午後:債券サマリー 先物は小幅続伸、長期金利は一時1.260%に低下

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市況

 2日の債券市場で、先物中心限月6月限は小幅に続伸した。前日の日銀金融政策決定会合を受け、追加利上げ観測が後退し、債券買いを誘った。流動性供給入札の結果が強めと受け止められ、債券需給に対する懸念が和らいだことも円債相場には支援材料となった。一方、米中関税交渉の進展期待から時間外の米長期金利が上昇(債券価格は下落)し、円債の上値を圧迫した。

 先物は朝方に141円42銭まで上昇した後、下げに転じた。中国商務省が2日、米国側が関税交渉を求め中国側に接触していたことを明らかにし、評価を進めていると表明した。米中の緊張関係が緩和に向かうとの見方が広がり、債券売りを促した。

 一方、流動性供給入札(対象:残存期間1年超5年以下)の応札倍率は4.70倍となり、前回(3月14日)の3.90倍を上回った。先物は午後に入ると持ち直しの流れとなった。入札結果を受けた買いが一巡した後は、日本時間の今晩に発表される4月の米雇用統計を見極めたいとのムードが強まり、一進一退の動きとなった。

 先物6月限は前営業日比2銭高の141円19銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.005ポイント低い1.265%で推移。一時1.260%まで低下した。

出所:MINKABU PRESS

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