前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

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■ココナラ <4176>  335円 (+80円、+31.4%) ストップ高

 ココナラ <4176> [東証G]がストップ高。23日取引終了後、筆頭株主で創業者の南章行氏とnote <5243> [東証G]との間で株式譲渡契約が締結され、南氏が所有する全株式がnoteに譲渡されることになったと発表した。譲渡する株式数は219万株(3月末時点の自己株式を除く発行済み株数の9.30%)。会社側では、これを端緒としてnoteとさまざまな分野で協業を推進し、新たな価値創出に取り組んでいくとしている。今後の展開に期待感が高まったようだ。

■ココペリ <4167>  417円 (+80円、+23.7%) ストップ高

 ココペリ <4167> [東証G]がストップ高。24日午後1時30分ごろ、今年6月にサービス開始予定の海外ビジネスマッチングプラットフォーム「BIG ADVANCE GLOBAL」について、みずほ銀行とサービス導入に向けた覚書を締結したと発表した。これにより、両社は法人顧客に対する海外展開支援を推進するとともに、みずほ銀行が持つグローバルネットワークとの連携を通じて、同サービスの国際的な競争力強化を図っていく。これを材料視した買いが向かった。

■ラクオリア <4579>  427円 (+80円、+23.1%) ストップ高

 ラクオリア創薬 <4579> [東証G]がストップ高。胃酸分泌抑制剤「テゴプラザン」について、サブライセンス先のSebela Pharmaceuticals社が米国時間23日、米国で実施中の第3相臨床試験の結果を開示した。ラクオリアも24日正午に開示を行っており、良好なトップライン結果が示されたとしている。発表をサプライズ視した買いが集まった。

■ビューテHD <3041>  443円 (+80円、+22.0%) ストップ高

 ビューティカダンホールディングス <3041> [東証S]がストップ高。24日午後0時30分ごろ、株主優待制度を一部変更すると発表した。優待内容について、現行では生花を購入する際の保有株数に応じた割引やオンラインフラワーレッスンだったが、これを熊本県産米5キログラム(保有株数200株以上)とグループ会社のレストランで利用できるディナー招待券2万円相当(同2000株以上)とする。これが買い材料視された。なお、熊本の特産品を贈呈する長期保有株主向けの優待は今年分をもって終了するとしている。

■キーウェア <3799>  836円 (+129円、+18.3%)

 キーウェアソリューションズ <3799> [東証S]が急反騰。23日取引終了後、株主優待制度を導入すると発表した。基準日は毎年3月末と9月末の年2回。300株以上を6ヵ月以上継続保有する株主を対象に、各基準日においてQUOカード3000円分(年間合計で6000円分)を贈呈する。初回の今年9月分については継続保有の条件を適用しない。これを好感した買いが入った。

■ネクスG <6634>  149円 (+17円、+12.9%)

 ネクスグループ <6634> [東証S]が続急騰。23日の取引終了後、エッジAIコンピューターに対応した防水・防塵ボックスの受け付けを開始したと発表。短期資金の流入を誘う材料となったようだ。エッジAIコンピューター「AIX─01NX」について、屋外や粉塵の多い過酷な環境下でも利用できるようになるという。IP65相当の防水・防塵性能を持ち、産業用途やインフラ、農業関連など多様な分野での課題解決につなげる。

■野村マイクロ <6254>  2,419円 (+229円、+10.5%)

 東証プライムの上昇率トップ。野村マイクロ・サイエンス <6254> [東証P]が続急騰。半導体向けを主力とする超純水装置の大手で、米国の大型水処理装置案件の工事進捗が想定を上回るなど業績は引き続き好調で25年3月期は営業利益段階で前の期比34%増の143億円予想と大幅ピーク利益更新を見込んでいる。そうしたなか、23日取引終了後に前期年間配当を従来計画の70円から80円に引き上げることを発表した。同社は16年3月期の復配以降9期連続の増配と株主還元にも積極的だが、今回の配当上乗せによって、配当利回りは前日終値換算で3.65%となった。これを評価する形で買いを呼び込んだ。

■大阪チタ <5726>  1,633円 (+118円、+7.8%)

