午前:債券サマリー 先物は反発、長期金利は1.555%に低下
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23日午前の債券市場で、先物中心限月6月限は反発した。前日の米国市場で長期債価格の下落(金利の上昇)が一服したことを受け、買い戻しが優勢となった。 米国市場では超長期債を中心に金利が上昇する場面があったが、その後は低下に転じた。トランプ政権の大型減税法案が下院において僅差で可決された。米国の財政悪化リスクが引き続き意識された一方で、債券価格が直近で下落基調を続けていたことを背景に、押し目買いが入ったとみられている。 日本国内では総務省が4月の全国消費者物価指数(CPI)を発表。生鮮食品を除くコアCPIは前年同月比3.5%上昇した。前月の3.2%から伸び率は拡大したが、円債市場では特段目立った反応はみられなかった。日銀はこの日、「残存1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同5年超10年以下」、「同10年超25年以下」を対象とする定例の国債買い入れオペを通告した。オファー額はいずれも予定通りとなった。 先物6月限は前営業日比15銭高の138円80銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.015ポイント低い1.555%で推移している。 出所:MINKABU PRESS