話題株ピックアップ【昼刊】:スターマイカ、神戸物産、富士通

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■スターマイカ <2975>  983円   +70 円 (+7.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 スター・マイカ・ホールディングス<2975>が急反発している。22日の取引終了後、25年11月期の配当予想について、中間・期末各13円の年26円から中間・期末各15円の年30円に増額修正したことが好感されている。なお、前期実績は中間10円50銭・期末12円50銭の年23円だった。

■神戸物産 <3038>  4,742円   +242 円 (+5.4%)  11:30現在
 神戸物産<3038>が大幅高で3日続伸している。22日の取引終了後に発表した4月度の単独業績で、売上高が前年同月比13.4%増、営業利益が同23.3%増となり、営業利益が3カ月連続で増益となったことが好感されている。6店舗の新規出店があったことに加えて、引き続きテレビ番組やSNSなどで紹介されたことや、4月末まで開催していたセールが好評だったことなどが寄与した。商品別では、引き続き冷凍野菜の売り上げが好調だったほか、価格高騰が続いているコメの代替となる商品や、セール対象商品も売り上げに貢献した。

■富士通 <6702>  3,315円   +118 円 (+3.7%)  11:30現在
 富士通<6702>が4日ぶりに反発した。同社は22日、イージス艦に搭載するレーダー「SPY-7」に関する調達先選定と戦略的パートナーシップに関するMOU(基本合意書)を米ロッキード・マーチンと締結したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。SPY-7の重要構成部品「PS LRU」の製造に富士通は参画する。PS LRUの契約と発注は2025年後半に予定しているという。

■東ソー <4042>  2,107円   +71 円 (+3.5%)  11:30現在
 東ソー<4042>が底堅い。同社は23日午前9時30分、中期経営計画を公表。業績目標と株主還元姿勢を好感した買いが株価の支えとなったようだ。最終年度の28年3月期の売上高を1兆1830億円(25年3月期の実績は1兆633億8200万円)、営業利益を1400億円(同989億600万円)に伸ばし、ROE(自己資本利益率)は10%以上(同7.2%)に高める目標を掲げた。また、中計期間は総還元性向50%を基本とし、年間100円を下限に配当を実施する方針。配当性向が50%未満の場合は総還元性向50%になるように自己株取得に動くほか、追加的株主還元として3カ年で500億円の自己株取得を行うなど、資本効率の改善を図る。機能性ポリマーや機能性ウレタン、有機化成品といった付加価値素材の収益拡大を目指すほか、バイオサイエンスや高機能材料、水処理エンジニアリングといった先端事業も成長させる。

■フィックスターズ <3687>  2,031円   +49 円 (+2.5%)  11:30現在
 フィックスターズ<3687>、HPCシステムズ<6597>、エヌエフホールディングス<6864>がいずれも急速に水準を切り上げるなど量子コンピューター関連に位置付けられる銘柄群に投資資金の攻勢が目立っている。次世代コンピューティングの本命として量子コンピューターへの注目度が世界的に増している。光量子コンピューター分野などで日本は高い技術力を有しており、世界に伍する実力が今後発揮される可能性がある。そうしたなか、石破首相が今年を「量子産業化元年」と位置付けスタートアップ支援を宣言したこともあって、関連銘柄の株価が改めて刺激されている。

■KPPGHD <9274>  696円   +15 円 (+2.2%)  11:30現在
 KPPグループホールディングス<9274>は堅調。22日取引終了後、28年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表。事業領域の拡大や事業ポートフォリオの転換、グローバルシナジーの追求などを図り、最終年度に営業利益200億円(25年3月期実績は約135億円)を目指す。株主還元については連結配当性向30%をメドとし、DOE3.0%を下限とする方針を掲げた。これが評価されている。

■バンナムHD <7832>  4,711円   +86 円 (+1.9%)  11:30現在
 バンダイナムコホールディングス<7832>が続伸している。傘下のバンダイナムコエンターテインメントがこの日、米エンターテインメント企業のA24と「ELDEN RING」の映画化プロジェクトを始動したと発表しており、好材料視されている。「ELDEN RING」は、世界累計出荷本数3000万本を達成したアクションRPGで、映画化にあたっては脚本/監督として映画「エクス・マキナ」や「シビル・ウォー アメリカ最後の日」などを手がけたアレックス・ガーランド氏を迎えて製作する。なお、「ELDEN RING」の開発と国内販売を行うフロム・ソフトウェアを子会社に持つKADOKAWA<9468>も大幅反発している。

■ライフコーポレーション <8194>  2,063円   +18 円 (+0.9%)  11:30現在
 ライフコーポレーション<8194>が反発している。22日の取引終了後、自社株840万株(発行済み株数の8.49%)を5月30日付で消却すると発表しており、好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は9050万1600株となる。

