話題株ピックアップ【夕刊】(2):ULSグルプ、丸一管、ミツウロコG
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■ULSグループ <3798> 5,860円 +720 円 (+14.0%) 本日終値 9日に決算を発表。「今期経常は18%増で14期連続最高益、前期配当を8円増額・今期は11円増配へ」が好感された。 ULSグループ <3798> [東証S] が5月9日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期の連結経常利益は前の期比50.1%増の26.3億円に拡大し、従来予想の22億円を上回って着地。26年3月期も前期比17.5%増の31億円に伸びを見込み、14期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。9期連続増収、14期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を52円→60円(前の期は45円)に増額し、今期も前期比11円増の71円に増配する方針とした。 ■丸一鋼管 <5463> 3,677円 +424 円 (+13.0%) 本日終値 丸一鋼管<5463>が急反発し年初来高値を更新。前週末9日の取引終了後に発表した26年3月期連結業績予想で、売上高2639億円(前期比0.9%増)、営業利益336億円(同46.6%増)と大幅増益を見込み、年間配当予想を前期比3円増の134円としたことが好感された。国内の販売状況は引き続き厳しいものの、コスト上昇分の製品販価への転嫁と値下がり分の値戻しに継続して取り組むほか、営業・生産・間接部門の効率化などの生産性向上に取り組むことで単独事業の収益改善を見込む。また、米国4社の販売数量2ケタ伸長を見込んでおり、レビット社を中心に増益に寄与する見通し。なお、純利益は前期に計上した有価証券売却益が剥落することから234億円(同13.4%減)を見込む。25年3月期決算は、売上高2616億4900万円(前の期比3.6%減)、営業利益229億1800万円(同34.2%減)、純利益270億3300万円(同3.5%増)だった。丸一管単独の販売数量の減少やコストアップによるトン当たり製造コストの負担増、更に米国の販売数量減少やスプレッドの悪化などが利益を圧迫した。同時に、上限を300万株(発行済み株数の3.92%)、または120億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は6月23日から来年3月31日までで、市場買い付けのほか、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNet-3)による買い付けを行うとしている。 ■ミツウロコG <8131> 2,090円 +223 円 (+11.9%) 本日終値 9日に決算を発表。「今期経常は25%増益、前期配当を15円増額・今期も56円継続へ」が好感された。 ミツウロコグループホールディングス <8131> [東証S] が5月9日大引け後(16:00)に決算を発表。25年3月期の連結経常利益は前の期比24.8%減の100億円になったが、26年3月期は前期比24.9%増の125億円に伸びる見通しとなった。同時に、前期の年間配当を41円→56円(前の期は41円)に増額し、今期も56円を継続する方針とした。 ■栃木銀行 <8550> 357円 +38 円 (+11.9%) 本日終値 9日に決算を発表。「今期経常は黒字浮上、7円増配へ」が好感された。 栃木銀行 <8550> [東証P] が5月9日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期の連結経常損益は236億円の赤字(前の期は42.3億円の黒字)に転落したが、26年3月期は83億円の黒字に急浮上する見通しとなった。 ■ベルパーク <9441> 1,850円 +192 円 (+11.6%) 本日終値 ベルパーク<9441>が急伸し年初来高値を更新。前週末9日の取引終了後に発表した第1四半期(1~3月)連結決算が、売上高342億5000万円(前年同期比12.0%増)、営業利益24億5500万円(同33.3%増)、純利益17億2000万円(同22.4%増)と大幅増収増益となったことに加えて、25年12月期の配当予想を中間・期末各25円の年50円から、中間・期末各37円の年74円に増額修正したことが好感された。販促イベントの実施回数の増加に伴い新規契約が増加したほか、継続手数料や「店頭スマホサポート定額」の会員数の増加によりストック利益が拡大したことも寄与した。なお、25年12月期通期業績予想は、売上高1140億円(前期比1.8%減)、営業利益45億円(同5.5%増)、純利益30億円(同5.6%減)の従来見通しを据え置いている。