東京株式(大引け)=230円安、円高が逆風となり地政学リスクも警戒

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市況

 21日の東京株式市場は朝方は日経平均が高く始まったものの、その後は値を消し、後場に入ると下げ幅を広げる格好となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比230円51銭安の3万7298円98銭と反落。プライム市場の売買高概算は18億1276万株、売買代金概算は4兆1957億円。値上がり銘柄数は747、対して値下がり銘柄数は816、変わらずは69銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方に買い優勢でスタートしたが、その後は主力株中心にリスク回避の流れとなった。前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに下落したことや、外国為替市場でドル安・円高方向に振れたことが嫌気される形となった。カナダで開催されているG7財務相・中銀総裁会議に合わせて行われる加藤財務大臣とベッセント米財務長官の会談を控え、ドル安・円高圧力が意識されている。後場に入ると指数寄与度の高い主力どころを中心に売り急ぐ動きが強まり、中東を巡る地政学リスクも警戒されるなか、結局日経平均は安値引けとなっている。個別銘柄については、値下がり銘柄数の方が多かったとはいえ、全体の50%を占めるにとどまった。売買代金は後場に入りやや増勢となり、盛り上がりには欠けたものの4兆円台はキープした。

 個別では、断トツの売買代金をこなした三菱重工業<7011.T>が高いほか、売買代金2位の川崎重工業<7012.T>も上値を伸ばした。また、IHI<7013.T>は5%を超える大幅高。メガバンクではみずほフィナンシャルグループ<8411.T>の上げ足が目立つ。ソシオネクスト<6526.T>が高く、伊藤忠商事<8001.T>、三井物産<8031.T>など総合商社も買われた。レオパレス21<8848.T>がストップ高に買われ、ミガロホールディングス<5535.T>が急騰、京葉銀行<8544.T>、大同メタル工業<7245.T>などが値を飛ばした。

 半面、サンリオ<8136.T>が利食われ、ディスコ<6146.T>、フジクラ<5803.T>が売られた。アドバンテスト<6857.T>も安い。東京海上ホールディングス<8766.T>、SOMPOホールディングス<8630.T>の下落も目立つ。任天堂<7974.T>が値を下げ、キーエンス<6861.T>も売り優勢だった。グローバル・リンク・マネジメント<3486.T>が急落、Sansan<4443.T>、ブイキューブ<3681.T>も大幅安となった。

出所:MINKABU PRESS

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