<動意株・23日>(大引け)=タイガポリ、ヘリオス、アズジェントなど
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タイガースポリマー<4231.T>=後場急伸。この日午後1時ごろ、25年3月期連結業績予想について売上高を460億円から493億3000万円(前の期比3.1%増)へ、純利益を16億円から33億8000万円(同12.0%増)へ上方修正すると発表。期末配当予想も17円から36円に増額した。これを材料視した買いが集まっている。下期以降の国内販売が堅調だったことや為替が想定よりも円安に推移したことが要因。繰延税金資産の追加計上による影響も利益面で寄与する見通し。なお、年間配当額は中間配当の17円とあわせ、計53円(前の期47円)となる見込み。 ヘリオス<4593.T>=後場上げ幅拡大。正午ごろ、脳梗塞急性期を対象とした治療薬開発に関して、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が公募した「日本語版医療特化型LLMの社会実装に向けた安全性検証・実証」の共同実施先として採択されたと発表しており材料視されている。同事業は、医療現場で実用化可能なレベルへのAIの安全性向上のための研究開発及び検証・実証を目的としたもので、同社に加えて九州大学や東京大学など複数の医療機関、研究機関、企業が参画する予定。同社は主に脳梗塞急性期を対象疾患として、再生医療分野での医薬品開発及び市販後調査の実施の検討を行うとしている。 アズジェント<4288.T>=急速人気でストップ高。同社は22日、ヴィカリウス(本社:米国、開発:イスラエル)のCTER(継続的脅威エクスポージャー対策)ソリューション「Vicarius VRX(ヴィカリウス ブイアールエックス)」の販売を開始すると発表。これが材料視されているようだ。Vicarius VRXは、システム内の脆弱性をニアリアルタイムに検出し、CVSSスコア(システムやソフトウェアの脆弱性の深刻度を評価するための国際的な評価システムにより算出された脆弱性の深刻度)だけではなく、実際のシステムにおける脆弱性の深刻度、脅威データベースなど複数の情報を用いた相関分析を行った上で優先順位付けを判断し、脆弱性の修正対応を行うソリューション。同社は6月から販売を開始し、3年間で1億円の売り上げを目指すとしている。 ベルーナ<9997.T>=上値追い鮮烈。8連騰で990円まで駆け上がり今月1日につけた年初来高値966円を約3週間ぶりに更新した。きょうを含め日足7連続陽線を形成しており、機関投資家筋など実需の買いが流入していることを示唆している。カタログ通販の大手だが、通販の顧客向けファイナンスや不動産分野などにも事業展開しており、内需の好業績株として頭角を現している。25年3月期は営業利益段階で前の期比18%増の115億円予想と大幅な伸びを見込む。株主還元にも前向きな点は評価され、25年3月期の年間配当は29円(前の期実績は20円50銭)を計画している。 マクアケ<4479.T>=上昇加速でストップ高。新値街道を爆走している。22日の取引終了後、25年9月期の単独業績予想について、売上高を38億円から40億4000万円(前期比10.6%増)へ、営業利益を1億2000万円から3億1000万円(前期6200万円の赤字)へ、最終利益を7000万円から2億9000万円(同1億300万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。プロジェクト単価の向上に注力した各種施策により取扱高が堅調に推移したことに加え、実行者からの広告代行受注が増加したことなどが要因。また、人件費が減少したことや諸費用に関するコストマネジメントの徹底によって販管費を低減したことも寄与した。 東急建設<1720.T>=6日続伸し年初来高値を更新。22日の取引終了後に、集計中の25年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の69億円から88億円(前の期比7.9%増)へ、純利益が50億円から66億円(同9.2%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。国内建築工事で予定案件の受注時期が遅れた影響により完成工事高が減少し、売上高は2940億円から2930億円(同2.6%増)へやや下振れたものの、海外土木工事の採算改善や国内建築工事の追加変更工事獲得などにより完成工事総利益が増加し利益を押し上げた。 ※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。 出所:MINKABU PRESS