明日注目すべき【好決算】銘柄 五洋建、IBJ、タカラトミー (9日引け後 発表分)
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5月9日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。 五洋建設 <1893> [東証P] ★今期経常は91%増で6期ぶり最高益、増配と自社株買いも発表 ◆25年3月期の連結経常利益は前の期比30.8%減の188億円に落ち込んだものの、続く26年3月期は前期比91.1%増の360億円に拡大し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は豊富な手持ち工事や工事採算の改善、海外事業の黒字化によって利益の急回復を見込む。 併せて、今期の年間配当は前期比10円増の34円に増配する方針とした。また、発行済み株式数の2.7%にあたる750万株または50億円を上限に自社株買いを実施すると発表。 ティア <2485> [東証S] ★上期経常を73%上方修正、通期も増額 ◆25年9月期上期(24年10月-25年3月)の連結経常利益を従来予想の9億円→15.6億円に73.3%上方修正。葬儀件数、葬儀単価がともに増加したことに加え、トータル・ライフ・デザイン事業の売上高が想定を上回ったことが要因。売上原価率の低減や経費が計画を下振れしたことも反映した。 上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の14.4億円→17.2億円に19.0%上方修正。増益率が16.3%増→38.4%増に拡大し、従来の7期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。 アルピコHD <297A> [東証S] ★前期経常を22%上方修正・最高益予想を上乗せ ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の25億円→30.6億円に22.4%上方修正。増益率が17.8%増→44.1%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。第4四半期に大雪など天候の要因による影響が限定的で、運輸事業と観光事業で利用者が計画を上回って推移したことが上振れの要因となった。 テックファム <3625> [東証G] ★今期経常を27%上方修正 ◆25年6月期の連結経常利益を従来予想の5.5億円→7億円に27.3%上方修正。増益率が2.1倍→2.7倍に拡大する見通しとなった。ICTソリューション事業で開発案件の受注が想定以上に好調に推移し、売上高が計画を上回ることが寄与。社内エンジニアの稼働率が向上していることも上振れの要因となる。 ULSグルプ <3798> [東証S] ★今期経常は18%増で14期連続最高益、前期配当を8円増額・今期は11円増配へ ◆25年3月期の連結経常利益は前の期比50.1%増の26.3億円に拡大し、従来予想の22億円を上回って着地。続く26年3月期も前期比17.5%増の31億円に伸び、14期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はデジタル化への動きが加速する中、DX案件を中心とするITコンサルティングの成長が継続し、20.4%の増収を見込む。 併せて、前期の年間配当を52円→60円(前の期は45円)に増額し、今期も前期比11円増の71円に増配する方針とした。 クレスコ <4674> [東証P] ★今期経常は14%増で14期連続最高益、16円増配へ ◆25年3月期の連結経常利益は前の期比11.2%増の62.9億円で着地。続く26年3月期の同利益は前期比13.5%増の71.4億円と14期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は生産性向上を目的としたDX投資が継続する中、ITサービスの受注が堅調に伸びる見込み。 業績好調に伴い、前期の年間配当を40円→42円に増額し、今期も前期比16円増の58円に増配する方針とした。また、発行済み株式数の2.4%にあたる100万株または15億円を上限に自社株買いを実施すると発表。 IBJ <6071> [東証P] ★1-3月期(1Q)経常は51%増益で着地 ◆25年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比50.9%増の9.9億円に拡大して着地。結婚相談所事業(直営店・加盟店)を中心とした事業成長に加え、マーケティングの適正化によって増収増益を達成した。 上期計画の13.4億円に対する進捗率は74.2%に達しており、業績上振れが期待される。 フォースタ <7089> [東証G] ★今期経常は43%増で3期ぶり最高益更新へ ◆25年3月期の連結経常利益は前の期比4.9%増の4.4億円に伸びて着地。続く26年3月期も前期比42.5%増の6.4億円に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は足もとの受注体制および業績の立て直しに注力し、売上高16%成長と利益率改善を計画する。中核事業のタレントエージェンシーサービスでは生産性低下の改善に取り組みつつ、人材紹介取引数の増加を目指す。 ファルテック <7215> [東証S] ★前期経常を一転61%増益に上方修正 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の15億円→28.6億円に90.7%上方修正。従来の減益予想から一転して60.6%増益見通しとなった。 生産合理化やコストに見合った売価適正化を推進したほか、英国子会社の改善、自動車関連機器事業の好調な販売が上振れの要因。一方、最終利益は従来予想の6億円→3.2億円に下方修正した。 三十三FG <7322> [東証P] ★今期経常は34%増で4期連続最高益、前期配当を6円増額・今期は28円増配へ ◆25年3月期の連結経常利益は前の期比20.5%増の117億円に伸びて着地。続く26年3月期も前期比33.6%増の157億円に拡大し、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。前期は資金利益や株式等関係損益が増加したことで大幅増益を達成した。今期も三十三銀行単体の利益成長が続く計画。 併せて、前期の年間配当を94円→100円(前の期は80円)に増額し、今期も前期比28円増の128円に増配する方針とした。配当利回りは5.76%に上昇。 高速 <7504> [東証P] ★今期経常は6%増で8期連続最高益、62円増配へ ◆25年3月期の連結経常利益は前の期比6.9%増の48.4億円で着地。続く26年3月期の同利益は前期比6.4%増の51.5億円と8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は前期の新規拠点開設による取引拡大や価格改定の効果が継続し、増収増益基調が続く見込み。 併せて、今期の年間配当は前期比62円増の116円に大幅増配する方針とした。創立60周年記念配当60円を上積みする。配当利回りは5.54%に上昇。また、QUOカード3000円分を贈呈する記念株主優待を実施すると発表。 タカラトミー <7867> [東証P] ★前期経常を7%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も8円増額 ◆25年3月期の連結経常利益を従来予想の225億円→240億円に6.7%上方修正。増益率が26.4%増→34.8%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。国内で「トミカ」「デュエル・マスターズ」「ガチャ」「ぬいぐるみ」の販売が伸長したほか、1月に展開をスタートした「ディズニー・ロルカナ・トレーディングカードゲーム」が好調だったことなどを反映した。 併せて、前期の年間配当を従来計画の56円→64円(前の期は50円)に増額修正した。 株探ニュース