米外為市場サマリー:米関税政策に対する警戒感和らぎ一時142円70銭台に上伸

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為替

 17日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=142円43銭前後と前日と比べて55銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=161円88銭前後と同20銭程度のユーロ高・円安だった。

 トランプ米大統領は17日、自身のSNSに「パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長を一刻も早く解任すべきだ」と投稿し、FRBの独立性が損なわれれば金融市場が不安定化するとの懸念が広がった。この日に発表された3月の米住宅着工件数や4月の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が市場予想を下回ったことも影響し、ドル円相場は141円90銭近辺まで軟化する場面があった。ただ、前週分の米新規失業保険申請件数が2カ月ぶりの少なさとなり、労働市場が安定していることがドルを下支え。トランプ氏が欧州連合(EU)との貿易合意成立に自信を示したほか、中国とのディール(取り引き)は実現すると思うと語ったことがドル買いを誘うかたちで一時142円70銭台に上伸した。一方、欧州中央銀行(ECB)が6会合連続の利下げを決め、ラガルドECB総裁が記者会見で「異例の不確実性によって経済見通しは不透明になっている」と指摘したことからユーロはドルに対して軟調だった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1365ドル前後と前日に比べて0.0035ドル程度のユーロ安・ドル高だった。

出所:MINKABU PRESS

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