前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
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■村田製 <6981> 1,930.5円 (-283.5円、-12.8%) 東証プライムの下落率トップ。村田製作所 <6981> [東証P]が急反落。4月30日の取引終了後に発表した26年3月期の連結業績予想で、営業利益2200億円(前期比21.3%減)と減益を見込むことが嫌気された。製品価格の値下がり継続や円高の進行、固定費の増加などが利益を圧迫する見通しだ。売上高は1兆6400億円(同5.9%減)を計画している。AIサーバーやモビリティー向けコンデンサの伸長を見込むものの、スマートフォン単年度モデル向けの製品採用数の減少により高周波モジュールや樹脂多層基板の減少を見込むほか、円高の進行も影響する。なお、為替レートは1ドル=140円(25年3月期152円57銭)を想定。年間配当予想は前期比3円増の60円を予定している。25年3月期決算は、売上高1兆7433億円(前の期比6.3%増)、営業利益2797億200万円(同29.8%増)だった。サーバーやモビリティー向けにコンデンサが伸長したほか、スマートフォン向け樹脂多層基板が増加し売上高は従来予想の1兆7000億円を上回ったが、電池事業の構造改革費用などの一時費用により営業利益は従来予想の3000億円を下回って着地した。同時に上限を7700万株(発行済み株数の4.13%)、または1000億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は5月7日から10月29日まで。資本効率の向上を図るとともに、機動的な財務戦略を可能にするためとしている。 ■アバントG <3836> 1,621円 (-164円、-9.2%) 東証プライムの下落率3位。アバントグループ <3836> [東証P] が続急落。4月30日大引け後(15:30)に決算を発表。25年6月期第3四半期累計(24年7月-25年3月)の連結経常利益は前年同期比17.1%増の36.2億円に伸びたが、通期計画の49億円に対する進捗率は73.9%にとどまり、5年平均の80.4%も下回った。 ■エンプラス <6961> 3,770円 (-275円、-6.8%) エンプラス <6961> [東証P]が急反落。4月30日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を前期比0.2%減の380億円、営業利益を同52.7%減の25億円と発表。前期から一転大幅な減益となる見通しを示しており、これが売り材料視された。配当予想は前期比10円増の80円とした。同時に発表した25年3月期決算は売上高が前の期比0.7%増の380億6900万円、営業利益が同13.8%増の52億8700万円だった。遺伝子検査用製品が好調だった。各種ICテスト用ソケットやバーンインソケットを手掛ける主力事業は減収増益で着地した。 ※1日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋 株探ニュース