 東証プライムの上昇率2位。大阪チタニウムテクノロジーズ <5726> [東証P]が3日続急伸。23日に発表された米ボーイング  の1-3月期決算は売上高が事前コンセンサスを上回る内容だった。主力機の「737」を軸に生産が回復、これを背景に5四半期ぶりに2ケタ増収を確保した。ボーイングの決算を受けて、航空機向けスポンジチタンを手掛ける大阪チタには追い風が意識されていた。信用買い残もピーク時からは大分減少していたことで、値ごろ感だけでなく需給面でも上値期待が高まりやすい状況となっていた。

■東京エネシス <1945>  1,120円 (+71円、+6.8%)

 東証プライムの上昇率3位。東京エネシス <1945> [東証P]が3日続急伸。火力や原子力発電所のほか、バイオマスなどの再生可能エネルギー発電所の建設工事やメンテナンスを展開する。前期業績は大型工事の一巡で営業大幅減益が見込まれているものの株価面では織り込み済み。そうしたなか、23日取引終了後に25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の10億円から26億円(前の期比34%減)に大幅増額しており、これが株価を強く刺激する格好となった。PBRはわずか0.5倍台で5%近い高配当利回りも投資資金の食指を動かす要因となっていた。

■レノバ <9519>  644円 (+39円、+6.5%)

 東証プライムの上昇率4位。レノバ <9519> [東証P]が6日続急伸。23日の取引終了後、25年3月期の連結最終利益(国際会計基準)を従来予想の15億円から27億円(前の期比69.5%減)へ上方修正すると発表しており、これが好材料視されたようだ。バイオマス事業で設定していた損益バッファの未消化(御前崎港バイオマスの計画外停止など)や収益改善(唐津バイオマスの試運転収入の計上など)に加え、その他開発費用の低減が上振れの主因としている。

■ワコム <6727>  521円 (+31円、+6.3%)

 東証プライムの上昇率5位。ワコム <6727> [東証P]が続急伸。23日の取引終了後、25年3月期の連結経常利益が100億円(前の期比1.5%増)になったようだと発表。従来予想の85億円から上方修正となり、これを好感する買いが向かった。売上高は計画を下回ったものの、販管費の抑制などによって経常利益は上振れした。一方、事業構造改善費用の計上を踏まえ、最終利益は従来予想の62億円から50億円へ引き下げた。あわせて、期末一括配当を従来計画の20円から22円(前の期は20円)に増額修正している。

■東リ <7971>  499円 (+27円、+5.7%)

 東リ <7971> [東証S]が6日続急伸。同社は24日午後2時ごろ、25年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の41億円から43億5000万円(前の期比12.6%減)に引き上げた。売上高予想も1050億円から1057億円(同3.2%増)に上方修正。新製品を中心とする販売数量の伸長と、昨年12月に実施した一部製品の価格改定効果などが主な要因だとしている。また、期末配当を従来計画比2円増額の16円にすることも発表。これにより、中間配当5円をあわせた年間配当は21円(前の期は19円)となる。

■任天堂 <7974>  11,000円 (+585円、+5.6%)

 任天堂 <7974> [東証P]が続急伸。同社は23日、X(旧ツイッター)において、新型ゲーム機「Nintendo Switch2(ニンテンドースイッチ2)」の抽選販売に関し、日本国内だけで約220万人の応募があったと明らかにした。新型ゲーム機が好調な売れ行きを示す期待を膨らませる形となり、物色人気化したようだ。古川俊太郎社長が投稿した。4月24日の当選発表においては相当数の顧客が当選しないことが想定されるとしたうえで、第2回の抽選販売の数量を含めても、全ての応募には応えられないと表明。更なる生産体制の強化に取り組む姿勢を示した。

■東エレク <8035>  20,385円 (+735円、+3.7%)

 東京エレクトロン <8035> [東証P]が大幅続伸。前日23日の米国株市場では 半導体セクターへの買い戻しが顕著となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4%高と大幅に水準を切り上げた。これを受け東京市場でも半導体セクターへの買い戻しを誘発していた。そのなか、株式需給面ではアドバンテスト <6857> [東証P]やディスコ <6146> [東証P]などは信用買い残が増勢となる一方で東エレクは買い残が増えておらず、その分上値が軽くなっていた。

