前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

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材料

■ジェイエイシ <2124>  895円 (+63円、+7.6%)

 ジェイエイシーリクルートメント <2124> [東証P]が3日続急伸。同社は5月14日大引け後(16:00)に決算を発表、25年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比54.4%増の34.2億円に拡大し、1-6月期(上期)計画の47億円に対する進捗率は72.9%に達し、5年平均の54.4%も上回ったことで好感されたようだ。

■宮越HD <6620>  1,341円 (+93円、+7.5%)

 宮越ホールディングス <6620> [東証P]が4日ぶり急反発。14日の取引終了後、中国子会社が深セン市で推進している不動産再開発が本格スタートしたと発表しており、好材料視された。「ワールド・イノベーション・センター」プロジェクトのうち、「福田区沙頭街道車公廟エリア連片改造グレードアップ都市更新単元プロジェクト1」の深セン皇冠(中国)電子の実施主体などが当局から承認されたという。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■バンドー <5195>  1,621円 (+109円、+7.2%)

 バンドー化学 <5195> [東証P]が急反発。同社は15日午後2時、25年3月期連結決算とともに、取得総数180万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.27%)、取得総額20億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。26年3月期は増益・増配予想としていることも相まって、ポジティブ視した買いを誘ったようだ。自社株の取得期間は5月16日から26年4月30日を予定する。26年3月期は売上高が前期比0.5%減の1150億円、最終利益が同4.5倍の67億円を計画。減損損失や関係株式評価損の計上で落ち込んだ前期からの業績回復を見込む。年間配当予想は同4円増配の80円とした。

■タクマ <6013>  2,018円 (+135円、+7.2%)

 タクマ <6013> [東証P]が続急伸。同社は5月14日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比26.2%増の140億円になり、26年3月期も前期比6.4%増の150億円に伸びる見通しとなったことで好感されたようだ。これで4期連続の増収になる。同時に、前期の年間配当を66円→67円(前の期は48円)に増額し、今期も前期比12円増の79円に増配する方針とした。

■オロ <3983>  2,810円 (+185円、+7.1%)

 オロ <3983> [東証P]が7日続急伸。同社は5月14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、25年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終利益は前年同期比21.5%減の4億円に減り、1-6月期(上期)計画の8.3億円に対する進捗率は49.0%となり、4年平均の50.9%とほぼ同水準だった。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の3.14%にあたる50万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、こちらが好感されたようだ。買い付け期間は5月15日から11月30日までとなる。

■木村工機 <6231>  9,490円 (+590円、+6.6%)

 木村工機 <6231> [東証S]が3日ぶりに急反発。同社は5月14日大引け後(16:00)に決算を発表、25年3月期の経常利益(非連結)は前の期比36.5%増の36.6億円に拡大し、26年3月期も前期比2.5%増の37.5億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことで好感されたようだ。これで4期連続の増収、増益になる。

■すかいらーく <3197>  3,241円 (+199円、+6.5%)

 すかいらーくホールディングス <3197> [東証P]が続急伸。約2ヵ月ぶりに上場来高値を更新した。15日昼ごろ、1-3月期連結決算を発表。売上高は前年同期比16.8%増の1116億7000万円、営業利益は同25.1%増の76億2900万円だった。使い勝手の良い商品導入や価格改定の取り組みが奏功した。「資(すけ)さんうどん」などのM&Aも寄与した。これを好感した買いが入った。

■グロバルLM <3486>  2,064円 (+114円、+5.9%)

 グローバル・リンク・マネジメント <3486> [東証P]が急反発。同社は5月14日大引け後(15:30)に決算を発表、25年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比43倍の16.2億円に急拡大し、通期計画の60億円に対する進捗率は27.1%に達し、5年平均の13.6%も上回ったことで好感されたようだ。

■F&M <4771>  2,364円 (+130円、+5.8%)

 エフアンドエム <4771> [東証S]が3日続急伸。同社は5月14日大引け後(16:00)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比27.9%増の27.4億円になり、26年3月期も前期比15.2%増の31.5億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことで好感されたようだ。これで16期連続の増収になる。

