<動意株・22日>(前引け)=カーリット、キッズバイオ、アース製薬

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 カーリット<4275.T>=75日線足場に上放れる兆し。直近、米メディアが「イスラエルがイランの核施設攻撃を計画している」と報道するなど、中東情勢の緊迫化が伝わっており、世界的に防衛関連株を物色する動きが再び強まってきた。また、米国ではトランプ米大統領が、敵国の攻撃から自国を防衛する「ゴールデンドーム」と呼ばれるミサイル防衛構想に3年間で1750億ドル(約25兆円)を投入することを発表し、世界の耳目を集めている。東京市場でもここ防衛関連のシンボルストックである三菱重工業<7011.T>が大商いで最高値圏を走るなど、物色人気が再燃しており、つれて周辺株へも投資資金が食指を動かす状況にある。そのなか、化学品大手でロケット・防衛用推進薬の原料である過塩素酸アンモニウムを手掛けるカーリットの存在にスポットが当たっている。会社側では過塩素酸アンモニウムの需要好調で収益に貢献していることを開示しており、防衛関連株として頭角を現してきた。PERが10倍前後で、PBRが0.7倍近辺、配当利回りも3%を超えており、株価指標面からの割安感も買いの根拠となっているもようだ。

 キッズウェル・バイオ<4584.T>=切り返し急で新高値。同社は22日、アルフレッサ ホールディングス<2784.T>とカイオム・バイオサイエンス<4583.T>とともに、厚生労働省の「医療施設等施設整備費補助金(バイオ後続品国内製造施設整備支援事業)」に関する公募に申請を行い、21日付で採択されたと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。採択を受け、台湾のバイオ医薬品製造受託機関であるMycenax Biotechを加えた4社で、バイオ後続品(バイオシミラー)の原薬・製剤製造施設の国内候補地での整備を含むバイオシミラー事業を推進していく。キッズバイオは26年3月期の業績に与える影響は精査中としている。

 アース製薬<4985.T>=物色人気に強含む。大阪・関西万博において、大量の虫が発生した問題で、大阪府の吉村洋文知事は21日の記者会見で、大阪府としてアース製薬に協力を要請したことを明らかにした。これを受け万博関連での需要による収益貢献を期待した買いが入ったようだ。万博会場では「ユスリカ」が大量に発生し、SNSを通じて画像が拡散。気温上昇に伴って昆虫の大量発生が更に増え、来場客数に悪影響をもたらす懸念が広がっていた。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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