前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
投稿:
■千代建 <6366> 310円 (-28円、-8.3%) 千代田化工建設 <6366> [東証S]が3日続急落。8日昼ごろ発表した26年3月期連結業績予想は売上高が3700億円(前期比19.0%減)、最終利益が150億円(同44.4%減)。減収減益の見通しを示したことが嫌気され売られたようだ。配当予想は未定(前期無配)とした。同時に発表した25年3月期決算は売上高が4569億6900万円(前の期比9.7%減)、最終損益が269億8700万円の黒字(前の期158億3100万円の赤字)だった。国内外の手持ち案件が順調に進捗した。あわせて28年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表。中計期間の3年間に平均150億円の最終利益を達成し、経営を安定化させて盤石な会社経営の土台を作ることを目指す。 ■ラインヤフー <4689> 530円 (-16円、-2.9%) LINEヤフー <4689> [東証P]が3日ぶり反落。7日の取引終了後、25年3月期の連結決算を発表。売上高は前の期比5.7%増の1兆9174億7800万円、最終利益は同35.6%増の1534億6500万円だった。また取得総額で最大1500億円となる自社株TOB(公開買い付け)を発表。資本効率の向上を狙う方針を示した。もっとも1株533円とするTOB価格が意識されるなか同社株に対して積極的に買い上がる姿勢は限られた。25年3月期はメディア事業において利益率の高いアカウント広告が拡大したほか、PayPayの成長も寄与した。26年3月期は売上高が前期比9.5%増の2兆1000億円を計画。調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は同6.2%~8.3%増の5000億~5100億円を見込む。自社株TOBの買付予定数は2億8142万5892株(発行済み株式総数の3.93%)を上限とする。ラインヤフーの親会社で、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]とソフトバンク <9434> [東証P]がそれぞれ子会社とするAホールディングスは、保有するラインヤフー株1億7575万470株(所有割合2.46%)について、TOBに応募する契約を締結した。買付期間は5月8日から6月4日まで。ラインヤフーは取得した全株式数から480万株を控除した自己株式を7月1日に消却する。 ■SBG <9984> 7,238円 (-177円、-2.4%) ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が4日ぶり反落。同社傘下で半導体設計を手掛ける英アーム・ホールディングスが米国時間7日、25年1~3月期の決算とともに公表した4-6月期の売上高予想は10億~11億ドル(1~3月期は12億4000万ドル)となった。市場では物足りないとの受け止めが広がり、時間外取引でアームは急落。ソフトバンクGの株価の重荷となったようだ。4-6月期のアームの1株利益(調整後)予想は0.30~0.38ドル(同0.55ドル)となっている。 ■トヨタ <7203> 2,671.5円 (-34.5円、-1.3%) トヨタ自動車 <7203> [東証P]が続落。同社は8日午後1時55分に決算発表を行い、26年3月期の連結純利益予想を前期比34.9%減の3兆1000億円との見通しを示した。市場では純利益は約4兆1000億円前後を予想する見方が出ていた。今期配当は前期比5円増の95円の見込み。今期の想定為替レートは1ドル=145円前後とされている。25年3月期連結純利益は前の期比3.6%減の4兆7650億8600万円となった。 ※8日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋 株探ニュース