午後:債券サマリー 先物は下げ幅縮小、長期金利1.325%で推移
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23日の債券市場で、先物中心限月6月限は続落。午後に下げ幅を縮小する展開となった。トランプ米大統領が対中関税の税率の引き下げについて言及した。また、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の解任の意図はないと発言。金融市場の安心感が広がった。投資家の不安心理の後退は安全資産の国債には売りを促す要因となった。 日経平均株価は朝方に一時900円を超す上昇となり、3万5000円台に乗せる場面があった。ただ、主力株へのショートカバーが一巡した後は伸び悩む展開となり、日本株に対して買い上がる姿勢は限られた。米連邦準備制度理事会(FRB)の独立性を巡る懸念から売られていた米国債に関しては、時間外取引においてトランプ大統領の発言を受けて買い戻しが入り、米長期金利は低下(債券価格は上昇)。円債相場にはサポート要因となった。新発20年債と新発30年債は午後3時過ぎの時点で出合いなし。新発40年債には買いが入り金利は低下した。 先物6月限は前営業日比22銭安の140円48銭で取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.020ポイント高い1.325%で推移している。 出所:MINKABU PRESS