東京株式(大引け)=170円高、米株高受け買い優勢で3万5000円台回復

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市況

 24日の東京株式市場は主力株中心にリスク選好の地合いが継続し、日経平均株価は続伸。3万5000円台を終値で回復した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比170円52銭高の3万5039円15銭と続伸。プライム市場の売買高概算は18億8797万株、売買代金概算は4兆1451億円。値上がり銘柄数は605、対して値下がり銘柄数は985、変わらずは45銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要株価指数が大幅高に買われたことを受け、売買代金上位の主力銘柄に物色の矛先が向かった。米株市場ではベッセント米財務長官が中国との貿易摩擦の緩和を示唆する発言を行ったほか、トランプ米大統領がパウエルFRB議長の解任を否定したことで、FRBの独立性が保たれるとの見方がセンチメント改善につながっている。東京市場でも米株高を引き継ぎ、ハイテク株や自動車株などが買われ全体を牽引した。外国為替市場では朝方に円安方向に振れ、輸出セクター中心に追い風材料となった。しかし、その後は円が買い直され、つれて株式市場も後場に入ると戻り売り圧力が顕在化し上値が重くなった。個別株も中小型株には値を下げる銘柄が多くなり、値下がり銘柄数が値上がり銘柄を大幅に上回っている。売買代金は4兆円台をキープした。

 個別では、断トツの売買代金をこなしたディスコ<6146.T>が高く、東京エレクトロン<8035.T>、フジクラ<5803.T>なども上昇。トヨタ自動車<7203.T>も商いを伴い堅調。任天堂<7974.T>が大きく値を上げた。三菱重工業<7011.T>、川崎重工業<7012.T>など防衛関連が買われ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクも上値を追った。野村マイクロ・サイエンス<6254.T>が値上がり率首位となったほか、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726.T>、東京エネシス<1945.T>、レノバ<9519.T>などが値を飛ばしている。

 半面、ファーストリテイリング<9983.T>が冴えず、ニトリホールディングス<9843.T>が値を下げた。良品計画<7453.T>も軟調。フジ・メディア・ホールディングス<4676.T>が下落、神戸物産<3038.T>は大幅安となった。GMOインターネット<4784.T>、クオールホールディングス<3034.T>が急落、トーメンデバイス<2737.T>、KOA<6999.T>も大きく水準を切り下げた。東京地下鉄<9023.T>の下げも目立つ。

出所:MINKABU PRESS

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