前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■さくらネット <3778>  3,355円 (-410円、-10.9%)

 東証プライムの下落率トップ。さくらインターネット <3778> [東証P]が4日ぶり急反落。午前11時30分ごろに発表した26年3月期業績予想で、営業利益38億円(前期比8.3%減)と減益を見込むことが嫌気された。新たに「H200」「B200」の提供を開始することでGPUクラウドサービスの成長を見込み、売上高は404億円(前期比28.6%増)を見込む。一方、GPU基盤への大規模投資を継続することに加えて、ガバメントクラウド正式認定の要件充足と将来のパブリッククラウド市場シェア拡大に向けたサービス強化や市場開拓の加速を推進する人材の採用などへの投資が利益を圧迫し減益を余儀なくされる見通しだ。なお、年間配当予想は前期比1円増の5円を予定している。同時に発表した25年3月期決算は、売上高314億1200万円(前の期比43.9%増)、営業利益41億4500万円(同4.7倍)だった。24年1月に提供を開始したGPUクラウドサービスが新たな収益の柱に成長。クラウドサービスの成長やグループ会社の大型案件獲得なども寄与し営業利益は過去最高益を更新した。

■菱鉛筆 <7976>  2,262円 (-228円、-9.2%)

 東証プライムの下落率3位。三菱鉛筆 <7976> [東証P]が3日続急落。前週末25日取引終了後に1-3月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比12.5%増の225億8800万円、営業利益は同16.6%減の25億5600万円だった。海外市場での売り上げが堅調に推移したことに加え、為替による押し上げ効果もあり増収に。一方、利益面では販管費の増加が重しとなった。通期で増収増益を見込んでいるだけに失望売りを誘ったようだ。

■三菱総研 <3636>  4,495円 (-415円、-8.5%)

 東証プライムの下落率4位。三菱総合研究所 <3636> [東証P]が4日続急落。前週末25日取引終了後、25年9月期連結業績予想について売上高を1280億円から1220億円(前期比5.8%増)へ、営業利益を83億円から62億円(同12.2%減)へ下方修正すると発表。これが嫌気された。シンクタンク・コンサルティングサービス部門が想定した受注計画に届かないことが要因。ITサービス部門も公共や金融機関向けが堅調に推移する一方、成長事業の計画比未達や不採算案件に伴うリソースの追加投入、費用増により想定を下回る見通し。

※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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