米外為市場サマリー:低調な米経済指標を受け一時142円20銭台に軟化

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為替

 24日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=142円63銭前後と前日と比べて80銭強のドル安・円高で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=162円41銭前後と同6銭程度のユーロ高・円安だった。

 米東部時間24日に開かれる日米財務相会談で、日本が円安是正を迫られるとの観測が根強いことからドル売り・円買いが先行した。また、この日に発表された前週分の米新規失業保険申請件数や3月の米中古住宅販売件数が弱い内容だったことも影響し、ドル円相場は一時142円28銭まで軟化した。ただ、トランプ米大統領が「貿易を巡る中国との政府間交渉は進行中だ」と述べたことが伝わると、投資家心理が改善するとともに142円83銭まで持ち直す場面があった。とはいえ、米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事がインタビューで「トランプ政権の高関税が人員削減の増加につながる可能性があり、そうした状況になった場合には、労働市場を守るため利下げを支持する」と述べたほか、米クリーブランド連銀のハマック総裁が6月利下げの可能性を示唆したことを受け、米長期金利が低下したことがドルの重荷となり戻りは限定的だった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1390ドル前後と前日に比べて0.0075ドル程度のユーロ高・ドル安だった。

出所:MINKABU PRESS

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