東京株式(大引け)=30円高、米株高で安心感も上値重く値下がり銘柄の多さ際立つ
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20日の東京株式市場は売り買いが交錯。日経平均株価は朝高後に値を消し、小幅下落に転じる場面もあったが、大引けはプラス圏に切り返して引けている。 大引けの日経平均株価は前営業日比30円86銭高の3万7529円49銭と5日ぶり反発。プライム市場の売買高概算は19億2356万株、売買代金概算は4兆4721億円。値上がり銘柄数は344、対して値下がり銘柄数は1245、変わらずは42銘柄だった。 きょうの東京市場は方向感の見えにくい地合いであった。朝方は前日の米株高を受け、買いが先行したが、取引開始後ほどなくして日経平均は頭打ちとなり上げ幅を縮小する展開に。米格付け会社ムーディーズ・レーティングスが米国債の信用格付けを一段階引き下げたことは、あまり影響がなかったものの、上値を買い進む動きも限定的だった。外国為替市場で1ドル=144円台半ばまでドル安・円高方向に振れたことは買い手控えムードにつながっている。ただ、下値を売り込む動きもみられなかった。日経平均は前日まで4営業日続落していたことから、押し目買い需要は活発で全体指数を下支えした。20日からカナダで開かれるG7財務相・中銀総裁会議では、ベッセント米財務長官と加藤財務大臣の会談が予定されており、株価の方向性が定まりにくかった。なお、値下がり銘柄数が値上がりを大幅に上回った。 個別では、売買代金2位となったサンリオ<8136.T>が大幅高に買われ目を引いたほか、フジクラ<5803.T>が商いを膨らませ上値を大きく伸ばした。売買代金上位のアドバンテスト<6857.T>の上げ足も目立つ。トヨタ自動車<7203.T>は小じっかり、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>が買いを集めた。リクルートホールディングス<6098.T>も高い。クレハ<4023.T>が値上がり率トップに買われ、ジェイテックコーポレーション<3446.T>も急騰、セブン銀行<8410.T>も大幅に水準を切り上げた。このほか豊田自動織機<6201.T>、ユー・エム・シー・エレクトロニクス<6615.T>なども値を飛ばした。 半面、川崎重工業<7012.T>が利食われ、フジ・メディア・ホールディングス<4676.T>も大幅安。ファーストリテイリング<9983.T>、キーエンス<6861.T>などが値を下げた。PEGASUS<6262.T>が急落、クスリのアオキホールディングス<3549.T>、アンビスホールディングス<7071.T>も大きく値を下げた。三菱化工機<6331.T>、シップヘルスケアホールディングス<3360.T>も安い。 出所:MINKABU PRESS