野村絢氏の名前が記載されていた。アクティビストとして知られる村上世彰氏の長女とみられ、これを材料視した思惑的な買いが入っている。3月31日時点の大株主上位10位のうち、野村氏は第9位。持ち株数は115万6600株で、持ち株比率は2.4%となっている。 ■三菱化工機 <6331> 1,903円 +152 円 (+8.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位 三菱化工機<6331>が続急伸している。トランプ米大統領が現地時間23日、原子力発電の新増設などを進める大統領令に署名したことが伝わっており、原子力発電所向けに海水取水口スクリーンを手掛ける同社が関連銘柄として買われているようだ。また、原発向けに温度制御装置などさまざまな製品を提供する助川電気工業<7711>や、核燃料輸送容器などを提供する木村化工機<6378>、原発向け高温高圧バルブを手掛ける岡野バルブ製造<6492>なども関連銘柄として物色されている。 ■GMOインターネット <4784> 3,405円 +225 円 (+7.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位 GMOインターネット<4784>が急騰している。同社は26日、今月14日に発表した株式の売り出しに関し、中止することを決議したと発表。株式需給が悪化するリスクが後退したとの受け止めから、買い戻しが集まったようだ。自社の株価変動や足もとの市場動向を踏まえ、現時点での売り出しの実施は適切ではないと判断した。引き続き東証プライム市場の上場維持基準の充足については重要な経営課題だとの認識を示し、今年12月末の上場維持基準の充足期限に向けて、最適な手段や時期などについて検討していくとしている。 ■カンロ <2216> 3,940円 +235 円 (+6.3%) 11:30現在 カンロ<2216>がカイ気配スタートで急伸。のど飴の大手でハードキャンディのほか、グミで高い商品競争力を誇る。業績は25年12月期も増収増益基調が続き、営業利益は前期比微増ながらトップラインは6%増収で過去最高更新が続く見通し。そうしたなか、前週末23日取引終了後、同社は6月末の株主を対象に1株を3株にする株式分割を実施することを発表した。これを材料視する形で投資資金を呼び込んでいる。なお、今期の年間配当は株式分割の関係で額面上は61円とするが、実質的には前期と並びの93円となる。 ■弁護士ドットコム <6027> 3,110円 +114 円 (+3.8%) 11:30現在 弁護士ドットコム<6027>が大幅続伸している。前週末23日の取引終了後、契約マネジメントプラットフォーム「クラウドサイン」が、NTTデータ四国(愛媛県松山市)の「らく2文書主任」とのシステム連携を開始すると発表したことが好感されている。「らく2文書主任」は文書作成、電子決裁、保管管理、文書検索のほか、ユーザー管理・所属管理などの必要とされる共通機能を備えた総合文書管理システム。今回のシステム連携により、ユーザーは「らく2文書主任」上から直接電子契約の締結が可能になり、電子契約サービスにログインする手間なく、承認済みの契約書を「らく2文書主任」内で一元管理できるようになるほか、契約書送付前に庁内での承認プロセスを経るため、高いコンプライアンスを遵守した安全な契約運用が可能になるとしている。 ■アドバンテスト <6857> 7,002円 +187 円 (+2.7%) 11:30現在 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>などが買われている。前週末の米国株市場ではエヌビディアをはじめ半導体関連株は総じて軟調で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は7日続落と下値模索の動きを続けたが、東京市場では「日経半導体株指数」に連動するように組成されたNEXT FUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信<200A>が前週は75日移動平均線近辺で売り買いを交錯させ底堅さを発揮している。中東ではアラブ首長国連邦(UAE)やサウジアラビアが大規模データセンター建設や最先端半導体購入で米国と連携する動きをみせるなど、オイルマネーが半導体設備投資に資金を振り向けていることで、これが新たな刺激材料として関連株を刺激している。 ■大塚ホールディングス <4578> 6,823円 +173 円 (+2.6%) 11:30現在 大塚ホールディングス<4578>は4連騰。同社は26日、成人のIgA腎症の治療に向けた「シベプレンリマブ」の生物学的製剤承認申請(BLA)が米食品医薬品局(FDA)に受理されたと発表。これを材料視した買いが株価の支えとなったようだ。FDAは優先審査に指定し、審査終了目標日は今年11月28日に設定された。IgA腎症は進行性の自己免疫性慢性腎臓病で、多くの患者は末期腎不全に至る可能性があるという。シベプレンリマブは同社傘下の大塚製薬の子会社であるビステラ社が創製し、開発を進めるモノクローナル抗体で、独立データモニタリング委員会により実施されたフェーズ3試験の中間解析で主要評価項目を達成していた。 ■船井総研HD <9757> 2,388円 +39 円 (+1.7%) 11:30現在 船井総研ホールディングス<9757>は高い。前週末23日取引終了後、新たに株主優待制度の基準日を追加すると発表した。現行の年1回から年2回の実施へ変更する。優待内容(保有株数に応じてQUOカード500~1万円分)に変更はない。今年6月から実施する。これが好感されている。 ■日本製鉄 <5401> 2,915円 +46 円 (+1.6%) 11:30現在 日本製鉄<5401>が続急伸、一時212円高の3081円と値を飛ばした。売買代金もプライム市場の第4位に食い込むなど急増傾向にある。トランプ米大統領が自身のSNSで同社によるUSスチール の買収について、一転して承認する姿勢を示唆したことで、これが株価を強く刺激する格好となった。今月12日に大きく値を下げ一時2800円台を割り込む場面もあった。その後は2900円近辺でもみ合う動きをみせていたが、きょうはUSスチールの買収実現に向けた期待感から、国内外機関投資家とみられる大口の買いが観測され株価を押し上げている。 ■エクサウィザーズ <4259> 391円 +5 円 (+1.3%) 11:30現在 エクサウィザーズ<4259>が3日続伸となっている。同社は23日取引終了後、自社の「exaBase ロープレ」が、かんぽ生命保険<7181>に導入されたと発表しており、これが材料視されているようだ。「exaBase ロープレ」は、人工知能(AI)アバターを利用して、設定したシナリオに基づいたロールプレイングと定量的な評価が可能なサービス。かんぽ生命は法人営業部の若手社員向け研修を皮切りに、全支店の法人営業部門に導入するという。 ■トヨコー <341A> 2,264円 +20 円 (+0.9%) 11:30現在 トヨコー<341A>は堅調。同社は3月に新規上場した直近IPO銘柄で、インフラのメンテナンスなどを手掛ける。好業績を背景に足もと株価は急上昇していたが、目先反動安に見舞われ、前週末23日には一時ストップ安となった。週明けのきょうはひとまず売りの勢いが弱まり底堅く推移している。なお、東京証券取引所が26日から、同社株の信用取引による新規の売り付けと買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表した。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分と非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にすると発表した。 ■亀田製菓 <2220> 3,825円 +30 円 (+0.8%) 11:30現在 亀田製菓<2220>はしっかり。この日、一部の米菓商品の価格改定と内容量変更を実施すると発表した。原材料価格やエネルギー、物流費の高騰などが続いていることを背景に、企業努力によるコスト吸収が極めて厳しい状況にあるため。改定日は7月1日及び9月1日から。改定率は現在の参考小売価格との比較で4~23%程度になるという。 ■しまむら <8227> 10,150円 +70 円 (+0.7%) 11:30現在 しまむら<8227>がしっかり。前週末23日の取引終了後に発表した5月度(4月21日~5月20日)の月次売上速報で、主力のしまむらの既存店売上高が前年同月比2.9%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。月度後半に気温が高く推移したことで、婦人・子どものアウター衣料、肌着・服飾雑貨が売り上げを伸ばした。アウター衣料では、「ヘビロテTシャツ」や「FIBER DRY UVパーカ」が好調。一方の肌着・服飾雑貨では、気温の上昇に伴い「超COOLインナー」や「超COOLネックカバー」などの夏物需要が高まり全体を牽引した。なお、全店売上高は同2.9%増だった。 ■カシオ計算機 <6952> 1,045.5円 +6.5 円 (+0.6%) 11:30現在 カシオ計算機<6952>がしっかり。25日夜放送のフジテレビ系情報番組「Mr.サンデー」でAIペットロボット「Moflin(モフリン)」が特集され、「想定外の売れ行き」と紹介されたことなどが好材料視されている。「Moflin」は、モフモフな毛並みの愛らしい姿をしたAIペットロボット。よく話しかける人を飼い主として認識するだけでなく、撫でる・抱きしめるなどの愛情表現から飼い主が好むしぐさを認識し、自ら進んで行うようになるほか、育て方次第で形成される性格も幅広く、個性も400万通り以上ある。飼い主が愛情を注ぐほど自分だけに見せてくれる特別なしぐさや可愛い鳴き声で応えてくれることから、新しい癒しを届けてくれるとして人気化しているようだ。 ■LAホールディングス <2986> 6,150円 -440 円 (-6.7%) 11:30現在 LAホールディングス<2986>が大幅安となっている。前週末23日の取引終了後、108万7000株の公募による新株式の発行と、16万3000株を上限とするオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表しており、株主価値の希薄化などに対する懸念から売られているようだ。発行価格は6月2日から5日までのいずれかの日に決定する。調達資金75億4812万円(上限)は、全額を子会社への投融資を通じて、DX新築不動産事業における収益不動産の開発資金(用地取得費及び建築費)の一部に充当するという。 ■エスクリ <2196> 247円 +50 円 (+25.4%) ストップ高 11:30現在 エスクリ<2196>はカイ気配スタート。前週末23日取引終了後、筆頭株主がSBIホールディングス<8473>傘下のSBIファイナンシャルサービシーズから広済堂ホールディングス<7868>へ異動すると発表した。SBIファイナンシャルサービシーズが市場外取引で広済堂HDに株式を譲渡する。これに伴い、SBIとの間で結んでいる資本・業務提携は終了する。これが材料視されているもよう。あわせて、ラオックスホールディングス<8202>と資本・業務提携すると発表した。ブライダル以外の事業の売り上げ増加に取り組むにあたり、インバウンド集客やギフトソリューション事業に強みを持つラオックスと同提携を通じて連携することで、協業によるシナジー発揮を目指す。ラオックスはエスクリの既存株主から78万株を譲り受ける。 ■オキサイド <6521> 1,735円 +300 円 (+20.9%) ストップ高 11:30現在 オキサイド<6521>がカイ気配で急速に水準を切り上げ一気に年初来高値を更新した。酸化物単結晶の製造を手掛け、レーザー光源、光計測機器、光デバイス開発などで独自技術を駆使して多方面の需要を獲得し、グローバルニッチトップとしてにわかに頭角を現している。量子通信や量子センサー分野でも鋭意研究開発を促進し、量子コンピューター関連の関連最右翼に位置付けられるほか、M&A戦略に長じ宇宙・防衛分野などへの展開にも期待がある。26年2月期の営業利益は前期比3.2倍の4億900万円を予想し、売上高については8期連続の過去最高更新見込みにある。 ●ストップ高銘柄 ジーエヌアイグループ <2160> 3,475円 +504 円 (+17.0%) ストップ高買い気配 11:30現在 など、3銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース