【↓】日経平均 大引け| 4日続落、米国債引き下げで3万7500円割れ (5月19日)

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市況

日経平均株価
始値  37,572.36
高値  37,656.23
安値  37,445.93
大引け 37,498.63(前日比 -255.09 、 -0.68 )

売買高  16億7081万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆8215億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は255円安と4日続落、3万7500円割れに下落
 2.ムーディーズによる米国債格付け「Aa1」に引き下げを警戒
 3.円高懸念や米株価指数先物の下落など背景に慎重姿勢強まる
 4.ディスコやアドテスト、東エレクなど半導体関連株は安い
 5.第一三共や武田、中外薬などの薬品株に買いが流入し上昇する

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは前日比331ドル高と続伸した。関税交渉の進展や医療保険大手ユナイテッドヘルスの上昇が指数を押し上げた。

 週明けの東京市場では、日経平均は4日続落。米大手格付け会社が米国債の格付けを引き下げたことによる影響が警戒され、全体相場は軟調に推移した。

 前週末16日の米株式市場では、NYダウが続伸したが、大手格付け会社ムーディーズ・レーティングスが取引終了後に米国債の信用格付けを「Aaa」から「Aa1」に引き下げを発表。この米国債格下げの影響が警戒されるなか、週明け19日の日経平均は下落してスタート。朝方には前週末に比べ200円を超える下落となり、3万7500円まで値を下げる場面があった。為替相場は午前10時頃に一時1ドル=144円台後半へ円高が進んだ。売り一巡後は値頃感からの買いも流入し、下げ渋る動きをみせたが、後場に入り再び売りが膨らみ午後1時過ぎには一時300円を超える下落となった。米株価指数先物が下落し、今晩の米国市場の動向が警戒された。大引けにかけては3万7500円を上値とする一進一退が続いた。海運株が売られ薬品株が買われた。

 個別銘柄では、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>が安く、ソフトバンクグループ<9984>やIHI<7013>、ファーストリテイリング<9983>が軟調。日本郵船<9101>や商船三井<9104>が売られ、任天堂<7974>やサンリオ<8136>、アシックス<7936>、SMC<6273>、KDDI<9433>が下落した。
 半面、三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>やトヨタ自動車<7203>、村田製作所<6981>、楽天グループ<4755>が堅調。第一三共<4568>や武田薬品工業<4502>、中外製薬<4519>が値を上げ、フジ・メディア・ホールディングス<4676>が買われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、中外薬 <4519>、スズキ <7269>、村田製 <6981>、トヨタ <7203>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約51円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、ファストリ <9983>、東エレク <8035>、SBG <9984>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約188円。

 東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)空運業、(3)水産・農林業、(4)不動産業、(5)輸送用機器。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)その他製品、(3)その他金融業、(4)化学、(5)サービス業。

■個別材料株

△大盛工業 <1844> [東証S]
 収益予想の上方修正を好感。
△ダイナマップ <336A> [東証G]
 ソニーG <6758> と車内エンタメ向けコンテンツ開発に向けた共同実証開始。
△DMP <3652> [東証G]
 次世代エッジAI向けSoC「Di1」を発表。
△GreenB <3913> [東証G]
 ノジマ <7419> 系と戦略パートナーシップ締結。
△第一三共 <4568> [東証P]
 「『エンハーツ』を点滴不要に改良」との報道。
△フジHD <4676> [東証P]
 今期大幅な営業減益予想も売り一巡後に押し目買い。
△ティムス <4891> [東証G]
 提携先が「TMS-007」のORION臨床試験で最初の被験者へ投与。
△ピアラ <7044> [東証S]
 アジアで生成AI体制を強化。
△ワークマン <7564> [東証S]
 SMBC日興証券が投資評価を引き上げ。
△池田泉州HD <8714> [東証P]
 ありあけキャピタルの5%超保有で思惑視。

▼佐藤食品 <2814> [東証S]
 26年3月期は営業利益13%減を予想。
▼ムサシ <7521> [東証S]
 26年3月期営業減益見通しを嫌気。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)化工機 <6331>、(2)アーレスティ <5852>、(3)IRジャパン <6035>、(4)日阪製 <6247>、(5)メドピア <6095>、(6)楽天銀 <5838>、(7)フジHD <4676>、(8)第一三共 <4568>、(9)Jディスプレ <6740>、(10)エムアップ <3661>。
 値下がり率上位10傑は(1)オイシックス <3182>、(2)宮越HD <6620>、(3)サンウェルズ <9229>、(4)ビジョン <9416>、(5)日鉄鉱 <1515>、(6)ドリームI <4310>、(7)力の源HD <3561>、(8)Appier <4180>、(9)レーザーテク <6920>、(10)野村マイクロ <6254>。

【大引け】

 日経平均は前日比255.09円(0.68%)安の3万7,498.63円。TOPIXは前日比2.06(0.08%)安の2,738.39。出来高は概算で16億7081万株。東証プライムの値上がり銘柄数は826、値下がり銘柄数は750となった。東証グロース250指数は716.67ポイント(2.83ポイント高)。

[2025年5月19日]


株探ニュース

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