■あおぞら銀 <8304>  2,105.5円 (+114.5円、+5.8%)

 あおぞら銀行 <8304> [東証P]が6日続急伸。同社は5月14日大引け後(16:30)に決算を発表、25年3月期の連結経常損益は175億円の黒字(前の期は548億円の赤字)に浮上し、26年3月期の同利益は前期比70.8%増の300億円に拡大する見通しとなったことで好感されたようだ。同時に、前期の年間配当を76円→79円(前の期は76円)に増額し、今期も前期比9円増の88円に増配する方針とした。

■シナネンHD <8132>  6,510円 (+350円、+5.7%)

 シナネンホールディングス <8132> [東証P]が4日ぶりに急反発。同社は5月14日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比48倍の44.8億円に急拡大し、26年3月期も前期比9.3%増の49億円に伸びる見通しとなったことで好感されたようだ。同時に、前期の年間配当を75円→90円(前の期は75円)に増額し、今期も90円を継続する方針とした。

■日曹達 <4041>  2,835円 (+145円、+5.4%)

 日本曹達 <4041> [東証P]が急反発。同社は5月14日大引け後(15:30)に決算を発表、25年3月期の連結経常利益は前の期比16.2%減の195億円になり、26年3月期も前期比14.0%減の168億円に減る見通しとなった。これで3期連続の減益になる。同時に発行済み株式数(自社株を除く)の4.53%にあたる250万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表しており、こちらが好感されたようだ。買い付け期間は5月15日から26年1月31日までとなる。

■BASE <4477>  427円 (+20円、+4.9%)

 BASE <4477> [東証G]が大幅続伸。15日の寄り前、バッファロー <6676> [東証S]社長の牧寛之氏が7日に開始した同社株式に対するTOBに対して、反対の意見を表明するとともに、現時点では対応方針に基づく対抗措置を発動しないと発表しており、改めて需給思惑的な買いが入ったようだ。牧氏によるTOBは、「支配権プレミアムを獲得し享受すること」を目的としているといい、TOB価格は400円、買付予定数は1760万株(上限1760万株、下限設定なし)。なお、上場廃止を企図したものではないとしている。

■ギフティ <4449>  1,792円 (+72円、+4.2%)

 ギフティ <4449> [東証P]が大幅高で5日続伸。14日の取引終了後に発表した第1四半期(1-3月)連結決算が、売上高36億7600万円(前年同期比63.4%増)、営業利益10億2300万円(同2.0倍)、純利益5億8400万円(同2.3倍)と大幅増益となったことが好感された。大型案件を含む法人・自治体からの高い需要が継続し、法人向けの「giftee for Business」サービスが好調に推移した。また、gifteeサービスも個人の需要の着実な獲得により会員数が増加したことや、ユーゴッタギフト・ドットコム社などの連結化も寄与した。25年12月期通期業績予想は、売上高142億9800万円(前期比49.7%増)、営業利益24億800万円(同38.1%増)の従来見通しを据え置いている。なお、純利益は精緻化が困難であるとして具体的な予想数値は開示していない。

■日道路 <1884>  2,511円 (+52円、+2.1%)

 日本道路 <1884> [東証P]が4日続伸。清水建設 <1803> [東証P]が14日の取引終了後、連結子会社である日道路の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格2520円を意識した動きとなった。清水建は現在、日道路株式の50.11%を所有しているが、完全子会社化によりグループの経営資源をこれまで以上に迅速にかつ柔軟に相互活用できる体制を整えることで、インフラ更新工事案件における協働での取り組み強化による受注拡大や、中長期的な成長戦略の共有のもとでの事業基盤強化・研究開発における協業などのシナジーを図るのが狙い。買付予定数は2192万4514株(下限727万7000株、上限設定なし)で、買付期間は5月15日から6月25日まで。TOB成立後、日道路は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は日道路株式を14日付で監理銘柄(確認中)に指定している。なお、日道路はTOBに対して賛同の意見を表明している。

※15日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース

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