前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■京成 <9009>  1,365.5円 (-166.5円、-10.9%)

 東証プライムの下落率トップ。京成電鉄 <9009> [東証P]が5日続急落。21日取引終了後、これまで未定としていた26年3月期連結業績予想について売上高を前期比3.8%増の3316億円、営業利益を同13.6%減の311億円と発表。最高益だった前期から一転減益となる見通し。同じく未定としていた配当予想は18円とし、前期(株式分割考慮ベースで21円)から実質減配とした。これが嫌気された。あわせて、2030年度を目標年次とする長期経営計画の第2ステップとして、27年度(28年3月期)を最終年度とする中期経営計画を策定したと発表した。最終年度に売上高3750億円、営業利益380億円を目指す。株主還元については連結配当性向30%以上とする目標を掲げた。

■日本光電 <6849>  1,662円 (-170.5円、-9.3%)

 東証プライムの下落率2位。日本光電工業 <6849> [東証P]が急反落。米投資ファンドのバリューアクト・キャピタルが21日付で関東財務局に提出した変更報告書で、共同保有分を含む日本光電株の保有割合が5.01%から3.85%へ減少したことが判明した。これが売り材料視されたもよう。保有目的は「純投資及び経営陣への助言又は状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は5月14日。

■アドテスト <6857>  6,784円 (-226円、-3.2%)

 アドバンテスト <6857> [東証P]が大幅安。4月末から5月中旬にかけて半導体セクターの主力銘柄は急速な戻り相場を演じたが、その後はショートカバーが一巡したことからいったん調整局面に入っていた。ただ、下値では買い向かう動きも観測され、当面はどこで押し目買いが優勢となるか、日柄や株価水準を巡る思惑が錯綜する状況となっていた。前日21日の米国株市場では半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が5日続落と下値を探っており、東京市場でも同関連株は総じて買いが手控えられていた。一方、業績面では決算発表シーズンを通過し過度な不安心理が後退していた。

■三井E&S <7003>  2,154円 (-24円、-1.1%)

 三井E&S <7003> [東証P]が反落。同社は22日午後2時ごろ、27年度までを対象とした「三井E&S Rolling Vision 2025」を策定したと発表。最終年度となる28年3月期の連結営業利益目標を280億円(25年3月期実績は231億3000万円)としていることが買い手掛かりとなったようだ。28年3月期の連結売上高は3800億円(同3151億1200万円)に設定。デジタルトランスフォーメーション(DX)技術を活用した保守・メンテナンスビジネス強化や、グリーントランスフォーメーション(GX)戦略に基づいたエンジン及び周辺機器ビジネスの拡大などを掲げている。

※22日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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