前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―
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■JRC <6224> 1,049円 (+40円、+4.0%) JRC <6224> [東証G]が大幅続伸。光通信 <9435> [東証P]のグループ会社が16日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、JRC株の保有割合が5.08%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて思惑的な買いが入った。保有目的は「純投資」としている。報告義務発生日は5月9日。 ■GENDA <9166> 1,006円 (+35円、+3.6%) GENDA <9166> [東証G]が6日ぶり大幅反発。前週末16日、グループ企業のGENDA Europeが英ロンドンに「GiGO」ブランドでゲームコーナーを2拠点開設したと発表した。13日に海外募集による新株発行を発表し、株式の需給悪化を警戒した売りに押されていたが、今回の発表を手掛かりに買いが入ったようだ。欧米諸国への「GiGOブランド」の出店は今回が初となるという。 ■オプロ <228A> 1,258円 (+43円、+3.5%) オプロ <228A> [東証G]が大幅反発。19日午前、サブスクビジネス管理サービス「ソアスク」について、通信教育のユーキャン(東京都新宿区)が同サービスを導入したと発表した。ユーキャンは今年3月に法人向け定額制オンライン研修サービスをリリースしており、これに伴うもの。 ■カネコ種 <1376> 1,431円 (+46円、+3.3%) カネコ種苗 <1376> [東証S]が3日ぶり大幅反発。前週末16日の取引終了後、25年5月期の期末配当予想を22円から27円へ増額修正したことが好感された。年間配当予想は38円(前期33円)となる。 ■三菱重 <7011> 2,916円 (+86円、+3.0%) 三菱重工業 <7011> [東証P]が大幅高で3日続伸。19日、環境に配慮した次世代新交通システムの新ブランド「Prismo(プリズモ)」を開発し市場に投入したと発表しており、好材料視された。「Prismo」は、同社が新たに開発したエネルギーマネジメントシステムを初採用し、駅での急速充電と走行中の回生蓄電を融合させることでエネルギー効率を高めたのが特徴。これにより、駅間の架線をなくし(架線レス化)、シンプルなシステムを実現。全自動無人運転の世界を次のステージへ導くとしている。また、製造はCO2排出量を97.5%削減した広島県三原市の工場で行うことで、製造・建設時のCO2排出量を従来に比べて約40%以上削減したという。 ■東映アニメ <4816> 3,375円 (+80円、+2.4%) 東映アニメーション <4816> [東証S]が続伸。前週末16日の取引終了後に発表した26年3月期連結業績予想は、売上高880億円(前期比12.7%減)、営業利益260億円(同19.8%減)、純利益191億円(同19.1%減)と2ケタ減収減益を見込むとしたが、アク抜け感から買われたようだ。国内外ともに好調な事業環境である点は変わらないとしながらも、前期好調だった大型劇場作品の配信権販売や、新作家庭用ゲームの反動減などが響く見通し。なお、25年3月期決算は、売上高1008億3600万円(前の期比13.7%増)、営業利益324億3200万円(同38.8%増)、純利益236億2300万円(同25.7%増)だった。 ■ユニプレス <5949> 991円 (+18円、+1.9%) ユニプレス <5949> [東証P]が4日ぶり反発。前週末16日取引終了後、28年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表。最終年度に売上高2700億円(25年3月期実績は約3300億円)、営業利益165億円(同約122億円)とする目標を示した。株主還元については、配当は引き続きDOEを指標とし、当面2%超、中期的に3%を目指す。また、適切な自己資本の水準を維持しつつ自己株式取得を機動的に実施するとした。 ■UBE <4208> 2,192.5円 (+39円、+1.8%) UBE <4208> [東証P]が続伸。同社が三菱マテリアル <5711> [東証P]と折半出資するUBE三菱セメント(東京都千代田区)が16日、東京証券取引所への株式上場の準備を開始すると発表したことが好材料視された。