午前:債券サマリー 先物は横ばい、朝方の買い一巡後は下げに転じる場面も
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21日の債券市場で、先物中心限月6月限は横ばい。寄り付き直後に141円44銭まで上伸したあとは失速し、午前9時40分すぎには140円98銭とマイナス圏に沈む場面があった。 債券先物は前週末に上昇した流れを引き継ぐかたちでスタート。この日は日銀が「残存期間1年超3年以下」「同3年超5年以下」「同5年超10年以下」「同10年超25年以下」を対象とする国債買いオペを実施することが需給面での買い安心感につながった面もあった。ただ、前週末の米債券市場が休場で手掛かり材料に乏しいことから買いは続かず。日銀の植田和男総裁が18日の衆院財務金融委員会で、基調的な物価上昇率が2%に高まれば利上げで緩和を調整する考えを示したうえで「見通しが実現するか予断を持たず点検する」との見解を示したことなどを背景に、追加利上げ観測が根強いことも影響したようだ。 午前11時の先物6月限の終値は、前週末と同じ141円08銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、前週末に比べて0.005%低い1.280%で推移している。 出所:MINKABU PRESS