【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり急反発、米株大幅高で買い戻しを誘発 (4月23日)

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市況

日経平均株価
始値  34787.93
高値  35142.12(09:07)
安値  34682.28(10:41)
大引け 34868.63(前日比 +648.03 、 +1.89% )

売買高  18億1680万株 (東証プライム概算)
売買代金  4兆2914億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり急反発、米株大幅高に追随
 2.ベッセント米財務長官発言でNYダウが1000ドル高
 3.為替の円安追い風に、寄り後早々3万5000円台乗せ
 4.その後は伸び悩むも、自動車株などに買いが集まる
 5.値上がり数8割超に、売買代金も久々に4兆円台乗せ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比1016ドル高と5日ぶりに大幅反発した。米政権の高関税政策で激化する米中対立が軟化に向かうとの期待感から主力株に見直し買いが向かった。

 東京市場では、主力株をはじめ広範囲に買い戻しが入り、日経平均株価は大幅高で切り返した。前日の米株市場でNYダウなど主要株価指数が急反発をみせたことで、東京市場でもセンチメントが改善した。

 23日の東京市場は、リスクオフの巻き戻しが鮮明となった。前日の米国株市場ではベッセント米財務長官が中国との貿易戦争が早晩改善に向かうとの認識を示し、これを好感する形でNYダウが1000ドル超に買われるなど一気に反騰色を強めた。東京市場でもこれに追随する形で幅広い銘柄にショートカバーが観測され、日経平均やTOPIXを押し上げる格好となった。外国為替市場での円安も追い風に、日経平均は寄り後早々に900円あまり上昇し3万5000円台に乗せる場面もあったが、その後は伸び悩んでいる。個別では自動車株などに買いが集まり、値上がり銘柄数はプライム市場全体の8割強を占めた。売買代金は前日まで7営業日連続で3兆円台が続いていたが、きょうは久し振りに4兆円台に乗せている。

 個別では、三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>、など防衛関連が買われたほか、フジクラ<5803>も上昇。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも堅調だった。トヨタ自動車<7203>が高く、任天堂<7974>も頑強、JT<2914>の上げ足も目立った。富士フイルムホールディングス<4901>が売買代金を膨らませ急騰、コニカミノルタ<4902>も物色人気となった。ジャフコ グループ<8595>が値上がり率トップに買われ、タナベコンサルティンググループ<9644>はストップ高となった。
 半面、断トツの売買代金をこなしたディスコ<6146>が朝高後に軟化、サンリオ<8136>が大きく水準を切り下げた。中外製薬<4519>、ニトリホールディングス<9843>なども利益確定の動きが優勢だった。オービックビジネスコンサルタント<4733>が値下がり率トップに売り込まれ、ブロンコビリー<3091>も大幅安。SHIFT<3697>、レック<7874>なども利食われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、ソニーG <6758>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約196円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は中外薬 <4519>、ニトリHD <9843>、コナミG <9766>、エムスリー <2413>、良品計画 <7453>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約27円。

 東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は水産・農林業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)輸送用機器、(2)ゴム製品、(3)保険業、(4)電気機器、(5)精密機器。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)陸運業、(2)鉱業、(3)石油石炭製品、(4)サービス業、(5)医薬品。

■個別材料株

△イシン <143A> [東証G]
 情報ポータル好調で25年3月期業績は計画上振れ。
△新日本空調 <1952> [東証P]
 工事採算改善で25年3月期業績は計画上振れ。
△タイガポリ <4231> [東証S]
 25年3月期業績・配当予想を上方修正。
△アズジェント <4288> [東証S]
 CTERソリューションを販売へ。
△マクアケ <4479> [東証G]
 プロジェクト単価向上策奏功し25年9月期業績予想を上方修正。
△富士フイルム <4901> [東証P]
 米製薬大手から30億ドル超の超大型案件を受託。
△コニカミノル <4902> [東証P]
 「ペロブスカイト型太陽電池向け保護膜『26年度にも開始』」との報道。
△QPS研究所 <5595> [東証G]
 ウクライナ軍事情報機関へのデータ提供巡る海外報道で資金流入。
△ジャフコG <8595> [東証P]
 上限6.41%の自社株買いと今期大幅増配方針を好感。
△タナベCG <9644> [東証P]
 株主優待制度を導入へ。

▼ブロンコB <3091> [東証P]
 第1四半期大幅減益決算で業績下振れ懸念。
▼OBC <4733> [東証P]
 今期ガイダンスが市場想定未達。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ジャフコG <8595>、(2)タナベCG <9644>、(3)新日本空調 <1952>、(4)コニカミノル <4902>、(5)富士フイルム <4901>、(6)板硝子 <5202>、(7)Jマテリアル <6055>、(8)テラスカイ <3915>、(9)宮越HD <6620>、(10)ローツェ <6323>。
 値下がり率上位10傑は(1)OBC <4733>、(2)ブロンコB <3091>、(3)サンリオ <8136>、(4)SHIFT <3697>、(5)レック <7874>、(6)セルシス <3663>、(7)オークワ <8217>、(8)森永乳 <2264>、(9)日鉄鉱 <1515>、(10)大阪ソーダ <4046>。

【大引け】

 日経平均は前日比648.03円(1.89%)高の3万4868.63円。TOPIXは前日比52.20(2.06%)高の2584.32。出来高は概算で18億1680万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1347、値下がり銘柄数は244となった。東証グロース250指数は659.47ポイント(0.74ポイント高)。

[2025年4月23日]


株探ニュース

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