【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、米ハイテク株高を受け買い優勢 (4月28日)

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市況

日経平均株価
始値  35962.80
高値  36075.26(09:34)
安値  35773.49(14:46)
大引け 35839.99(前日比 +134.25 、 +0.38% )

売買高  20億1503万株 (東証プライム概算)
売買代金  4兆7221億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.米ハイテク株高支えに4日続伸
 2.一時3万6000円台乗せも伸び悩む
 3.翌日休場で次第に膠着感強まる
 4.非公開化の報道で豊田織がストップ高
 5.日銀利上げ見送り報道も銀行株堅調

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは前日比20ドル高と4日続伸した。米中対立への過度な警戒和らぎハイテク株を中心に買いが優勢となった。

 週明けの東京市場では、日経平均株価は4日続伸。前週末の米株式市場でハイテク関連株が堅調に推移したことを支えに買いが先行し、一時3万6000円台に乗せた。ただ積極的に買い上がる姿勢は広がらず、朝高後は戻り待ちの売りに押されて伸び悩んだ。

 トランプ米政権の関税政策を巡る警戒感が和らぐなかで前週末の米株式市場ではナスダック総合株価指数が1%を超す上げとなった。日本国内では企業による自社株買いや増配の発表が相次ぎ、投資家心理を上向かせた。朝方に日経平均は上昇幅が350円を超え、一時3万6075円26銭と取引時間中として3月31日以来の高値をつけた。日銀が30日から5月1日の間に開く金融政策決定会合を巡っては、政策は現状維持の公算が大きいと国内メディアが相次いで報じたものの、銀行株は堅調に推移。非公開化の検討報道が出た豊田自動織機<6201>がストップ高に買われ、東証33業種中、輸送用機器が上昇率でトップとなったほか、建設業の上げが目立った。下落は繊維製品など6業種だった。

 翌29日の東京市場は祝日のため休場となるほか、週内は米国で重要経済指標の発表も相次ぐ。日経平均は直近で急ピッチに戻していたことを背景に利益確定目的の売りも出て、午後に入ると上げ幅を67円まで縮小する場面があった。市場全体に次第に膠着感も強まったものの、TOPIXのリバランスに伴う影響で、売買代金は4兆7000億円台と前営業日から増加した。

 個別ではトヨタ自動車<7203>やコマツ<6301>、日立建機<6305>が値を上げ、アステラス製薬<4503>やディー・エヌ・エー<2432>が堅調推移。信越化学工業<4063>とサイゼリヤ<7581>が株価水準を大きく切り上げたほか、きんでん<1944>や三井E&S<7003>が急騰。愛知製鋼<5482>やアンリツ<6754>、SHIFT<3697>が大幅高となり、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三菱重工業<7011>、大和証券グループ本社<8601>が堅調に推移した。
 一方、アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>、日東電工<6988>が売られ、東レ<3402>や野村ホールディングス<8604>、住友重機械工業<6302>が下値を探る展開。フジクラ<5803>や中外製薬<4519>が軟調に推移し、さくらインターネット<3778>と三菱鉛筆<7976>が急落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、信越化 <4063>、トヨタ <7203>、NTTデータ <9613>、良品計画 <7453>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約180円。うち97円はファストリ1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、中外薬 <4519>、日東電 <6988>、SBG <9984>、ディスコ <6146>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約147円。うち77円はアドテスト1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)輸送用機器、(2)建設業、(3)銀行業、(4)小売業、(5)海運業。一方、下落率の上位5業種は(1)繊維製品、(2)証券商品先物、(3)電気機器、(4)水産・農林業、(5)医薬品。

■個別材料株

△銭高組 <1811> [東証S]
 前期は一転最終増益見込みで配当予想増額。
△きんでん <1944> [東証P]
 前期配当を8円増額し今期は10円増配へ。
△信越化 <4063> [東証P]
 上限10.2%の自社株買いを評価。
△クラスター <4240> [東証G]
 25年3月期業績は計画上振れ。
△SBIリーシ <5834> [東証G]
 今期経常は15%増で5期連続最高益、前期配当を70円増額。
△タカトリ <6338> [東証S]
 上期経常を2.3倍上方修正。
△小森 <6349> [東証P]
 25年3月期営業利益は計画上振れで着地。
△SEMTEC <6626> [東証S]
 前期は一転経常増益見込みで上限11.28%の自社株買いへ。
△アンリツ <6754> [東証P]
 26年3月期も増収増益へ。
△ispace <9348> [東証G]
 参画する研究開発課題が「宇宙戦略基金」に採択。

▼さくらネット <3778> [東証P]
 26年3月期は減益見通し。
▼日精線 <5659> [東証P]
 今期経常は30%減益、14円減配へ。

 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)豊田織 <6201>、(2)愛知鋼 <5482>、(3)アンリツ <6754>、(4)きんでん <1944>、(5)SHIFT <3697>、(6)三井E&S <7003>、(7)UMCエレ <6615>、(8)住友電設 <1949>、(9)古野電 <6814>、(10)杉本商 <9932>。
 値下がり率上位10傑は(1)さくらネット <3778>、(2)日精線 <5659>、(3)菱鉛筆 <7976>、(4)三菱総研 <3636>、(5)AREHD <5857>、(6)柿安本店 <2294>、(7)日東電 <6988>、(8)KLab <3656>、(9)GDO <3319>、(10)積化成 <4228>。

【大引け】

 日経平均は前日比134.25円(0.38%)高の3万5839.99円。TOPIXは前日比22.58(0.86%)高の2650.61。出来高は概算で20億1503万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1107、値下がり銘柄数は487となった。東証グロース250指数は671.94ポイント(4.10ポイント高)。

[2025年4月28日]


株探ニュース

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