■第四北越FG <7327>  3,040円 (+92円、+3.1%)

 第四北越フィナンシャルグループ <7327> [東証P]が3日続伸。国内メディアが23日取引終了後、第四北越FGと群馬銀が経営統合をする方向で最終調整に入ったと相次いで報じており、材料視されたようだ。両社は24日にコメントを開示。ともに同日の取締役会で決議する予定だとし、決定した場合は速やかに開示するとした。報道によると両社は共同で新たな持ち株会社を設置し、傘下に2つの銀行がぶらさがる方向で検討を進めているという。

■ゲオHD <2681>  1,964円 (+58円、+3.0%)

 ゲオホールディングス <2681> [東証P]が大幅反発。同社は24日、総合リユース店「セカンドストリート」の店舗数が国内外で1000店を突破することとなったと発表。物価高を背景とした消費者の節約志向が同社の事業の追い風となるなかで、発表を材料視した買いが入ったようだ。25日にオープンする予定の埼玉県上尾市の店舗をもって1000店となる。3月末時点で海外4カ国において100店以上を展開しており、4月29日にシンガポール、5月9日に香港で初出店を予定。日本国内では29年3月期までに1000店(3月末時点で880店)の達成を目指している。

■ローランド <7944>  3,170円 (+70円、+2.3%)

 ローランド <7944> [東証P]が続伸。23日の取引終了後、自己株式を消却すると発表。消却前の発行済み株式総数の5.62%にあたる158万2379株を4月30日付で消却する。これを受けて、株式需給の改善を評価する買いが入ったようだ。

■アイチコーポ <6345>  1,277円 (+21円、+1.7%)

 アイチコーポレーション <6345> [東証P]が6日続伸。23日の取引終了後、25年3月期の連結決算発表にあわせ、26年3月期の業績予想を開示。今期の売上高は前期比2.9%増の610億円、最終利益は同2.6%増の65億円を見込む。年間配当予想は同5円増配の60円に設定。買い安心感をもたらしたようだ。今期は特装車部門、サービス部門でそれぞれ増収を計画。海外市場の開拓を強化するほか、高崎工場の稼働による生産性向上も図る。25年3月期の売上高は前の期比11.6%増の593億600万円、最終利益は同20.2%増の63億3400万円だった。

■ファナック <6954>  3,542円 (+45円、+1.3%)

 ファナック <6954> [東証P]が3日続伸。23日の取引終了後、25年3月期の連結決算を発表した。同時に示された直近3ヵ月間の受注高が堅調だったことに加え、自社株買いの実施についての開示も行っており、ポジティブ視されたようだ。25年3月期の売上高は前の期比0.2%増の7971億2900万円、最終利益は同10.8%増の1475億5700万円だった。26年3月期の業績予想については、米国における関税の影響などを慎重に見極め、合理的な算定が可能となった時点で公表するとして、今回は非開示とした。あわせて同社は取得総数1250万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.34%)、取得総額500億円を上限とする自社株買いの実施を発表。取得期間は5月1日から26年4月30日までとする。また、発行済み株式総数の約1.31%に相当する1303万5392株を今年5月30日に消却する。25年1~3月期の受注高は2114億円で前年同期比21.9%増。日本国内のほかアジアや中国、米州で受注高が増加した。前四半期比では5.1%増となった。

■マツダ <7261>  852.1円 (+8.7円、+1.0%)

 マツダ <7261> [東証P]が続伸。24日、米ブルームバーグ通信が「トランプ政権は自動車産業を対象とした特定の関税軽減を検討している」と報じた。これに先立ち、英紙フィナンシャル・タイムズは、中国から輸入される自動車部品について、米政権が関税対象の除外を検討していると伝えた。一連の報道が業績面での悲観的な見方を和らげる方向に作用したほか、足もとで円高が一服したことも相まって、自動車株に対するショートカバーが加速する格好となったようだ。トヨタ自動車 <7203> [東証P]は一時5%を超す上昇となった。

※24日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース


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