同時に700万株(発行済み株数の34.66%)、103億3430万円を上限に、自社株TOBを実施すると発表した。買い付け価格は1471円で、買い付け期間は5月12日から6月6日まで。また、これにより取得したものを含め、自社株795万7088株(発行済み株数の39.40%)を7月4日付で消却すると発表した。 ■マツキヨココ <3088> 2,974円 +294 円 (+11.0%) 本日終値 マツキヨココカラ&カンパニー<3088>が大幅反発し年初来高値を更新。前週末9日の取引終了後に発表した26年3月期連結業績予想で、売上高1兆1000億円(前期比3.6%増)、営業利益855億円(同4.2%増)、純利益565億円(同3.3%増)を見込み、年間配当予想を前期比2円増の46円としたことが好感された。引き続き地代家賃、建築費、消耗品費の上昇を踏まえた慎重な出店に注力するほか、スクラップ&ビルドの推進も継続する方針で、国内ではマツモトキヨシグループで100店舗の出店(閉店35店舗)、ココカラファイングループで30店舗の出店(同55店舗)を計画。また、商品や店舗モデルにおける独自性の追求やシーズン商品の展開強化などにも継続して取り組み業績拡大を狙う。なお、25年3月期決算は、売上高1兆616億円(前の期比3.8%増)、営業利益820億8200万円(同8.4%増)、純利益546億7500万円(同4.4%増)だった。人流の拡大と免税の増加、シーズン商品の展開強化で化粧品を中心に好調に推移した。また、5月12日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で上限を570万株(発行済み株数の1.41%)、または152億7600万円とする自社株買いを実施すると発表した。取得した全自社株は6月10日付で消却する。 ■日本特殊塗料 <4619> 1,794円 +177 円 (+11.0%) 本日終値 日本特殊塗料<4619>が4連騰。自動車向けを中心に防音材などを主力に手掛けるほか、塗料の製造販売を行っている。前週末9日取引終了後に発表した25年3月期決算は営業利益が前の期比14%増の44億5600万円と2ケタ成長を達成した。26年3月期については営業4割減益を見込むが、年間配当を前期の90円から110円に20円の大幅増配を発表したことがポジティブに受け止められている。配当利回りは前週末終値換算で6.8%に達する。同日に26年3月期から30年3月期までの5年間を対象とする新たな中期経営計画を策定したことを発表しており、資本効率の改善、経営資源の最適配分、株主還元の強化に取り組む姿勢を明示していることで、これを評価する買いを引き寄せた。 ■OBARA GROUP <6877> 3,745円 +365 円 (+10.8%) 本日終値 9日に発表した「4.39%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。 発行済み株式数(自社株を除く)の4.39%にあたる70万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月12日から12月23日まで。 ■dely <299A> 1,524円 +138 円 (+10.0%) 本日終値 dely<299A>が急騰、大陽線で1500円台に乗せ、2月5日につけた上場来高値1462円を約3カ月ぶりに大幅更新した。国内最大級の料理動画サービスである「クラシル」を運営しており、マーケティング支援「クラシルリワード」や人材採用サービス「クラシルジョブ」などでも存在感を示す。LINEヤフー<4689>が筆頭株主で同社株式の3分の1強を保有していることもポイント。昨年12月に上場したニューフェースだが、抜群の業績成長力を誇る。26年3月期は売上高が前期比31%増の171億4000万円、営業利益は同27%増の33億7400万円が予想されている。 ■SANKYO <6417> 2,275.5円 +204 円 (+9.9%) 本日終値 SANKYO<6417>が後場にプラス圏に急浮上した。同社は12日午前11時30分、取得総数3000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の13.66%)、取得総額600億円を上限とする自社株買いの実施を発表。需給面への好インパクトを見込んだ買いを集めたようだ。取得期間は13日から2026年3月31日。あわせて26年3月期の業績・配当予想を公表。今期の売上高は前期比3.6%減の1850億円、最終利益は同18.5%減の440億円、年間配当予想は同10円減配の90円とした。25年3月期の業績は計画を上振れして着地。売上高は前の期比3.7%減の1918億2100万円。最終利益は同0.4%増の539億9200万円で、最終利益は過去最高を更新した。 株探ニュース