午前:債券サマリー 先物は反落、米格下げを受けた米債券安が影響
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19日の債券市場で、先物中心限月6月限は反落。大手格付け会社ムーディーズ・レーティングスが米国の信用格付けを引き下げたことを受け、前週末の米長期債相場が反落した流れを引き継いだ。 ムーディーズは16日、米国の信用格付けを最上位の「Aaa(トリプルA相当)」から「Aa1(ダブルAプラス相当)」に引き下げた。政府債務や利払い費が増加していることを理由に挙げており、同日の米長期金利は4.48%に上昇。この日の時間外取引でも米長期金利は高止まりしており、これが国内債の売りにつながった。債券先物は朝方に139円33銭まで軟化したあとは下げ渋ったものの、買い手掛かりに乏しいことから戻りは限定的だった。なお、日銀は「残存期間1年超3年以下」「同3年超5年以下」「同5年超10年以下」「同25年超」を対象とする国債買いオペを通知した。 午前11時の先物6月限の終値は、前週末比17銭安の139円36銭となった。一方、現物債市場で10年債の取引はまだ成立していない。 出所:MINKABU PRESS