■久光製薬 <4530>  4,164円   +4 円 (+0.1%)  11:30現在
 久光製薬<4530>が4日ぶりに切り返す展開。鎮痛消炎剤でトップシェアを誇るが、薬価改定の影響をこなし業績は売上高・利益ともに拡大基調を続けている。そうしたなか株主還元にも前向きな姿勢で取り組んでおり、22日取引終了後に自己株式の消却を発表した。発行済み株式数の13.7%相当の1000万株を6月12日付で消却する。これによる株式価値向上に対する期待から買いを呼び込んでいる。なお、26年2月期の年間配当は前期実績比30円増配となる120円を計画している。

■ジーエヌアイグループ <2160>  2,971円   +500 円 (+20.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ジーエヌアイグループ<2160>がストップ高の水準となる前営業日比500円高の2971円でカイ気配となっている。23日、主要子会社であるジャイア・セラピューティクスが中国で開発を進めている「ヒドロニドン」の肝線維症治療における第3相臨床試験に関し、主要評価項目を達成したと発表。新薬の実用化による収益貢献を期待した買い注文が殺到した。良好な結果が得られたことを踏まえ、ジャイア・セラピューティクスは2025年第3四半期にNMPA(中国国家薬品監督管理局)にNDA(新薬承認申請)を提出する予定。同時にIND(新薬臨床試験開始)申請を提出する準備を進め、IND申請の承認を前提に、同年後半に米国において、MASH関連線維症の治療薬としての第2相臨床試験を開始する予定だとしている。

■メタプラネット <3350>  814円   -269 円 (-24.8%) 一時ストップ安   11:30現在
 メタプラネット<3350>とリミックスポイント<3825>がストップ安に売られた。ビットコイン価格が過去最高値を更新したことを背景に、暗号資産への投資を行う両社の株価はともにストップ高の水準へ急騰劇をみせた。その後もビットコイン価格自体は高値圏を維持しているものの、両社株には目先の利益を確定する目的の売りが膨らむ格好となり、下げに拍車が掛かったようだ。暗号資産関連銘柄ではgumi<3903>やGFA<8783>、セレス<3696>、フィスコ<3807>なども大幅安となっている。

■イード <6038>  944円   +88 円 (+10.3%)  11:30現在
 イード<6038>は大幅高で年初来高値を更新。22日取引終了後、株主優待制度を拡充すると発表した。会社創立25周年記念として今年のみ実施予定の株主優待について、来年以降も継続するとした。今年分の記念優待と同じく、6月末を基準日に500株以上を保有する株主が対象。継続保有期間の条件を設け、保有期間に応じてQUOカード1万円分または1万5000円分を贈呈する。これを好感した買いが入っている。

■スタティアH <3393>  2,626円   +221 円 (+9.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 スターティアホールディングス<3393>が3連騰し年初来高値を更新している。22日の取引終了後、26年3月期の配当予想について、中間54円・期末63円の年117円から中間54円・期末71円の年125円へ増額修正したことが好感されている。26年2月21日に創立30周年を迎えることを記念して、記念配当8円を実施する。同時に、28年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定したと発表した。既存事業によるオーガニック成長を継続しつつ、M&A戦略を更に強化することで、顧客基盤の拡大と既存事業とのシナジー創出を図り、企業価値の最大化を目指すとしており、最終年度に売上高を既存事業290億円+M&Aシナジー領域80億円、営業利益を42億円+M&Aシナジー領域8億円を目指すとしている。また、上限を15万株(発行済み株数の1.51%)、または4億5000万円とする自社株を23日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)により取得すると発表した。

■バロック <3548>  776円   +65 円 (+9.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 バロックジャパンリミテッド<3548>が急動意、カイ気配スタートで700円台前半で収れんする5日・25日・75日移動平均線をまとめて上抜く展開となっている。同社は若年女性層を対象としたアパレルや服飾雑貨を展開しているが、26年2月期は製品値上げ効果を背景に営業利益の急回復が見込まれている。22日取引終了後に株主優待制度の拡充を発表、毎年8月末と2月末時点の株主を対象に、保有株数と保有期間に応じて年間4000~5万2000円相当の株主優待券を贈呈するというもので、従来は4000~8000円相当であったことから、実質大幅な還元強化策となる。新たな優待制度では500株以上と1000株以上保有する株主に対して優待券の金額を大幅に引き上げるが、特に3年以上の長期保有を促す内容となっている。この優待制度拡充を好感する形で投資資金を呼び込む格好となった。

■シンクロ・フード <3963>  502円   +39 円 (+8.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 シンクロ・フード<3963>は大幅高で3日続伸している。22日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、香港に拠点を置く投資運用会社リム・アドバイザーズ社の保有割合が12.12%から13.48%に上昇したことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資及び建設的な対話を基軸として企業価値及び株主価値の保全・向上のために重要提案行為などを行う可能性があるとしており、報告義務発生日は5月15日となっている。

●ストップ高銘柄
 BSNHD <9408>  2,300円   +400 円 (+21.1%) ストップ高   11:30現在
 内海造船 <7018>  5,530円   +700 円 (+14.5%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 リミックスポイント <3825>  551円   -150 円 (-21.4%) ストップ安   11:30現在
 ボルテージ <3639>  324円   -80 円 (-19.8%) ストップ安   11:30現在
 IRジャパン <6035>  745円   -150 円 (-16.8%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、3銘柄

株探ニュース

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