UBE三菱セメントは、22年に両株主のセメント事業及びその関連事業などを承継して営業を開始し、川上から川下にかけての生産体制の最適化や販売・物流体制の再構築など、バリューチェーン全体の効率化とシナジー効果の最大化による事業基盤の更なる強化を行ってきた。株式の上場は、機動的な資金調達の実現と企業のプレゼンス強化を図るのが狙いで、上場すれば将来的にUBEの企業価値向上に寄与するとの思惑から買われたようだ。 ■Dサイクル <5888> 4,220円 (+75円、+1.8%) DAIWA CYCLE <5888> [東証G]が反発。前週末16日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比8.6%増と18ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。引き続き電動アシスト車の販売が好調だった。なお、全店売上高は同17.2%増だった。 ■吉野家HD <9861> 3,164円 (+48円、+1.5%) 吉野家ホールディングス <9861> [東証P]が3日続伸。19日、30年2月期に売上高3000億円(25年2月期2049億8300万円)、営業利益150億円(同73億600万円)を目指す中期経営計画を発表しており、好材料視された。「変身」と「成長」をテーマに既存事業の変革を促すほか、第3の事業ドメインとしてラーメン事業に注力する方針で、中計最終年度までに店舗数を500店舗、売上高を400億円に引き上げ、ラーメン提供食数世界ナンバーワンを目指すとしている。 ■RYODEN <8084> 2,683円 (+39円、+1.5%) RYODEN <8084> [東証P]が3日ぶり反発。19日、東北大学ニュートリノ科学研究センターが岐阜県飛騨市神岡町池ノ山の地下約1キロメートルに所有する、世界最先端の素粒子観測施設「KamLAND(カムランド)」に、ISO14644規格・クラス1に準拠したスーパークリーンルームを建設したと発表しており、好材料視された。「KamLAND」では、ニュートリノをはじめとする素粒子の観測が行われており、素粒子物理学における梶田隆章氏らのノーベル物理学賞受賞に関連する研究にも貢献した施設。観測には素粒子検出用バルーンが使用されるが、従来は仙台市の東北大学にあるクリーンルームで製作され、「KamLAND」まで輸送する必要があったとしており、また「KamLAND」で進められている素粒子観測能力のさらなる高性能化改修に伴い、より一層クリーン化されたバルーンが必要となったことから、今回、スーパークリーンルームを建設することで、バルーンをよりクリーンな環境下かつ「KamLAND」本体の近くで製作することが可能になったという。 ■中山鋼 <5408> 662円 (+9円、+1.4%) 中山製鋼所 <5408> [東証P]が続伸。前週末16日の取引終了後、31年3月期に経常利益100億円以上(25年3月期81億1900万円)、34年3月期に同130億円以上を目指す長期計画を発表しており、好材料視された。新電気炉プロジェクトを基軸として、新たな成長ステージへ向かうとしている。 ■DDグループ <3073> 1,350円 (+19円、+1.4%) DDグループ <3073> [東証P]が反発。前週末16日の取引終了後に発表した4月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比5.1%増となり、増収基調が継続していることが好感された。飲食、アミューズメントの両事業で客単価が上昇し、客数の減少をカバーした。 ■日産自 <7201> 361円 (+3.9円、+1.1%) 日産自動車 <7201> [東証P]が続伸。読売新聞オンラインは17日早朝、「経営再建中の日産自動車が2027年度までに世界で7工場を削減する計画案の全容がわかった」と報じた。神奈川県にある主力工場の追浜工場と、子会社である日産車体 <7222> [東証S]の湘南工場を閉鎖する方向で調整し、海外ではメキシコなど4カ国の5工場が対象となるという。他のメディアも日産自が追浜工場と湘南工場の閉鎖を検討していると伝えた。追浜工場は日産自のマザー工場でもあり、現実のものとなれば創業の地の神奈川から生産拠点がなくなることとなる。株式市場では経営再建が加速するとの思惑を広げる方向に作用し、日産自の株価は前週末比で一時3%高となった。 ※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース